いとこ婚に抵抗がある理由
小説の設定の一部の話
最初に書いた小説『皇女の帰還―耳飾りの約束―』では、チャッピーから
「いとこのレオンハルト皇太子と主人公が結ばれる展開もありでしょう」
と言われたことがあります。
でも、私はいとこ婚に強い抵抗があります。
そのため、最初からまったく考えていませんでした。
もちろん、昔はいとこ婚が珍しくなかったことは知っています。
実は、私の身近にも、いとこ婚をされた方がいました。
もう亡くなっていますが、親族のお葬式で見たある光景が、今でも記憶に残っています。
もう三十年以上前の話です。
詳しくは書きません。
どうしてもネガティブな内容になってしまいますし、今の私の精神状態では少し重すぎるのです。
ただ、その時以来、「いとこ婚」と聞くと、なんとなく抵抗を感じるようになりました。
法律的に認められていることも知っていますし、それを否定するつもりもありません。
ですが、自分の身に置き換えて考えると……
自分の子供と甥や姪が結婚する。
うーん、やっぱり想像できません。
さらに、一卵性双生児のきょうだい同士の子供が結婚した場合、遺伝子的にはどうなるのだろう?
そんなことまで考えてしまいます。
ファンタジー小説なのだから、そこまで深く考えなくてもいいのかもしれません。
それでも、どうしても三十年前の記憶が頭をよぎるのです。
そんな私が驚いたのは、西洋の一部の国では、伯父(叔父)と姪の結婚が法律上認められている場合があると知ったことでした。
「えっ、本当!?」
と思いました。
最初は昔の話だと思ったのですが、現代でも認められている地域があるそうです。
もし、その国の人が『皇女の帰還』の番外編を読んだらどうなるのでしょう。
フェルネスとクラリスの結婚を皇帝が全力で反対する場面があります。
私にとっては当然の反応なのですが、その国の人から見たら、
「何が問題なの?」
となるのかもしれません。
文化や価値観の違いって、本当に面白いですね。
もちろん、私が見た光景に特別な事情があっただけで、普通はいとこ婚そのものが問題になるわけではないのだと思います。
それでも、私はやっぱり抵抗を感じます。
そんなわけで、私の小説では、血のつながったいとこ同士の結婚は基本的に出てきません。
……まあ、将来考えが変わる可能性はありますけどね。
国王陛下とか王太子殿下、貴族等のお話だと「いとこ婚」が当たり前だったりするので、そこら辺悩ましいです(笑)




