第5話 体育祭直前! ハゲハーゲの逆襲と友情リレー!
朝
ONI組、全員行方不明
教室:静まり返る廃墟のような空間
風がカラのプリントをめくる音だけが響く。
ハゲハーゲ教頭(入室し、ドアを開けながら):「……ふぉっふぉっふぉ。やはり、こうなりましたなぁ〜!」
さっちゃん先生(腕組み)「……どういうことか、説明してくれる?」
ハゲハーゲ:「いやぁ〜実に残念。体育祭の練習に誰も来なかったんですなぁ〜! つまり彼ら、やる気ゼロォ!」
(カメラがズームアップ)
さっちゃん:「……あんた、マジで教育者なの?」
ハゲハーゲ(得意げ)「教育者ですよ! 光り輝く未来のために、まず己が輝いております!」
さっちゃん「それ、LEDライトの反射でしょ」
(バチィン!とツッコミ音)
【生徒捜索ミッション開始!】
さっちゃん、学園中を駆け回る。
廊下、体育館、屋上、あらゆる場所にONI組の面々が散らばっていた。
第一発見:アツシ(屋上)
アツシ「……運動会とか、マジだりぃ。どうせ俺が走っても、誰も応援しねぇ」
さっちゃん「じゃあ私が応援してやるわよ」
アツシ「……は?」
さっちゃん(メガホン取り出し)「アーツーシィー! 足は遅いけど顔は悪くなーい!!!」
(校庭に響く爆音)
アツシ「うるせぇぇぇぇ!!!」(顔真っ赤)
第二発見:ポヨン(図書室)
ポヨン「ぼくなんかが走ったって、誰も……」
さっちゃん「ぼくなんか、禁止。ポヨンなら、できる」
ポヨン「……っ!」(立ち上がる)
さっちゃん「あとその借りた本、“勇者でもできる5分筋トレ”っての、返却期限切れてるわよ」
ポヨン「す、すみません!」(焦って本棚に頭ぶつけ)
さっちゃん「ドジも才能よ」
第三発見:リョーコ(購買前)
リョーコ「運動会とか意味わかんねーし。汗かくとかマジ無理」
さっちゃん「リョーコ、汗も涙も、“本気で生きてる証拠”よ」
リョーコ「うっさいババア」
さっちゃん「いいわねぇ、その反抗期のエネルギー。タイヤ引きに使えるわ」
リョーコ「はぁ!? だれが引くか!」
さっちゃん「じゃあタイヤが引く側で」
リョーコ「意味わかんねーっ!!」
【廊下の小さなヒーロー】
(廊下の隅で、ポヨンがいじめっ子に絡まれる)
いじめっ子「おいポヨ〜ン、また転んで泥だらけかよ〜」
ポヨン「……」
(その時、リョーコ登場!)
リョーコ「やめなよ、そういうの」
(静寂)
いじめっ子「……な、なんだよ」
リョーコ「こいつ、私のクラスメイトなんだよ。アンタらに触らせねぇ」
(いじめっ子退散)
ポヨン「……ありがとう、リョーコさん」
リョーコ(照れ隠し)「な、なんでもねーよ。汗かいたら負けだし」
【クラス再結集】
夕方。教室にひとり、さっちゃんが黒板の前に立つ。
そこへ、ひとり、またひとりと生徒が戻ってくる。
アツシ「おせーぞ先生、置いてくぞ」
リョーコ:あたし、遅刻証明いらねーからな」
ポヨン「ぼ、ぼくも……ここにいたいです」
さっちゃん、チョークを手に取り黒板に大きく書く。
『私のクラスは逃げ場じゃない。居場所よ。』
沈黙。
そして拍手。
(廊下の陰で見ていたハゲハーゲ)
「くぅぅっ……! な、なんという……青春……! わしも混ぜてくだされ先生ぇぇぇぇぇ!!」
(ドアを開けようとした瞬間、さっちゃんドアをピシャッ!)
「満員です」
「ハゲは教室にも入れぬのかーー!!!」(号泣)
ナレーション
「こうしてONI組は、再び一つに」
「友情、涙、そして反射光。英雄育成学園の体育祭は、まだ始まったばかりだ!」




