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第101話 夏祭りの約束

夏休みも終盤。

出校日から数日が経った。

今日も外では、蝉の鳴き声が響いている。

こむぎは部屋でのんびり過ごしていた。

宿題はもう終わっている。

特に予定もない。

「暇だなぁ……。」

そうつぶやきながら、スマホを眺める。

すると――。

スマホが鳴った。

「ん?」

画面を見ると、四人のグループチャットにメッセージが届いていた。

桃華からだった。

『みんなー!』

『今週の土曜日って予定ある?』

こむぎはカレンダーを見る。

土曜日。

予定はなかった。

すぐに返信する。

『私は空いてるよ!』

すると、すぐに既読がついた。

『俺も空いてる!』

璃空からだった。

『何する?』

『俺も大丈夫。』

悠真も返信する。

すると、桃華から続けてメッセージが届いた。

『よかった!』

『じゃあさ!』

『夏祭り行かない?』

「夏祭り!」

こむぎは思わず声を上げる。

夏祭り。

屋台。

花火。

考えるだけで、楽しみになってくる。

『行きたい!』

すぐに返信を送る。

『お、いいじゃん!』

璃空から返事が来る。

『楽しそう!』

『いっぱい屋台回ろうぜ!』

『いいね!』

桃華も嬉しそうに返す。

『私、りんご飴食べたい!』

『私はポテト!』

こむぎが送ると、

『やっぱりこむぎはポテトなんだね』

桃華から返ってくる。

「えへへ。」

こむぎはスマホを見ながら笑った。

夏祭り。

何を食べよう。

どんな屋台があるだろう。

どんな一日になるだろう。

考えるだけで、胸がわくわくした。

――

その頃。

璃空もスマホを置く。

「夏祭りかぁ。」

自然と笑みがこぼれる。

「絶対楽しいじゃん。」

四人で歩く夏祭り。

きっと、いつもとは少し違う時間になる。

そう思うだけで、楽しみだった。

一方。

悠真は窓の外を見る。

青い空。

強い日差し。

遠くから聞こえる蝉の声。

「……楽しみだな。」

小さくつぶやいた。

――

そして。

桃華から最後のメッセージが届く。

『じゃあ土曜日ね!』

『時間はまた決めよう!』

夏祭りまで、あと五日。

四人の夏の思い出が、少しずつ始まろうとしていた。

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