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第14話 本番

数日後。

体育の時間。

「今日は二人三脚のタイムを測る。」

先生の言葉に、グラウンドが少しざわついた。

「いよいよ本番か……。」

こむぎは小さくつぶやく。

隣では凜空が笑っていた。

「緊張してる?」

「少しだけ。」

「大丈夫。練習通りにいけばきっとうまくいくよ。」

「……うん!」

その言葉を聞いて、こむぎは少し肩の力が抜けた。

「それじゃあ、順番に測っていくぞ!」

先生が笛を鳴らす。

次々とペアがスタートし、ゴールしていく。

「朝比奈・佐藤ペア!」

「はい!」

桃華たちが元気よくスタートした。

「頑張れー!」

クラスメイトの応援が飛ぶ。

桃華たちは少しふらつきながらも、笑顔でゴールした。

「ふぅ〜!」

「楽しかった!」

笑い声が広がる。

「次、暁月・朝倉ペア!」

先生に呼ばれ、こむぎと凜空はスタートラインへ向かった。

「いよいよだね。」

「うん!」

二人は足を結び、スタートの姿勢をとる。

「準備はいい?」

「もちろん!」

「よーい……。」

パンッ!

合図と同時に、二人は勢いよく走り出した。

「いち、に!」

「いち、に!」

練習で何度も合わせたリズム。

迷いなく前へ進んでいく。

「速い!」

「練習よりいい感じ!」

周りから歓声が上がる。

ラスト10メートル。

「このまま!」

「うん!」

息は最後まで乱れない。

そして――

ゴール!

先生はストップウォッチを見て、満足そうにうなずいた。

「9.1秒!」

「おぉーー!」

クラス中から拍手が起こる。

「すごい!」

「練習より速くなってる!」

桃華も飛び跳ねながら拍手していた。

「こむぎちゃん! 凜空様! おめでとー!」

こむぎは息を整えながら凜空を見る。

「やったね!」

「うん!」

二人は笑顔でハイタッチを交わした。

先生も笑いながら言う。

「いいコンビだったぞ!」

こむぎは少し照れながら笑う。

その笑顔を見つめる悠真は、何も言わず静かに目を細めていた。

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― 新着の感想 ―
早くなってる〜!しかも距離近づいてない?!(´。✪ω✪。 ` )
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