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第19話 こむぎファンクラブ始動

昼休み。

教室の隅では、数人の女子が机を寄せて集まっていた。

「現在の会員は……十二人!」

「結構増えたね!」

「やっぱり、こむぎちゃん人気すごい!」

机の上には、一冊のノートが置かれている。

表紙には小さく書かれていた。

『こむぎファンクラブ』

「新しく入る人にも、ちゃんとルールを説明しよう!」

会長の女子がノートを開く。

「第一条!」

「こむぎちゃんに迷惑をかけない!」

「第二条!」

「勝手に写真を撮らない!」

「第三条!」

「困っていたら、みんなで助ける!」

「よし!」

みんなが笑顔でうなずく。

「これなら安心だね。」

「うん!」

その頃――。

「桃華、お弁当食べよ!」

「うん!」

こむぎはいつも通り桃華と机を合わせ、お弁当を広げていた。

「今日はポテト入ってる!」

「やったー!」

目を輝かせるこむぎを見て、桃華は思わず笑う。

「本当にポテト好きだね。」

「うん! 一番好き!」

そんな何気ないやり取りを、少し離れた場所からファンクラブの女子たちが見守っていた。

「かわいい……。」

「今日も癒やされる。」

「でも見すぎはダメだよ!」

「そうだった!」

みんなは慌てて視線をそらす。

その様子に気づかないまま、こむぎは桃華と楽しそうに笑っていた。

「そういえば。」

桃華がふと口を開く。

「最近、こむぎちゃんに話しかける人増えたよね。」

「そうかな?」

「うん。」

こむぎは少し考えたあと、小さく笑った。

「友達が増えるのは嬉しいな。」

その言葉を聞いたファンクラブの女子たちは、顔を見合わせる。

「もっと応援したくなっちゃうね。」

「うん!」

誰にも気づかれない、小さな応援団。

今日もこむぎの知らないところで、彼女を見守る人たちが少しずつ増えていくのだった。

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― 新着の感想 ―
最初は"変わった存在"として目線向けられてたけどファンクラブもできてこんな平和なのいいね
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