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第17話 こむぎファンクラブ結成

昼休みが終わり、教室には次の授業まで少しだけ静かな時間が流れていた。

こむぎは席に座りながら教科書を準備している。

「次、数学だよね。」

「うん!」

桃華が笑顔でうなずく。

その少し後ろでは、数人の女子が小さな輪になって話していた。

「ねぇ。」

「やっぱりさ……。」

「作らない?」

一人の女子が周りを見渡す。

「何を?」

「こむぎちゃんのファンクラブ!」

「いいね!」

「賛成!」

「でも本人には内緒ね!」

「うんうん!」

話はあっという間にまとまった。

「じゃあ放課後、みんなで集まろう!」

「決まり!」

一方、その会話などまったく知らないこむぎは……。

「桃華。」

「ん?」

「今日のお昼、みんなと食べられて楽しかった!」

「でしょ!」

桃華はにこっと笑う。

「こむぎちゃん、みんなから好かれてるんだよ。」

「そうかな?」

「そうだよ!」

こむぎは少し照れながら笑った。

「えへへ。」

その笑顔を見た女子たちは、小さく声を上げる。

「かわいい……。」

「やっぱりファンクラブ作って正解だね。」

「会長、誰にする?」

「私やりたい!」

「ずるい!」

放課後。

女子たちは空き教室へ集まり、小さな紙を机に広げた。

『こむぎファンクラブ』

そう書かれた紙を見て、全員が笑顔になる。

「よーし!」

「今日から活動開始!」

その頃。

当の本人はというと……。

「桃華、一緒に帰ろ!」

「もちろん!」

こむぎはいつも通り笑顔で帰り支度をしていた。

自分の知らないところで、"こむぎファンクラブ"が誕生したことなど、まだ知る由もなかった。

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― 新着の感想 ―
最高じゃん。ファンクラブ?裏でっていうのが最高
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