表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/66

第7話 いつもの帰り道

キーンコーンカーンコーン——。

放課後を知らせるチャイムが校舎に響く。

「終わったー!」

桃華は勢いよく立ち上がると、こむぎの席へ向かった。

「こむぎ、一緒に帰ろ!」

「うん。」

二人が教室を出ようとしたその時、桃華が廊下の先を見つけた。

「あ、悠真!」

東雲悠真が一人で歩いている。

「悠真も一緒に帰ろ!」

悠真は足を止め、二人の方を見た。

「……今日は行く。」

「やった!」

桃華は嬉しそうに笑った。

こむぎも軽く会釈をする。

「よろしくね。」

「ああ。」

三人は並んで校門を出る。

しばらくは桃華がほとんど話していた。

「今日の数学やばくなかった?」

「私は最後の問題分かんなかった〜!」

「私も。」

「悠真は?」

「……たぶん合ってる。」

「いいなー!」

桃華は大げさに肩を落とした。

その様子を見て、こむぎは思わず笑う。

「桃華ならテスト返ってきても笑ってそう。」

「えー? 点数次第かな!」

三人の笑い声が帰り道に響いた。

交差点まで来ると、悠真が足を止める。

「俺、こっちだから。」

「そっか! また明日ね!」

「ああ。また。」

悠真は軽く手を挙げ、そのまま歩いていった。

「また明日。」

こむぎも小さく手を振る。

「じゃあ私たちも帰ろ!」

「うん。」

夕日が三人の影を長く伸ばしていた。

それは、これから何度も繰り返される"いつもの帰り道"の始まりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
こむぎと悠真の関わりがどんどん増えていってる…! これからが楽しみ
六話でちょっと心開いてたり?軽く流されるんじゃなくてちゃんと会話してるのが成長だなぁ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ