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12.東の森と魔導砲

 僕らは消耗品を補充して《東の森》に来ていた。《東の森》は木が密集して生えていて、日差しを遮り木漏れ日も少なく薄暗い。さらには、足場も悪く同じ景色が続くので《ブロンズゴーレム》からドロップした青銅のコンパスが必要な理由がわかった。


 さぁ~てどんなモンスターが出てくるかな?しばらく《東の森》の中を進んでいくと、モンスターとエンカウント——敵と遭遇すること——した。

 遭遇したモンスターは蛇型で名前は《ヴァイパー》、レベル16で毒を持っている。


 木の上からのエンカウントだったので、ちょっと奇襲気味だったがとっさに指示を出す。


「ペティは相手を引き付けて!あとは遠距離攻撃!」

「キュ!」

「はいよ!アクアボール!」

「ババババババババババ!」


 僕は《全体支援魔法》をかけ、ペティが《挑発》で引き付け、タコちゃんが魔法で攻撃する。ヴィーゼルは返事をしなかったが、機関銃を連射した。


 《ヴァイパー》は一度の攻撃で倒せてしまった。レベル差がなかったからなぁ。今度からは《全体支援魔法》じゃなくて《ファイやボール》を使うか。MPの消費少ないし。

 そういえばヴィーゼルのスキル《魔導砲》を見てなかったと思いヴィーゼルに話しかけた。


「ヴィーゼル、次の戦闘では《魔導砲》を使ってくれるかい?」


 ヴィーゼルはエンジン音を轟かせ返事をした。

 ひと段落してさらに森の奥に進んでいく。しかし本当に見通しが悪い森だなぁ。そんなことを考えていると、僕の胸の高さぐらいまである植物が生えていた。ハエトリソウのような形で、近づいてみると口を開いて威嚇してきた。モンスターだった!


「ペティが引き付けている間にヴィーゼルは《魔導砲》を!」


 ヴィーゼルの主砲に光が収束していく、そして解放された。


「キュ―ン——。ドガァー―――ン!」


 光線が走ったかと思えば、次の瞬間モンスター《フライトラップ》が爆発した。完全にレーザー光線だ!というか敵の体力が7割以上削れている。《魔導砲》はためがあるけど高威力で当てづらい攻撃なんだな。高い耐久で遅い相手には重宝しそうだ。


 そのあと難なく《フライトラップ》を倒した僕たちは、どんどん先に進んだ。そしてボスエリアの前までたどり着いた。

 ボスエリアにたどり着く前には、2種類の敵と遭遇した。


 1種類目は《ファング》だ。《北の平原》では1匹でしかエンカウントしなかったのが、《東の森》では3~5匹のパーティとしてエンカウントした。やはり狼型のモンスターだからか、連携がうまく1匹の時よりはるかに強く感じた。しかしレベルも上がり戦い方も洗練されてきた僕らには通用しなかった。タコちゃんとペティに前衛を張ってもらい、僕とヴィーゼルが遠距離から攻撃して倒していく。《ファング》の耐久が低いから案外簡単に倒すことができた。


 2種類目は《オウル》だ。ウオタクさんが《テイム》しているモンスターで、《東の森》に出現するというのは聞いていたので、居ること自体に驚きはしなかったが、出会い方には驚いた。いきなり後ろから攻撃を受けた、奇襲である。先制攻撃から先頭に入ることもあることを知った。しかし《オウル》の奇襲攻撃事態は大したダメージではなく、魔法攻撃のほうが厄介だった。出現時は1匹なのでそう苦戦はしなかった。そしてとにかく遭遇回数が少なく、そこそこの数戦闘をこなしたが3回しかエンカウントしなかったので、レアモンスターだと思われた。


 そんなこんなでボスエリアにつく前には、僕とタコちゃんとペティはレベル20、ヴィーゼルはレベル19になっていた。まぁこれくらいのレベルがあれば勝てると思う。ボスの情報はないが、たまには何も知らずに挑むのも一興かと思い、戦うことにした。


 おもむろにボスエリアに入る。しばらくして、けたたましい叫び声とともに2メートルはあろうかという植物が現れた。でかいウツボカズラみたいな外見で、根元から複数のツタが生えている。名前は《デスプラント》というらしい。


「キシャァァァァァァァァァァァ!」


 ボスモンスターは叫ばなきゃいけない決まりでもあるのか?そんなことを考えながら従魔たちに指示を出していく。


「タコちゃんはヴィーゼルを守りつつ隙があれば攻撃!ペティは僕を守りつつ敵の注意を引いて!ヴィーゼル隙があれば《魔導砲》を!」

「はいよ!」

「キュ!」

「ブオォーン!」


 僕とペティ、タコちゃんとヴィーゼルが左右に分かれて行動する。それぞれにツルの鞭が襲い掛かるがタコちゃんとペティが受け止める。その隙に攻撃だ!


「ファイアボール!」


 《デスプラント》に《ファイアボール》をぶち当てる。すると弱点だったのか3割強体力が削れた。これ3発も当てれば倒せるな。

 《ファイアボール》を当ててからしばらく、ヴィーゼルの《魔導砲》が発射され見事に《デスプラント》が爆発した。相変わらずはでだなぁ~。《魔導砲》の威力の高さによって残りの体力は3割を切っていた。さすがチャージがいるスキルだなぁ。


 僕は2回目の《ファイアボール》を唱え攻撃した。


「キシャァァァァァァァ……!」


 《デスプラント》は苦しそうな奇声をあげてしな垂れると、光になって消えていった。


 意外とあっけなかったなぁ。相性が良すぎたのもあったけど《ブロンズゴーレム》のほうが強かったな。

 ボスモンスターも倒したし《東の森》を抜けてしまうかと思った矢先、ヴィーゼルの体が光輝いた。進化だ!


 ヴィーゼルの体の光がある形を作っていく。光が収まったとき現れたのは、メタリックなボディにバイザーが特徴的な頭部、角ついた手足にモーターめいた関節が特徴的なモンスターで、右腕には戦車の主砲がついていて左腕には機関銃がついている。種類は《マシンゴーレム Ver.Tank》というらしい。


「ヴィーゼル、かっこ良くなったな!」


 ヴィーゼルは「キュィィィィィン!」とモーター音で返事を返した。

 よーし、《東の森》をクリアしたし、首都である次の街に向かうぞ。首都ってどんなところだろう楽しみだなぁ。


読了ありがとうございました。

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