プロローグ 地獄からカムバックした新任教師
(BGM:勇壮でちょっとドタバタなブラスロック調のテーマ)
ここは、魔界にある《英雄育成学園》。
世界を救う勇者、魔法使い、僧侶、そして時に悪を討つ者たちを育てる、国家最高峰の教育機関である。
広大なキャンパスには、剣術場、魔法訓練塔、飛行ドラゴン厩舎、そして地下にはモンスター実習ドームが並ぶ。
廊下では火球が飛び交い、体育館では筋肉がうなり、理科室では爆発が日常茶飯事。
掲げられた校訓はただ一つ
「死なない程度に、強くなれ!」
毎年、多くの生徒が冒険者免許を取得し、巣立っていく。
だが。その中でも、“問題児の巣窟”と恐れられるクラスがあった。
その名も、3年ONI組。
提出物ゼロ! 遅刻常習犯! 校舎破壊ポイントNo.1!
学園中の教師たちが匙を投げ、ついには教頭ハゲハーゲがこう言い放つ。
「3年ONI組は……廃棄処分ですなぁ〜」
(その瞬間、強風が吹き抜け、職員室のカーテンがバサァッ!)
だがその日、学園に伝説が帰ってきた。
高ヒールの音を響かせ、真紅のスーツにサングラス。
かつて一夜で魔王軍を更生させた鬼教官――
さっちゃん先生(G-04 “Lilith Byte”)、着任。
(カメラがアップ! サングラスを外すと、目がキラーン☆)
「地獄の3年ONI組? いいじゃない。鍛えがいがあるわね♡」
次の瞬間、教壇に立った彼女はチョークをひと振り。
黒板に大きく書く。
『勇者の心は、私が鍛える!
わたしは伝説のさっちゃん先生よ!』
さっちゃん先生が黒板に「勇者の心は、私が鍛える!」と書き終えた瞬間。
クラス中の視線が冷たく突き刺さる。
静寂。
カラスの声が「カァー」と鳴く。
そして、机に突っ伏したままの少女が小さくつぶやいた。
リョーコ(机の上で寝転びながら)
「……センセー、やる気あるのはいいけど、今あたし寝起きなんで、あと3時間後に来てくれます?」
(髪は金とピンクのツートン、ネクタイゆるゆる。あくびしながら足を机に乗せている)
さっちゃん先生「3時間後? あなた、勇者の修行をナメてるのね」
リョーコ「修行? あたしの人生、すでに修羅場ですけど?」
(ドヤ顔でガムを噛む音「クチャ」)
教室の誰か「また始まったぞ……リョーコの人生語り……」
アツシ(隣の席、漫画を読みながら)
「オレ、アツシ。趣味:サボり。特技:居眠り。夢:無職の勇者。」
さっちゃん先生「夢、間違ってるわよ!」
アツシ「夢に正しいも間違いもないっすよ。オレの戦場は布団の中っすから」
(漫画をパタンと閉じて)
「てか先生、学歴とか職歴ある? オレ、教師のスペック見ないと信用できないタイプなんで」
さっちゃん先生「国家公認鬼教官よ」
アツシ「……国家、イカれてんな」
ポヨン(お菓子の袋を抱えてモグモグ)
「ボク、ポヨンでぇ〜す! 好きな食べ物は〜全部〜☆」
(机の引き出しから唐揚げ、クレープ、ドーナツが次々と出てくる)
さっちゃん先生「授業中に食べるな!」
ポヨン「先生、食べることは生きることですっ!(`・ω・´)」
リョーコ「ポヨン、口にチョコついてる」
ポヨン「あ、これは戦闘の傷跡ですっ(モグモグ)」
教室の壁には「立入禁止」「爆発注意」「教師立入時要覚悟」などの張り紙。
椅子は半分壊れ、黒板の端には誰かが「HELP」と刻んである。
そんな中
さっちゃん先生がバンッと教壇を叩いた!
「全員、前を見なさいッ!!
グレート・ティーチャー・さっちゃん、降臨よぉぉぉーーーッ!!」
(天井から光が降り注ぎ、なぜか後光とエフェクトが出る)
生徒たち、ドン引き。
リョーコ「……今の、演出ですか?」
アツシ「どっかの宗教かと思った」
ポヨン「ボク、信じます先生! 腹の底からッ!」
(BGM:♪ドドーン! 勇者風ファンファーレ)
ナレーション
「こうして、地獄より厳しく、天使より優しい
“伝説の鬼教師”さっちゃん先生の授業が、いま始まる!」




