表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/21

11.タコちゃんと帽子

 結論から言うと遺跡の探索は敗走に終わった。機械系の魔物たちは基本1匹でいることが多く、多少レベル差があるものの、ヴィーゼルという新戦力がいる僕らには敵ではなかったのだが、3匹ほど敵を倒したところでドローン型の敵と遭遇した。


 はじめは強くなさそうなので油断して近づいたところ、急にけたたましい警告音が響き渡り、モンスターたちが集まってきた。もともと数の利で勝負になっていたのに、その利がなくなってしまったので当たり前のように全滅し死に戻り——ゲームで死んだときに登録地点に戻ること——したわけである。


「いや~、さすがに調子に乗りすぎたなぁ。」


 このゲームのデスペナルティ——死亡時の罰則——はボスに挑むのに1時間のインターバルが発生するぐらいなので、すぐに冒険に行くことはできるが、さすがに遺跡を探索するには準備不足だった。

 デリファムの広場に戻ってきたのでヴィーゼルのステータスを確認することにした。


 まずはステータスの数値の確認からだ。予想通り物理アタッカー寄りのステータスで筋力が高くなっている。あと特筆すべきは器用の値の高さか、器用は遠距離攻撃の命中率に影響があるから高いんだろうな。レベルに関してはレベル12になっていた。戦闘のログを確認したところ2レベル上がっていたので、従魔になった時点でレベル10だということがわかる。先に進むと《テイム》した時点でレベル高いんだなぁ。


 次はスキルを確認していく。ヴィーゼルが持っているスキルは《魔導砲》というスキルだ。MPマジックポイントを消費して主砲からビームを発射するスキルで、《魔導砲》という名前のわりに威力は筋力に依存している。


 これからどうするか思案していたが、古代遺跡は厳しそうだったので《東の森》の探索に行くことにした。

 《東の森》は遺跡ほどの難易度ではないが、なめてかかってえらい目にあったので、きっちり準備をしていくことにした。具体的には回復アイテムの補充と、タコちゃんの装備を買おうと思う。


 オンライン市場のプレイヤーマーケットを確認していく。タコちゃんに装備させたいワンドを選んでいく。う~ん、僕は“樫のワンド”がいいと思うけど、タコちゃんにも見てもらうか。


「タコちゃん、どんな装備がいい?」

「う~ん、何でもいいよ。マスターが決めてくれ。それより帽子がほしいな。」

「帽子?」


 帽子って装備なのか?そう思って調べてみると、帽子は見た目を変えられるおしゃれアイテムらしかった。確かにタコちゃんは赤色の帽子をかぶっているけど取り外しできたのか。


「それじゃあ、装備は樫のワンドにするね。帽子はどれがいいかな?」


 プレイヤーマーケットをのぞいてみるも帽子はなかった。まだ素材も少ないからおしゃれアイテムは作る余裕がないのかな?

 ファーストの街にワープして布製品を扱う店を探してみた。狙いは雑貨屋か服屋だな。

 広場から大通りへ歩いていくとすぐに服屋を見つけることができた。店内に入って商品を見回すと、帽子のコーナーを見つけることができた。


「タコちゃん、好きなの選んでよ。」

「え~、一緒に選ぼうよ~。」

「う~ん、あまりセンスには期待しないでね。あと予算的に1人2個ね。」

「はーい!」


 タコちゃんの要望で一緒に選ぶことになった。タコちゃんの上半身はクールな美女って感じだし、かっこいい系で選んでみるか。ということで、1つ目は紺のキャップを選んでみた。


 次はギャップを狙ってかわいい帽子を選んでみよう。う~ん、何がいいかなぁ?この白のレースのつば広の帽子なんかは深窓の令嬢って感じでいいんじゃないか。


「タコちゃん決まった?」

「これとこれがいい!」


 タコちゃんが差し出してきたのは、白のニット帽とブラウンのキャスケットを持ってきた。どちらも試着させてみたらよく似合っていた。白のニット帽はもともとの雰囲気も相まってクールビューティーって感じで、キャスケットはかわいいとかっこいいの中間の感じで、よく似合っていた。


「おー、似合ってるね。僕からはこれを。」


 紺色のキャップと、白いレースの帽子を渡した。タコちゃんに試着をしてもらった。


「キャップはいいんだけど。白いほうは戦闘では使えないよ、マスター。」

「じゃあ、変えよっか?」

「いや!マスターが選んでくれたんだからこれがいい?」

「えぇ…別にいいけど…」


 買うものも決まったので買って店を出ようとしたら、ペティとヴィーゼルに呼び止められた。ペティの手にはヘルメットが握られていた。


「それはタコちゃんのために選んだの?」

「キュ!」


 ペティが元気よく返事をする。ヘルメットは装備じゃないのかと思って調べたら見た目を変えるだけみたいだ。せっかく選んでくれたものなので、ヘルメットを含めて5つの帽子を買うことにした。


 タコちゃんは早速買ったキャスケットをかぶっている。気に入るものがあってよかったね。

 よし!消耗品を補充したら《東の森》を探索だ。

読了ありがとうございました。

誤字、脱字の指摘

感想、評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ