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第79話 いつもの放課後

キーンコーンカーンコーン――。

放課後を知らせるチャイムが校内に響く。

「終わったー!」

桃華が大きく伸びをする。

「今日も眠かった〜。」

こむぎは思わず笑った。

「桃華、授業中も眠そうだったもんね。」

「バレてた!?」

「先生にも何回か見られてたよ。」

「うわぁ……。」

4人は笑いながら教室を出た。

「部活行こう。」

悠真が声をかける。

「おう!」

凜空が元気よく返事をする。

4人は並んで体育館へ向かった。

大会が終わっても、この帰り道は変わらない。

他愛もない話をしながら歩く時間も、4人にとって大切なひとときになっていた。

体育館では、遥斗先輩と湊先輩が準備をしていた。

「お、来たな。」

「今日も頑張ろう。」

「はい!」

部員たちが元気よく返事をする。

練習が始まる。

パス。

ドリブル。

シュート。

大会が終わったばかりでも、誰一人手を抜かない。

「ナイス!」

「切り替えて!」

体育館にはいつもの声が響いていた。

練習後。

こむぎと桃華はボールを片付けていた。

「なんかさ。」

桃華がボールを持ちながら笑う。

「最近、部活終わるの早く感じる!」

「分かる。」

こむぎもうなずく。

「毎日があっという間。」

帰り道。

夕日が校舎をオレンジ色に染めている。

4人は寮へ向かって歩いていた。

「そういえば。」

凜空が空を見上げる。

「もうすぐ夏休みだな。」

「そうだね。」

悠真が静かに答える。

「夏休みも部活あるんだろ?」

蒼が聞く。

「あると思う。」

「でも、少しは遊べるんじゃない?」

その言葉に桃華の目が輝いた。

「じゃあみんなでプールとか行きたい!」

「いいね!」

こむぎも笑顔になる。

「花火大会も行ってみたいです。」

「楽しそう!」

4人の会話はどんどん盛り上がっていく。

寮に着く頃には、空には星が見え始めていた。

大会は終わった。

3年生は卒業……いや、引退した。

それでも、星乃宮高校バスケ部の毎日は続いていく。

そして――。

もうすぐ、待ちに待った夏休み。

新しい思い出が始まろうとしていた。

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