表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/64

第15話 少しずつ広まる噂

「お疲れー!」

体育の授業が終わり、生徒たちは教室へ戻っていく。

「こむぎ!」

桃華が笑顔で駆け寄ってきた。

「すっごく速かったね!」

「ありがとう!」

「凜空様との息、ぴったりだったじゃん!」

「そうかな?」

こむぎが照れ笑いを浮かべる。

すると、近くにいた女子たちの話し声が耳に入った。

「ねぇ、暁月さんって運動神経よくない?」

「うん! 50メートル走のときも速かったよね。」

「しかも可愛いし。」

「猫耳も本物みたいで素敵!」

こむぎは思わず耳をぴくっと動かした。

「……私のこと?」

「こむぎちゃん、気づいてなかったの?」

桃華がくすっと笑う。

「最近、こむぎちゃんのこと気になってる人、結構いるんだよ?」

「えぇ!?」

驚いて目を丸くするこむぎ。

「そんなわけないよ!」

「あるある!」

桃華は何度もうなずく。

「最初は『猫耳の子がいる!』って話だったけど、今は『可愛い』『優しい』『運動もできる』って評判になってるもん!」

「知らなかった……。」

こむぎは少し恥ずかしくなり、頬をかいた。

その様子を見ていた女子が小さくつぶやく。

「やっぱり可愛い……。」

「分かる。」

そんな会話を交わしながら、昼休みのチャイムが鳴った。

「よーし、お昼だー!」

桃華が元気よく立ち上がる。

「こむぎ、お弁当食べよ!」

「うん!」

二人は笑いながら席を立った。

教室の後ろでは、数人の女子がこむぎの方をちらりと見て、小声で話している。

「やっぱり気になるよね。」

「今度話しかけてみようかな。」

その小さな会話が、数日後に思わぬ形へ発展していくことを、こむぎはまだ知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
謙虚なのがいいよね〜完璧じゃん
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ