表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鶴見日向子の独り言(還暦過ぎてうつ病になった主婦の日記)  作者: 鶴見 日向子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/68

迷子ちゃんと遭遇した話

大人になって、楽器を再開した時、「自己流じゃなくてちゃんと習いたい」と思って、教室に通っていました。

その頃のお話

楽器を習っていた頃の話です。(だいぶん前です)


ある日、某ホールでコンサートのリハーサルがありました。


教室のみんなで出演する予定だったので、私も参加していました。


その後、先生のお宅で発表会のための「ピアノ合わせ」がありました。


伴奏のピアノの先生と一緒に演奏を合わせる、あれです。


リハーサルが終わり、駐車場に戻ると、私の車の横で4〜5歳くらいの男の子が一人、ぶらぶらしていました。


「どうしたの?」


と声をかけると、


「家族とはぐれた」


とのこと。


迷子ちゃんです。


その場所はホールだけでなく、大きな公園も隣接していて、駐車場も広大でした。


今なら110番するか、管理事務所に連絡すると思います。


でも当時はどうしていいのかわからず、とりあえずその子のそばにいることにしました。


とはいえ、広すぎて迷子の呼び出しも難しそう。


私は、


「ピアノ合わせの時間が~~!!」


と思いながらも、その子を放置することができませんでした。


そして、そのまま一緒に待つこと約1時間。


「ついてない……」


と思い始めた頃でした。


「あ、いた!!」


その子によく似た、少し年上らしい男の子が走ってきました。


「探したんだぞ~~!」


どうやらお兄ちゃんのようです。


「車のそばにいれば、お父さんとお母さんが来ると思ったんだもん」


そう言って、男の子は私の車の隣を指差しました。


そこに停まっていた車こそ、家族の車だったのです。


なるほど。


小さいながらに考えた結果だったのでしょう。


「おりこうだったね」


そうほめて、私は急いで車に乗り込みました。


「ああ、ピアノの先生に迷惑をかけてしまった……」


その時です。


携帯電話(当時はガラケー)が鳴りました。


「あ、鶴見さん? 私です」


教室の先生でした。


来ないので心配して電話をくださったのだと思い、


「すみません、迷子を見つけてしまって、今から向かいます」


と答えました。


すると先生が、


「じゃあ、まだホールにいるんですね? よかった~~」


と、心底ほっとした声を出したのです。


(はっ???)


私が想像していた反応と違います。


「はい、まだホール横の駐車場ですが……」


そう答えると、先生は申し訳なさそうに言いました。


「実は、ピアノの先生とホールで待ち合わせしていたんですが……私、先生を置いて帰ってきてしまったんです」


絶句。


「鶴見さん、申し訳ないのですが、先生を乗せてきていただけませんか?」


……どうやら、迷子は一人ではなかったようです。


私は急いでホールの玄関へ向かい、無事にピアノの先生をお乗せして、先生のお宅へ向かいました。


今となっては、とても懐かしい思い出です。

先生には、全然悪気はなく・・・・

「まあ、先生だから」で大人の生徒達はそれで済ませていました。

楽器の経歴はすごい人だったんだけどなあ・・・・(苦笑)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ