10.古代遺跡とヴィーゼル
ちょっと短めです
今日も今日とてこのゲームにログインする。
今日の目標は古代遺跡の探索だ。どんな敵が待ち受けているのか、宝箱とかあるのか、今からワクワクしている。
まずは、孤児院とギルドによって用事を済ますか。
用事を済ました僕たちは高原の村に飛んだ。ファストトラベルの項目で初めて知ったが、始まりの街は“ファースト”、高原の村は“デリファム”というらしい。
デリファムまでやってきた僕らはファーストへ逆走する形で道を進んでいく。途中に獣道があるらしいけどどこだろう?
あっ見つけた!けどこりゃ注意深く見てないと見つからないな。
けもの道を進んでいくと、でかい岩の壁が見えてきた。終端が見えない壁が横に広がっている。その壁には獣道が続く先にだけ大きな穴が開いている。ここが入り口になるんだろうな。
「よし!遺跡の探索に出発だ!」
「おう!まかせとけ!」
「キュ!」
僕の掛け声に従魔たちが返事をしてくれる。タコちゃん、喋れるようになってよかったね!
大きな穴から遺跡の中に侵入する。どんどん進んでいくと曲がり角に何回も出くわす。ウオタクさんが迷宮とか言ってたけど、ほんとに迷路みたいだなぁ。
しばらく進むと、モンスターに遭遇した。事前の情報通り機械系のモンスターだった。しかも、その機械というのが戦車型なのだ!
先に言わせてもらうと特別戦車に詳しかったり、軍事関係のマニアだったりするわけではないのだが、戦車という響きだけでテンションが上がる。男の子だからね、仕方ないね。
遺跡のモンスターは《タンクゴーレム》という種類で、大きさは僕の腰ぐらいの高さで、レベル20だった。僕たちとは5レベルも差があるが、従魔にできるらしいので《テイム》に挑戦してみる。
「タコちゃん!《拘束》だ。ペティは《挑発》からの攻撃警戒!」
「はいよ!」
「キュ!」
タコちゃんが触手をけしかけ、ペティが盾に剣を打ち付け、僕がバフ——味方の能力の一時的な底上げ——をかける。タコちゃんが見事に《拘束》に成功したが、ペティに機関銃のような攻撃が飛んできた。一撃は大したことなさそうだが、連撃なのでペティじゃないと受けるのは厳しそうだ。。
タコちゃんが足止めしてるうちに攻撃を叩き込んでいく。
「ファイアボール!」
2割くらいのダメージが入る。タコちゃんに妨害してもらうより攻撃に回ってもらうほうがいいな。タコちゃんは攻撃魔法を覚えたからね。
「タコちゃんは攻撃に回って!ペティはひきつけて!」
「はいよ!アクアボール!」
「キュ!」
ペティが《挑発》している間に、僕とタコちゃんが攻撃を畳みかけ体力を削る。そろそろ《テイム》を仕掛けるぞ!
「テ~イム!」
《タンクゴーレム》の体が光に包まれる。そして光が収束していく。やった!《テイム》成功だ!
従魔になったので、名前を考える。外部の検索サイトで戦車について調べてみた。おもちゃみたいでかわいげがあるから、かわいい戦車とかで調べてみたところ、“世界一かわいい豆戦車ヴィーゼル”という記事が出てきた。じゃあ名前は“ヴィーゼル”にしよう。
「よろしくな!ヴィーゼル!」
名前を呼ぶとエンジンを「ブオォーン!」とふかして返事をした。
新たに仲間も加わったことだし、ガンガン遺跡の探索を進めていくぞ!
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