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第16話 広がる人気

昼休み。

「ねぇねぇ。」

女子生徒の一人が、小さな声で話しかけた。

「最近、暁月さんって気にならない?」

「分かる!」

別の女子もすぐにうなずく。

「最初は猫耳が珍しいなって思ってただけだったけど……。」

「運動もできるし、優しいし、笑顔かわいいよね。」

「しかも凜空様とも普通に話してたし!」

教室の隅では、こむぎが桃華とお弁当を食べていた。

「この卵焼き、おいしい!」

「でしょ〜!」

そんな何気ない会話をしながら笑っている。

「……やっぱりかわいい。」

女子たちは思わず見とれてしまう。

「話しかけてみたいな。」

「でも緊張する……。」

そのとき、一人の女子が立ち上がった。

「私、行ってみる!」

「えっ、本当に!?」

女子は深呼吸をして、こむぎたちの席へ向かう。

「暁月さん。」

「ん?」

こむぎが顔を上げる。

「一緒にお昼食べてもいい?」

突然のお願いに、こむぎは少し驚いた。

「もちろん!」

にこっと笑って答える。

「ありがとう!」

女子は嬉しそうに席へ座った。

その様子を見ていた他の女子たちも、

「私も!」

「私もいい?」

と次々に集まってくる。

「えっ!?」

こむぎは目を丸くする。

「にぎやかになったね!」

桃華は楽しそうに笑った。

昼休みが終わるころには、こむぎの周りにはたくさんの女子が集まっていた。

そして、その光景を見た誰かがぽつりとつぶやく。

「もうこれ……こむぎちゃんのファンクラブじゃない?」

その一言に、周りの女子たちは顔を見合わせた。

「……それ、いいかも。」

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まさか……ファンクラブが……?
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