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鶴見日向子の独り言(還暦過ぎてうつ病になった主婦の日記)  作者: 鶴見 日向子


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お餞別をいただかなかった話

胆石の手術話を書いた時に芋づる的に思い出した話です

以前、胆石の手術をした話を書きました。


当時、私はある楽団に所属していました。


入院や手術のことを話したところ、仲間たちはとても心配してくださり、励ましの言葉もたくさんいただきました。


本当にありがたかったです。


そんな中、ある方からこんなことを言われました。


「手術、大変ですね。お餞別をあげなくてごめんなさいね」


私は一瞬、意味がわかりませんでした。


「せんべつ?」


頭の中は「???」でいっぱいです。


お見舞いならわかります。


でも、お餞別?


「この地域では、入院や手術をする人にお餞別を渡す習慣があるのかな?」


そう思いましたが、聞き返すのも変なので、そのまま流しました。


その方は少し変わったところのある方で、私は以前から少し距離を置きたいと思っていました。


悪意はないのでしょうが、年下の私をどこか見下しているような雰囲気がありました。


正直なところ、なぜ見下されているのか全くわかりませんでした。


もっとも、その理由はだいぶ後になって判明するのですが、拍子抜けするほどくだらないものでした。


さて、私は入院し、手術を受けました。


ところが術後に体調を崩し、退院が延期になってしまいます。


楽団の仲間たちは本当に心配してくださり、たくさん励ましてくれました。


その方以外は。


その後、無事に退院し、お見舞いをいただいた方々へ快気祝いをお返しすることにしました。


そこで、ふと「お餞別」のことを思い出したのです。


私は楽団の年長の方々に聞いてみました。


「こちらでは、入院する人にお餞別を渡す習慣があるのですか?」


私は大真面目です。


ところが、その場にいた皆さんは目を丸くしました。


「ないない!」


「そんなことしたら、かえって変に思われるわよ」


「聞いたこともないわ」


どうやら、この地域にそんな習慣はなかったようです。


そこで、私は経緯を説明しました。


すると皆さんの表情が変わりました。


そして、なぜか作戦会議が始まります。


詳しいことは省略しますが、作戦は見事に成功しました。


その方は他県に引っ越しをすることになって、楽団を去る事になりました。


後になってわかったのですが、その方が私を快く思っていなかった理由は、


「私が1stパートを演奏していたから」


だったそうです。


私は大人になってから楽器を再開しました。


一方、その方は子どもの頃から習っていたそうです。


どうやら、それが気に入らなかったらしいのです。


ただ、正直に言わせていただくと、その方は2ndパートですら演奏に苦労していました。


私だって好きで1stを担当していたわけではありません。


ソロ部分は本番でプロの方にお願いしていましたし、練習の時の代理を務めるために必死で練習していました。


代わってくれるなら、喜んで代わってほしかったくらいです。


結局、その方が退団する前の最後のコンサートでは、1stパートの席に座っていただきました。


ソロ以外は同じ譜面の曲を選びました。


本人はとても満足そうでした。


それならそれで良かったのだと思います。


ただ一つだけ。


引っ越し先の楽団で、


「私は1stパートを演奏していたのよ」


と胸を張って言っていないことを祈ります。


さすがに、それはちょっとと思いますデス・・・・・


追記

1stパートも2ndパートもどちらも、大事。どちらか偉いかなんてありません。

私は2ndパートの方がある意味、重要だと考えております。

1stにこだわるのもわからなくはありませんが・・・・経験を積んだ人はこだわらないです。

(あくまで私個人の意見です)

当時の私は、本当に、その人がイヤでイヤで・・・

真剣に悩んでいました(今思うと、若かったからかな?)

楽団の人達がすごく親身になってくれたのが本当にありがたかったです。


今こうやって、ネタにできて、また一つ昇華できました。

今ならわかります。その方には全然悪気はなかった。

なかったのは悪気じゃなくて、「常識」 そういう人いますよねー

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