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第13話 少しずつ

「次のペア、準備!」

先生の声が響き、生徒たちは再びスタートラインへ集まる。

「今日は何回か練習するぞ! 本番までにしっかり息を合わせろ!」

「はーい!」

こむぎと凜空もスタートラインへ向かった。

「さっきより速くいけそう?」

凜空が笑って聞く。

「うーん……転ばなければ!」

こむぎが少し照れながら答えると、凜空は思わず笑った。

「それも大事だね。」

二人は顔を見合わせて笑う。

「じゃあ、もう一回!」

「うん!」

「よーい……スタート!」

「いち、に!」

「いち、に!」

さっきよりも自然に息が合う。

走り終えると、凜空が親指を立てた。

「今の良かった!」

「本当?」

「うん! 最初よりずっと合わせやすくなってる。」

「よかったぁ。」

こむぎはほっと胸をなで下ろした。

「そういえば。」

凜空が歩きながら話しかける。

「こむぎって、走るの好き?」

「好きだよ!」

こむぎはすぐに答えた。

「外で遊ぶのも好きだし、体を動かすのも好き!」

「やっぱり。」

凜空は納得したようにうなずく。

「走り方を見てたら分かった。」

「えっ、そうなの?」

「うん。楽しそうに走るから。」

その言葉に、こむぎは少し照れて笑う。

「ありがとう。」

「俺も走るの好きだからさ。」

「じゃあ似てるね!」

「そうかも。」

二人は笑い合った。

その様子を見ていた桃華は、小さくにやりと笑う。

「なんか、仲良くなってるなぁ。」

先生が笛を鳴らした。

「よし! 今日の練習はここまで!」

「ありがとうございました!」

みんなで挨拶をして、体育の授業は終わった。

教室へ戻る途中。

「本番も頑張ろうね。」

こむぎが言うと、凜空は笑顔でうなずく。

「もちろん!」

二人は並んで校舎へ向かって歩き出した。

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― 新着の感想 ―
全然違うように見えて意外と似た者同士なの最高。
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