第2話 アツシとさっちゃん、愛と友情の不良道
英雄育成学園の裏門
今日もアツシはサボり中。制服の上着を肩にかけ、口にはチューインキャンディ。
(※タバコではなく、ちゃんとミント味。)
リョーコ「またサボり? 勇者学科の筆記テスト、全滅だってよ」
アツシ「うるせぇな、俺は“実戦タイプ”なんだよ」
さっちゃん(いきなり背後に出現)
「実戦タイプが逃げるなコラーーーッ!!」
(効果音:ズドーン! 背景爆発)
アツシ「ひぃっ!? 瞬間移動すんな先生ぇっ!」
昼休み、隣町のチンピラ学校「ドクロ工業」から挑発の手紙。
黒板に貼られた“決闘状”――
『アツシ テメェの学校の名誉、もらいに行くぜ 放課後 裏山で待つ』
クラス騒然!
リョーコ「ねぇ先生、これ、どうすんの?」
さっちゃん(紅茶をすすりながら)
「放っておきなさい。バカは風邪と同じで放っとくのが一番よ」
ポヨン(心配そうに)
「でも……アツシくん、行っちゃいました……」
リョーコ「ほんとにバカだよ、アイツ……」
裏山の夕暮れ
チンピラたち「よう、伝説の落ちこぼれ勇者さ〜ん?」
アツシ「……来るなって言われても、来るだろうよ」
リーダー「てめぇ、まだ英雄気取りか?」
アツシ「英雄? そんなもん、もう信じちゃいねぇ」
殴り合い開始。
(アツシの頬に傷、拳に血――)
リョーコ(遠くから見てて)
「……バカ。なんでそんなに不器用なのよ」
空から雷光。ドンッ!!!
空中から降り立つさっちゃん先生、髪を風になびかせながら。
「こらーーーーっ! 校外バトルは禁止って言ったでしょーーーっ!!!」
チンピラたち一瞬で正座。
アツシ「せ、先生!? なんでここに!?」
さっちゃん「GPSついてるの、あんたの靴に♡」
アツシ(うつむいて)
「先生……俺、強くなりたかっただけなんだ。
前に仲間を守れなくて……それがずっと怖くて……」
さっちゃん(静かに微笑んで)
「強さは、殴る力じゃない。
立ち止まって謝る勇気よ。」
(風が止まり、木漏れ日が射す)
チンピラのリーダー「……チッ。悪かったな、アツシ」
アツシ「……あぁ。俺も悪かった。もう誰も傷つけねぇ」
チンピラたちが背後からポヨンを突き飛ばす!
ポヨン「うわぁっ!」
アツシ(怒りの咆哮)
「俺の仲間に、指一本触れんなァァァッ!!!」
拳が光る。魔力が炸裂。
(※実際は殴らず、拳の風圧でチンピラを吹っ飛ばす。優しい設計)
ポヨン「すごいよ、アツシくん!」
リョーコ(小声で)
「……ダサかっこいい」
さっちゃん(クスッと笑う)
「でしょ? これが“更生済み”勇者スタイルよ」
夕暮れの坂道を歩く3人。
アツシ「先生……俺、もう一回、勇者の資格取り直してみるわ」
さっちゃん「ふふ、やっとスタートラインね」
ナレーション
「拳じゃなく、心で守る勇者が今、ひとり、ここに生まれた。」




