第7話 失恋の影―そして伝説の真実が動く
裏山の桜
真実は“告白すると失恋する”という恐ろしい噂が、学園に広がっていた。
けれど今日、その噂が“本当に呪いだった”ことが判明する。
桜のつぼみは、まるで泣いているように重たく垂れ下がり、
乙女たちが流した涙を吸うたびに、不気味に脈打っていた。
まり
タケルに「今日こそ……!」と挑むも、声が震えて言い出せず涙ポロッ。
ひまり:「うぅ……また言えなかった……」
桜:ポコッ(つぼみが膨らむ)
タケル:「なんか桜が俺のせいで育ってる気がする!?」
るか
ナオヤにツッコミかまそうと近づく → ナオヤ逃走 → すれ違い様に涙。
るか:「もうっ!なんで逃げるのよー!」
ナオヤ:「反射で飛んだんだって!」(天井に頭ゴン)
桜:ビクン(つぼみが脈動)
はづき
レオンの炎ボール練習を見て、
「すごい…!」と素直に感動 → 感動の涙がポロリ。
桜:ゴゴゴゴ(つぼみ震える)
かのん
リョウと二人三脚中に転倒 → おでこぶつけて涙。
桜:ぽよん(つぼみさらに膨張)
生徒会長が重々しい声で説明を始めた。
「この桜……昔“恋に破れた青年”が残した魔術で
“失恋の涙を吸うと咲く”呪いがかけられています。」
乙女たちは絶句。
ひまり「えっ……じゃあ私たち、このままじゃ全員失恋確定!?」
るか「いやぁぁぁぁぁぁ!」
はづき「桜さん……そんな重い女だったの……?」
かのん「リョウくんと測定する未来が……なくなる!?」
桜はその悲鳴も吸うように、ぷるぷる震えていた。
小学生の見た目のまま腕を組み、
女王様オーラでズバッと言い放つ。
「は? 全員失恋?
そんなの教師の面子に関わるんだけど。」
生徒たちがざわめく。
「さ、さっちゃん先生……?」
さっちゃん先生は平然と言う。
「この呪い、私が解く。全員失恋阻止作戦発動!
青春は……守る価値があるからな!!」
生徒全員「先生ーーーっ!!」
生徒会長が続ける。
「呪いを解く方法はひとつ。
“本気の恋と、本気の勇気”が桜に伝われば、
失恋確定モードは解除されます。」
さっちゃんの目がギラリ。
「つまり、泣くだけじゃダメ。
ちゃんと“前に進む青春”を見せればいいんだな?」
ひまり「わ、私……勇気……出してみる!」
るか「ナオヤ!逃げんじゃないわよ!」
はづき「レオン……一緒に桜の下、行こ?」
かのん「リョウくん、今日の速度……一緒に測りたい!」
桜:ポワァァ(つぼみに光が走る)
乙女たちが勇気を出し始めたその瞬間。
影からスッと現れる一人の地味な男子(文芸部)。
「…あの……桜さん。ずっと……あなたが好きでした。」
全員「桜に告白ーーー!?」
桜:開花バーン!!!!!
さっちゃん先生:「お前かーーーーい!!!」
結末:呪いは解けた(けど混乱は増えた)
文芸部男子の“純度100%の勘違い告白”が
偶然にも“本気の恋と勇気”として認定。
桜は一部開花し、呪いは解除。
さっちゃん先生は肩をすくめる。
「……まぁ、青春なんてそんなもんだ。」
乙女たちは胸を押さえてホッと一息。
ひまり「次こそ、タケルに言う……!」
るか「逃げたら許さないからね、ナオヤ!」
はづき:満開の桜……綺麗……レオンも見て?」
かのん「リョウくん、今日の速度120m/s出てます!」
男子たち「あっぶねぇぇぇぇ!!!」
桜は間もな満開、何もかも見守っていた。




