095話 エリザの懐妊とレティの心情。
この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
アトラス公王がルードラムの街への視察を終えてから、ルードラムの街にもだいぶ賑わい始めて、地上でも新たな店舗と宿屋と家屋の建設ラッシュが始まって商会の荷馬車の往来の数も増してきていた。
王都でもアトラス公王達の婚姻の儀から3ヶ月が過ぎ、婚姻の儀から刺激を受けたのか婚姻する若者のカップルが増えてきており、帝国難民の女性達も生活にゆとりが出て来て手助けをしてくれた男性と再婚するのが増えて来ていた。
繁華街を歩いてみると妊娠してお腹が膨らんだ妻をエスコートして街で買物をしたりする夫婦も多く見かけられる様になってきた。
国の経済も右肩上がりとなり繁栄へ向けて順調に推移して来ている分、アトラス公王の執務の仕事の量も増えて来て、私とエリザで書類の精査などを手伝っている。
まだ国としてはやる事が山積みであり、今は国の防御を固めるために東西の砦の建設費用の捻出をいかに進めるか予算の見直しに奮闘中である。
アトラス公王が婚姻の儀の前に母国であるレティナス王国とムランドリア王国からの支援をアトラス公王が両国に国王に進言して完全に終了して貰った。
「砦ね、先ずは東側が優先よね、レティがやればあっという間に出来そうだけど」
「うん、資材さえあれば、その気に為れば簡単だけど、公共事業は国の経済を活性化するのに大切な事業だし民達の懐が温まる。私がやったら節約は出来ても民達の懐が冷えるだけだよ」
「そうよね、はぁ、何だか最近気分が優れないのよね、何でかしら」
「うふふ、ねぇ、エリザ、月の物はちゃんと来てるの」
レティはさっき鑑定をしたら、エリザが健康状態が懐妊となっていたので知らせるために遠回しに伝える。
「えっ、あっ、そう言えば来てないかも」
エリザは少し考え込んでから頭の中で計算して、もう2ヶ月以上も来てない事に気が付く。
「エリザ今から医療院へ行って診て貰いなさい」
アトラス公王はもしかしてエリザが懐妊しているかもと期待を寄せる。
「うん、分かった。行ってきます」
エリザは下腹を摩りながら席を立って執務室を後にする。
「なぁ、レティ、実際エリザは懐妊してると思うか」
「それは戻ってきてから本人の口から来た方が宜しいのではないですか、もしそうだったら二人で祝福して上げましょう、その方がエリザも喜びますから」
「そうか、それもそうだな楽しみに待つとしよう」
アトラス公王ももしかしてと気が焦ってしまったが、レティの言う通りだと思い直して執務に集中することにした。
『お嬢、エリザは間違いなく懐妊しているぞ、お嬢は何時からアトラスと子作りを始めるのだ。今晩からか』
『リリス、うるさい。そんなのまで分からないわよ、アトラス様が私と子作りする気があるのか分からないじゃない。今はエリザを祝いたいの』
『お嬢、エリザを祝うのは分かるが、我もお嬢を早く祝いたいぞ、それこそが我が一番望んでいるのだぞ、我に早く子守りをさせよ』
『はいはい、そのうちね』
『お嬢、その内とは何時なのだ。まぁいい、お嬢をその気にさせれば良いのだな』
リリスはタイミングを見計らって、お嬢の性欲増進の魔法を仕掛ける計画を立てる。
『ちょっとリリス、いま聞き捨てならない事を言ったわよね』
『・・・・・』
『リリス、答えなさい』
『・・・・・』
私はリリスが拗ねて返事しなくなった事に内心恐怖を感じてしまい、リリスが何を私に仕掛けてくるのか暫らくの間、戦々恐々と時を過ごす事になる。
私はリリスが呼び掛けても返事がないまま、エリザが戻るまでイライラしながら執務のお手伝いをしていたら、1時程でエリザが戻ってきて笑顔でアトラスに報告する。
「アトラス様、懐妊してましたわ、もうじき3ヶ月目になるそうです。出産予定日は5カ月から6カ月の間辺りだと言う事ですわ」
「そうか、おめでとう。私も嬉しいよ。直ぐにエリザの実家にも連絡しようか」
「そうですわね、お母様が来てくれると嬉しですがね」
「あぁ、そうだな手紙でお願いすれば良い、私も歓迎するよ」
「エリザ、おめでとう」
私はエリザが第1王妃としての責務の一つを成し遂げた事に素直に祝福した。
「うん、レティ、ありがとう、次はレティの番よ、今晩からどうなの」
エリザはレティからの祝福を素直に受け取り、次はレティの番ねと軽く告げる。
「いや~、流石に今晩は遠慮します。二人で語らってください。私はまだ先で好いから」
レティとしてはまだ子作りする覚悟が出来ていないので、出来る限り先延ばしにしたいと目論む。
「そうなの、なら明日からお願いね、私はもう医師の先生から性行為は止める様に言われたわ、まさかレティは私との約束を反故にする気なのかしら」
エリザはレティの煮え切れない態度に苛立ちを覚えて詰め寄る。
「えっ、いや~、そんな事は無いからね、エリザ、そんな怖い顔をしなくてもね、分かりました。明日からアトラス様と寝床を共にします」
私はエリザから睨まれい終い、確かにエリザと約束をしたのでエリザに変わりアトラス様と夜伽を明日の番からすることなった。
「うん、分かれば宜しい。私にも早くレティの懐妊の報を聞かせてね、3ヶ月後が楽しみだわ、オッホホホ」
エリザはレティの約束を果たしたので、次は絶対レティにも妊娠して約束を果たして貰うと強い意志をレティに示した。
『よくやったぞ!エリザ殿、我はエリザ嬢にも祝福を与えよう、確固たる王妃とレティの指導係を申しつけるぞ』
リリスはエリザを褒め称えてエリザに念話で送り加護を与えた。
『あら、リリスなの嬉しいはありがとう』
エリスは頭の中で久しぶりにリリスの声を聴いて加護を与えられて感銘を受けて念話で答えた。
リリスはどうしてもレティにもアトラス公王との間に子を設けて貰いたい一心で、エリザの助力を借りる為に加護を与えることにした。
その晩のアトラス公王の寝床ではエリザがアトラス公王と添い寝をしながら妊娠した喜びを語らうと、寝る前にレティに関してお願い事をする。
「アトラス様、明日からレティと寝床を共に致しますが遠慮なさらず私と同じ様に愛してあけでくださいね、レティの子と私の子が時が来れば協力し合い、きっとこの国をさらなる発展へと導いてくれると私は信じてますからね」
「しかし、レティが私を受入れてくれのかな、それだけが心配だよ無理強いして嫌われても困るからな」
「うふふ、夫婦なのですから無理強いなのではありませんわ、公王の妃である以上は子をなす覚悟は少なからず持ってます」
「それはそうかも知れないけどな、執務中の時の反応を見ると、その覚悟がまだ出来ていないようにも思えるがな」
「ご心配には及びません、それにレティの守護聖龍様も待ち遠しくなっております。アトラス様に必ず協力してくれますからわ、私に助力を求めて来るくらいでからね」
「それは本当なのか分かった。明日の晩の夜伽の時に頑張ってみるよ、だからもうお休もうか、お腹の子の為にもね、それじゃ、エリザ、おやすみ♡チュッ」
「おやすみなさい」
エリザはアトラス様のお休みのキスを頬にされて気持ち良く眠りに就く。
翌日からエリザとリリスの共同作戦でレティを何とかアトラスとの間に子が授かる様に色々と作戦を練って実行していき、アトラスとの夜伽が上手く行くように仕組んで行く。
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