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鶴見日向子の独り言(還暦過ぎてうつ病になった主婦の日記)  作者: 鶴見 日向子


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ベッドから落ちた話

今は、薬がないと、全く眠れないので、この時の、眠れた頃がなつかしい・・・

あれは、寝込んでから、どれくらいたった頃だったでしょうか……。


娘が仕事を口実に、ほぼ毎月、うちに来るようになりました。


とても心強かったのですが……。


ある日、ベッドの上に座ったとたん、めまいがして、そのままベッドに倒れ込みました。


そして、そのまま眠ってしまったのです。


枕がある方に、足を向けた状態で……。


目が覚めた時、体の感覚が狂っていました。


ベッドの端に寄っていることに気が付き、真ん中へ戻ろうとしたつもりが、逆方向へ動いてしまい、そのままベッドから落ちてしまったのです。


左ひじを強打し、左側を下にした状態で、ベッドと壁の間に挟まれました。


身動きが、まったく取れません。


家の中には夫と娘がいましたが、その時間は二人とも離れた部屋にいました。


叫んでも、絶対に聞こえません。


(ムダに面積だけは広い我が家)


右足と右手は、なんとか動く……。


必死にもがきましたが、自力では、とても脱出できそうにありません。


その時、目に入ったのは、枕元のアームスタンドに挟まっているiPadでした。


それを必死に右足で引き寄せ、右手の方へ近づけます。


「届いた!」


なんとか、画面に指が届きました。


ところが、その時の私はバカだったのよねえ……。


娘に、


「ベッドに挟まった。助けて」


と、LINEを送ったのです。


家の中では、スマホを持ち歩かないのに!(苦笑)


当然、既読はつきません。


そのまま、十分ほど経過。


なんとか左足で床を蹴り、ようやく自力で抜け出すことができました!


ぐったり……。


すると、ほぼ同時に扉が開き、娘が飛び込んできました。


「ごめん! スマホ持ってなかった!」


そりゃそうだ。


「ごめんね。なんとか脱出できた」


左ひじを強打して腫れているのに、なぜか痛むのは左手首でした。


「脳が、バグってる……」


自分の体が、いつもの状態ではないことを、しみじみと思い知った出来事でした。


あれ以来、ベッドの脇には、夫が通販で買ったものの、


「合わない」


と放置していた巨大な枕を置いています。


家具の都合でベッドの位置を動かせないため、隙間を埋めることにしたのです。


夫には合わなかった枕ですが、今では立派な転落防止クッション。

(夫のムダ使いが役立った、めずらしい事例)


もう、ベッドと壁の間に挟まるのは、こりごりです(笑)


左手首、しばらく痛かったです

なんで、手首なんだあ???です


うつ病が「脳の病気である」というのを思い知った出来事でもありました

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