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未来の出来事、繋がるチャンネル。

 夙川の市立図書館にあった本の絵と、私の夢や過去の記憶を照らし合わせると、私の住む西宮市にある甲山という場所に果たすべき何かがあるというのが直感的な答えだ。


 その直感的答えは、遙に広い世界と時代を知るような不思議な場所から湧き出てくる情報で、何故か私はそれを受信できるようになったのだ。


 夢を見る程に、能力を獲得する程に、そのチャンネルと強く接続出来る気がする。


 その直感から考えれば夢の出来事は、恐らくは未来の出来事であり、今から数年以内に起こる出来事だと感じる。


 あの巫女達はきっと、今この瞬間も同じ時代を生きる女の子達で、もしかすると噂で聞く異形霊媒探偵か何かかもしれない。


 邪悪な存在と不死の魔獣が融合すれば、手のつけられないレベルの異形となる事を先に知っている私が、あの子達を助ける為に今どうにかしなければいけないと感じる。


 あれ程の強大な異形であるならば、あの山まで向かえば、きっと今の私なら気配を辿り居場所を突き止める事もできるだろう。


 むしろ、あちらから私達を襲ってくる可能性の方が高い。それは、今まで私達を追って来た異形達と同じ系統の邪悪な闇の存在に違いないのだから。


 この街も山も巫女達もカナタや両親の思いも、何よりも大切なヒボシも、全て私が守らなければいけないのだ。




 山手台北公園へ行ってから数日後、私達は西宮の北東部に位置する県立甲山森林公園へと向かっていた。


 甲山は標高約三百九メートルの低山で、西宮の街を見下ろすような形で存在している。その南側一体に広がるのが県立甲山森林公園だ。


 ほぼどちらも同じ山の様に見えるのだが、森林公園には様々なエリアや施設がある分、家族連れなどもハイキングしている印象がある。


 私の家の最寄り駅から阪神電車に乗り、急行列車で十五分程の阪神西宮駅まで行き、そこから阪神バスに乗って、県立甲山森林公園前で下車した。


 このバス停からは正面入口の方が近いのだが、目指しているのは西入口。


 戦闘になった場合、広くて見通しの良い場所でないと、私は本領発揮できない可能性があるので、森林公園内で一番巨大なエリアでもあるシンボルゾーンと言う場所を目指している。そのシンボルゾーンまでは西入口からだと直線的に向かう事ができ、迷う可能性が無いからだ。


 シンボルゾーンにおびき寄せて戦う事が出来れば、怪力や跳躍、駆け足などのパワフルな能力を生かせるので、他のどの場所で戦うよりもきっと勝てる可能性が上がるだろう。


 昔家族で来た古い記憶を思い出したり、マップやネットの情報を見るに、その場所以外は少し複雑であったり細い山道なので、戦闘になった場合勝ち目は無いと捉えて即座に撤退するつもりだ。戦闘どころか山の中で迷ってしまう事になるだろうから。




 私達は降車したバス停から少しの距離を移動し、西入口から森林公園に入って、ものの十分程で迷いなくシンボルゾーンへとたどり着いた。

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