第132話 文化祭に向けて
放課後。
文化祭の出し物について話し合うため、クラスメイトたちが教室に残っていた。
「じゃあ、何をやるか決めていこうか!」
凜空がそう声をかけると、あちこちから意見が飛び出した。
「喫茶店とかどう?」
「ゲームコーナーも楽しそうじゃない?」
「せっかくなら、みんなで協力できるやつがいいよな!」
いろいろな案が出てくるものの、なかなか一つには決まらない。
「うーん、どれも楽しそうだね」
桃華が黒板を眺めながら呟いた。
「そうだね。迷っちゃうなぁ」
私も頷く。
すると、凜空が何かを思いついたように口を開いた。
「それなら、お化け屋敷とかどう?」
「お化け屋敷?」
「そう。教室を飾りつけて、お客さんを驚かせるんだよ。役割もいろいろあるし、クラス全員で協力できそうじゃん?」
その提案に、何人かが反応した。
「お、いいじゃん!」
「楽しそう!」
「内装とか考えるのも面白そうだな!」
どうやら、みんなの反応は悪くないらしい。
「私は賛成!」
桃華が勢いよく手を挙げた。
「こむぎは?」
「私もいいと思うよ。みんなで作るの、楽しそう!」
二人でそう答えると、凜空が嬉しそうに笑った。
「よし、じゃあ他の案も含めて投票しようぜ!」
それぞれが希望する案に投票し、結果を集計する。
そして――。
「一番多かったのは、お化け屋敷だな!」
「おおー!」
教室に歓声が広がった。
「じゃあ、うちのクラスはお化け屋敷に決定だ!」
こうして、私たちのクラスの出し物が決まった。
その後も、話し合いは続いていく。
どんな内装にするのか、どんな役割が必要なのか。
考えることはまだまだたくさんある。
「まずは、どんなお化け屋敷にするか考えないとな!」
凜空の言葉に、クラスメイトたちが頷いた。
「せっかくだし、めちゃくちゃ怖いやつにしようぜ!」
「いや、怖すぎるのもどうなんだよ!」
さっそく意見が分かれ、教室がにぎやかになる。
そんな様子を見ながら、桃華が私の方を向いた。
「ねぇ、こむぎ!」
「ん? どうしたの?」
「お化け屋敷の名前も考えようよ!」
「名前かぁ……」
確かに、ただのお化け屋敷というだけでは少し物足りないかもしれない。
せっかくなら、印象に残る名前にしたい。
「どんな名前がいいかな?」
「それはこれから考えるんだよ!」
桃華は楽しそうに笑った。
文化祭まで、まだ時間はある。
これからみんなで準備を進めていけば、きっと楽しいものになるはずだ。
そんな期待を胸に、私は黒板に並んだ案を眺めた。
高校最初の文化祭。
私たちの準備は、まだ始まったばかりだった。




