18 初夜
頬が上気するアンドレア皇太子の逞しい裸を見るのは、何度目だろう。
数えきれないほど私は見たはずなのに。パワーアップしたかのように私はその魅力に釘付けになった。彼が自分の服を剥ぎ取った後、息を飲んで感嘆のため息をついてしまった。
彼が脱ぎ捨てたのは、プライベートの挙式で着ていた白いタキシードだ。明日はヴィーラの皇太子としての大掛かりな挙式のため、違う正装をする予定だった。
あくまで、今日の彼は愛を囁くロマンティックな恋する若者だった。跪いて私を見下ろす彼は、愛を絶え間なくささやき、私をうっとりとさせ続けた。
愛おしさでどうにかなりそう。
この日の彼を見るのは二度目のはずなのに、私は期待に震えてしまう。
彼が衝撃的に色っぽいのを知っているのは、この地球上で彼の本当の魅力を知っているのは、私と他は誰だろう?
おそらく、今の時間軸では私だけのはずだ。パトリシアはこのことをまだ知らないのだから。
彼の唇がこれほど巧みだとは誰も知らない。彼自身がとてつもなく素晴らしいことも知らない。打ち付けられる愛の激しさは初夜では見られない。彼は巧みで上手くてひたすら優しかった。
でも、私は彼が爆発した時の凄さを知っている。今日は初めてだから、彼があくまで抑えて私に合わせているのを、今の私は分かっている。
私が初めてだと知っている彼は、愛のささやきで私を天国に導き、息を弾ませる私をとてつもない宝物であるかのように扱った。
「ジェニファー、この日のことを生涯忘れない。君を愛しているんだ。君なしでは生きてはいけないほどにどうしようもなく愛している」
私は情熱的な彼に翻弄されている。彼が愛を囁くたびに、彼が私に触れるたびに、私は幸せに溢れてどうにかなりそうだ。
まだ明るい時間帯なので、何もかもがはっきりと見えた。彼の褐色の豊かな髪の毛が汗で艶っぽさを増し、その奥でグレーのようなブルーのようなグリーンの瞳がたまらないと言った様子で私を嬉しそうに見つめている。
全てが完璧に私たちが一つになるのを後押ししていた。
「ジェニファー、一生俺のそばにいて」
私は揺れるカラダを抑えきれずに、高まる感情の波の中で涙をこぼした。
私たちの愛の物語は、新たな局面を迎えた。
彼の愛は本物で、押し付けられる温かい唇は、本物の愛を語っていた。
一つになった後、彼も泣いて私も泣いていた。
最初の時は涙はなかったと思う。感極まったように彼と私は、今までにない深い愛に包まれていた。
「ジェニファー、明日の結婚式だけれど、俺の最愛の君を国中にお披露目するんだ。ドキドキしてワクワクして眠れそうもないよ。ジェニファー、一生愛している」
「私もよ、アンドレア」
2度目も、私の夫はアンドレア皇太子になった。
私たちの初夜は完璧だった。
最初以上だった。
なぜか、彼は最初以上にパワーアップしていたから。
オーガンジーのウェディングドレスは、私とアンドレア皇太子が本気で恋に落ちた瞬間に、床に美しく舞っていた。
一つになったその時、愛の煌めきが私とアンドレア皇太子をふわりと包んだのだ。
彼は私を溺愛していた。前回以上に。




