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第46話 練習試合

翌日の放課後。

体育館に入ると、高橋部長が全員を集めた。

「今日は普段の練習だけじゃない。」

部員たちが顔を上げる。

「最後に紅白戦をやる。」

「一年生は今の実力を見せてくれ。」

「二、三年はサポートしながらプレーすること。」

「はい!」

元気よく返事が響いた。

その横では、星野彩花がこむぎと桃華を呼ぶ。

「今日は二人も少し忙しいよ。」

「紅白戦ではタイマーと得点板をお願い。」

「分からなくなったら私たちがフォローするからね。」

「はい!」

こむぎと桃華は少し緊張しながら返事をした。

試合開始。

ピッ――!

ホイッスルが鳴る。

「ナイスパス!」

「戻れ戻れ!」

体育館に声が飛び交う。

凜空は素早いドリブルで相手を抜き、レイアップシュート。

「ナイス!」

先輩たちから拍手が送られる。

一方、悠真は派手なプレーはしない。

しかし、的確なパスと堅いディフェンスでチームを支えていた。

高橋部長は腕を組む。

「派手さはないが、視野が広いな。」

横井湊もうなずく。

「周りがよく見えてますね。」

その頃。

蒼は颯馬に声をかける。

「颯馬!」

「はい!」

「初心者だからって遠慮するな!」

「ミスしてもいいから思い切っていけ!」

「分かった!」

颯馬は思い切ってゴールへ走る。

パスを受け、シュート!

「……あっ!」

リングにはじかれた。

「惜しい!」

蒼が笑顔で親指を立てる。

「次決めればいい!」

颯馬も笑ってうなずいた。

一方の真斗。

「パス!」

ボールを受け取る。

「いける!」

シュート!

カンッ。

外れた。

「くそー!」

「惜しかった!」

佐々木副部長が笑う。

「次は入る!」

「はい!」

コートの外では、こむぎが得点板を操作していた。

「えっと……。」

彩花が優しく教える。

「今ので青チームに2点。」

「はい。」

カチッ。

得点板の数字が変わる。

「上手。」

「初めてなのに落ち着いてるね。」

「ありがとうございます。」

こむぎは少し照れた。

その隣では桃華がタイマーを担当している。

「あと一分です!」

「ありがとう!」

莉音が笑顔で答える。

「いい感じだよ。」

「えへへ!」

桃華も嬉しそうだった。

試合終了。

ピーーーッ!

全員が整列する。

「お疲れさまでした!」

体育館に声が響く。

高橋部長が一年生を見る。

「今日の紅白戦、全員よく動けていた。」

「凜空。」

「はい!」

「積極性は武器だ。そのまま伸ばせ。」

「はい!」

「悠真。」

「はい。」

「状況判断がいい。」

「自信を持て。」

「……ありがとうございます。」

「蒼。」

「はい!」

「声が出ていて良かった。」

「颯馬のフォローも助かった。」

「ありがとうございます!」

「颯馬。」

「はい!」

「シュートは外したが、逃げなかった。」

「それが一番大事だ。」

颯馬は嬉しそうに笑う。

「はい!」

「真斗。」

「はい!」

「焦るな。」

「一本決めようとしすぎだ。」

「まずは落ち着いてプレーしろ。」

「分かりました!」

最後に、高橋部長はマネージャーへ目を向けた。

「こむぎ。」

「はい。」

「得点板、正確だった。」

「彩花たちも助かったはずだ。」

「ありがとうございます。」

「桃華。」

「はい!」

「声がよく通っていた。」

「タイマー係として十分だった。」

「やった!」

桃華は思わずガッツポーズ。

体育館に笑いが広がる。

帰り道。

「今日は疲れたね〜!」

桃華が伸びをする。

「でも、すっごく楽しかった!」

「うん。」

こむぎも笑顔でうなずく。

凜空が笑う。

「早く先輩たちみたいに上手くなりたいな!」

蒼も拳を握る。

「俺も!」

悠真は静かに空を見上げる。

(……もっと強くなろう。)

それぞれが新しい目標を胸に、夕焼けの道を歩いていくのだった。

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