あたしら最強だね!?あたぼーにだよ!!
この場所について大体把握した私達は、一休みして噴水の広場で食事をとっていた。
「どうぞー」
ヒボシが保温ボトルに入った熱々のお味噌汁を紙コップに入れて渡してくれた。
「ありがとーめちゃ温!」
おにぎりに合うし、少し寒い気がしてたから本当に美味しい。
「薄くない?」
ヒボシは心配そうな顔で言う。
「そんな事ないよ。世界一美味しいって!」
「ホントっ!?お味噌汁屋さん開かないとね!」
「絶対イケるよ!」
こんな時間がいつまでも続いて欲しい。だけど、穏やかな時間を守るためには、戦い続けなければならない。人生は矛盾に満ちている。
「いつか二人で喫茶店とかやってみたいな私」
ヒボシは幸せそうに目を細めてサンドイッチを頬張る。
「やろうよそれ」
私は真剣な声でそう言った。
ヒボシは私を見て何も言わず、楽しそうにそのまま頷いた。
少し無責任な言葉だったかなと胸が痛くなった。
だが……
「キッチンカーの方がいいかもね」
ヒボシは口にマヨネーズをつけて、屈託の無い笑顔を浮かべた。
この子は自分の運命を受け入れ、その中でもいつだって明るい道を探そうとしている。どんな暗闇にいてもこの子は自らが光なのだから迷う事はないのだろう。
「絶対やろ!私免許とるから!料理の勉強もする!」
負けてられないよ。
「じゃあ落ち着いたら、免許合宿と料理教室だね!忙しくなりそう!」
ヒボシは袖を捲り、力こぶを見せるような仕草をした。
「私ダンスも習いたいな!ヒボシは?」
私は両腕の力こぶを見せる。
「あたぼーにだよ!」
私達は大声で笑いハイタッチした。




