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17.JOBアップとJOBチェンジ

 《ワイバーン》を倒した僕らは、鉱山都市“マイン”に来ていた。

 鉱山都市マインは《西の山脈》を越えた先にあり、様々な鉱物が取れる鉱山と、その鉱物を使った鍛治師や金属加工の職人による賑わいを見せている街である。町並みはレンガ造りの家が立ち並びそこかしこから金属を叩く音がする。


 マインの中央広場で確認のために腰を落ち着けようとすると、ペティが先に腰を下ろして自分の太ももをぺんぺんと叩いた。


「マスター、どうぞ♪」


 これは膝に座れということか?恥ずかしいので隣に座った。


「もう照れちゃって!かわいいですね♪」


 ペティってこんな性格だったの!さすがに毎回やられたら恥ずかしいのだが。


「おいペティ!マスターが困ってるだろ!」

「困ってません!照れてるだけですぅ~!」

「ちょっ、ケンカしないで。」

「ごめんよ。マスター。」

「すいません。マスター♪」


 急にタコちゃんとペティが一触即発の雰囲気になったので場をいさめる。なんなんだ一体。


 気を取り直してまずはペティの進化について確認していく。種類は《ウォリアーバニーガール》見た目完全に獣人だがれっきとしたモンスターである。進化条件は“筋力もしくは耐久の数値が高いこと”と“複数のNPCやプレイヤーと友好的であること”かやっぱり人型になるには後者の条件が必須なんだなぁ。


 次にステータスを確認する。相変わらず耐久の数値が高く、次いで敏捷の数値が高い。装備品には胴鎧が追加されている。腕と足の防具は変更できず、固定の腕鎧と足鎧を装備している。バニーのガントレットとグリーブである。


 スキルには《パワーシールド》と《強撃》が加わっていた。《パワーシールド》は物理ダメージを抑えるスキルで、ますますタンクとしての役割が捗りそうだ。《強撃》はどんな武器でも強い攻撃ができるスキルだが、別に装備を剣から帰るつもりもないので使うかわからないなぁ。


 ペティだけでなくほかの従魔や自分のステータスを見ていたのだが、なぜか僕のレベルだけ上がっていない。なんでだ?


 原因がわからなかったので攻略サイトで調べたところ、最初に選べるJOB(通称、基本職)はレベル25までしか上がらないらしい。じゃあどうやってレベルを上げるのかというと、“JOBチェンジ”と“JOBアップ”という方法があるらしい。


 JOBチェンジとは、基本職をレベル25にしたら使えるシステムでセントラルの教会で行うことができる。その内容は、今までの戦闘スタイルなどを加味して新しい職業に就くことができるシステムである。基本的には強くなれるのだが、基本職の特徴を更に尖らせた性能のJOBが多く戦闘スタイルが変化する場合がある。例えばどんな武器でも扱える《ウォリアー》から剣のみで戦う《ソードマン》になるといった具合に。そのためJOBチェンジで得られるJOBは“特化職”と呼ばれている。


 では、戦闘スタイルを変えたくないときはどうすればよいのか。それこそがJOBアップである。JOBアップはJOBを変更するのではなく、JOBに修飾子がつき、対応した能力が上がる。修飾子には、パワー、アーマー、クイック、マジカル、マインド、スキルド、スーパーの7つがあり、前6つはそれぞれ筋力、耐久、敏捷、魔力、精神、器用に数値に補整が入り、スーパーは元のJOBを強化する効果がある。


 なんにせよ今のままではレベルが上がらないのでセントラルの教会に行くことにした。

 セントラルへワープし、中央の広場から北に向かうと大きな教会があった。中に入ると神官風の白い丈が長めの服を着た男性がいた。


「何用ですかな?」

「JOBを強化しに来ました。」


 話しかけられたので疑問に答える。


「では奥の聖像に願いをささげてください。さすれば願いがかなえられるでしょう。」

「わかりました。」


 教会の奥まで歩く。3メートルはある聖像の元までやってくると、JOBアップかJOBチェンジを選べるウィンドウが表示された。とりあえず興味があるので、JOBチェンジを選んでみる。


 JOBチェンジの一覧を見ていたのだが、変更できるJOBは一種類しかなかった。《サモテイマー》というJOBである。これは、《サモナー》と《テイマー》の特徴を併せ持ったJOBで、ある意味モンスターを使役するという面において特化といえるかもしれない。


 調べてみたところ《テイマー》の特化職の条件は“同じ系統——獣系や鳥系など——のモンスター3体以上”や“同じ属性のモンスター3体以上”であるらしい。僕の従魔たちはどちらにも当てはまらないので誰でもなれる《サモテイマー》しかなかったのだ。


 JOBチェンジには魅力を感じなかったので、JOBアップを選んでみた。JOBアップの7つの修飾子のうちスーパーについて確認する。ふむふむ、“パーティ人数を1人拡大できる。ただし編成できるのは従魔のみ”とある。なるほど、従魔限定で7人目がつれていけるということだな。《テイマー》のプレイヤーは戦力として微妙だから、良い強化先だと思う。ただ僕はまだ従魔が3匹なのでいらないかな。


 結局僕は魔力に補整が入るマジカルの修飾子を選んだ。今日から僕は《マジカルテイマー》だ!


 《ワイバーン》を倒して、JOBアップも済ませたから、今日はゲームを終えようかな。そうと決まれば、まずは孤児院に向かうことにした。


 ファーストにワープした僕たちは孤児院に立ち寄った。ペティが進化して初めての孤児院だったので子供たちがよってきた。


「ペティちゃんどうして大きくなったの~?」

「進化したんですよ~♪」


 子供たちと会話をしたり、子供たちを膝に抱えて撫でたりするペティ。完全にお姉さんだな。ほかの従魔たちは子供たちのおもちゃになっている。

 そんな様子を眺めながら肉の納品をして、孤児院での用事を済まして、ログアウトした。


読了ありがとうございました。

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