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第92話 勉強会の場所

プールへ行ってから数日後。


放課後、四人はいつものように一緒に歩いていた。


「そういえば!」


凜空が思い出したように声を上げる。


「勉強会するって約束したよな!」


「あ、そうだった!」


桃華が手をたたく。


「テストまでに一回はやりたいよね。」


こむぎもうなずく。


「じゃあ、いつにする?」


「今度の土曜日とか?」


「私は大丈夫!」


桃華が元気よく答える。


「俺も。」


悠真も短くうなずいた。


「私も予定ないよ。」


「じゃあ土曜日で決まり!」


凜空が笑う。


「……で。」


少し考えたあと、凜空が首をかしげる。


「どこでやる?」


「あー……。」


桃華が腕を組む。


「私の部屋は四人だとちょっと狭いかも。」


「私の部屋もかな。」


こむぎも苦笑する。


「俺の部屋も広くはないな。」


凜空が頭をかく。


少しだけ沈黙が流れた。


その時。


「あ。」


凜空が何か思いついたように顔を上げる。


「悠真の部屋とかいいんじゃね?」


「いいじゃん!」


桃華がすぐに反応する。


「さんせーい!」


「私も賛成!」


こむぎも笑顔でうなずいた。


三人の視線が悠真へ集まる。


「……。」


悠真は少しだけ間を空ける。


「別にいい。」


「よし、決まり!」


凜空が笑う。


「悠真の部屋って初めて入る!」


桃華は少し楽しそうだ。


「どんな部屋なんだろ。」


こむぎも少し気になっている様子だった。


「普通。」


悠真が一言だけ答える。


「いや、絶対普通じゃないって!」


凜空が笑うと、桃華とこむぎもつられて笑った。


土曜日の勉強会。


四人は少しだけ楽しみにしながら、それぞれ寮へ戻っていった。

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