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第81話 夏休みの約束

夜。

寮の自室。

お風呂を済ませたこむぎは、ベッドに寝転びながらスマホを眺めていた。

「もうすぐ夏休みかぁ……」

大会が終わり、新チームも動き始めた。

少し寂しさは残っていたけれど、それ以上に夏休みが楽しみだった。

そのとき。

ブルッ

スマホが小さく震える。

画面を見ると、四人のグループトークに新しいメッセージが届いていた。

桃華

「みんなー!」

「夏休み最初の日遊ばない?」

すぐに既読が三つ付く。

凜空

「いいね」

悠真

「行ける」

こむぎ

「私も行きたい」

桃華

「やった!」

「じゃあどこ行く?」

凜空

「プールとか?」

こむぎ

「プール行きたい!」

少しして、悠真からメッセージが届く。

悠真

「市民プールなら屋外もある」

桃華

「いいじゃん!」

凜空

「流れるプールある?」

悠真

「ある」

こむぎ

「行ってみたい!」

桃華

「じゃあ決まり!」

「夏休み初日の朝9時に駅集合ね」

悠真

「了解」

凜空

「分かった」

こむぎ

「楽しみ!」

グループトークはそこで一段落した。

こむぎはスマホを胸に抱え、天井を見上げる。

部活では毎日のように一緒に過ごしていた四人。

でも、こうして部活以外で遊びに行く約束をするのは初めてだった。

「早く夏休みにならないかな」

思わず小さく笑みがこぼれる。

窓の外では、夏の夜風が静かに木々を揺らしていた。

夏休みまで、あと少し。

四人の新しい思い出が、今まさに始まろうとしていた。

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