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護衛は必要ありません。私は暴風令嬢ですから!  作者: 夏風
第1章 公爵家の暴風令嬢!
23/61

第23話 アナスタシアは諦めない

ユニーク数が1000を超えました!

ありがとうございます<(_ _)>


今回は挿話みたいなものなので短いです。

 私は『アナスタシア・シュメイ・プロキオン』、プロキオンの王女よ。

 今は王家のしきたりに従って他国へ遊説に行く馬車に揺られている真っ最中。

 私の行先は友好国の一つ、アスタリオ。

 うちと比べてあんまりパッとしたものが思い浮かばない国だから何も期待してなかったんだけど、すぐに面白いものに出会うことができた。

 フィリアとライザという二人組の冒険者だ。


 アスタリオへ向かう道中で野盗の襲撃に遭った。

 多分、うちの護衛だけでも何とかなったと思うけど、誰も大きなケガをすることがなかったのは間違いなく二人のおかげだ。

 特にフィリアの力は凄かった。

 どこが凄いかって、もう何もかもが凄い。


 顔は見ることができなかったけど、声の感じから女の人だと思う。

 女性の身で重厚なフルプレートを纏い、巨大なハンマーで敵を圧倒する様は、まさに『暴風』と形容するに相応しい活躍だった。

 所作や話し方、同行者のライザからも気品が感じられたから、もしかしたらどこかの令嬢なのかも……

 もしもそうなら『暴風令嬢』ね! まあ、そんなことは無いでしょうけど。


 二人にも同行してもらって無事、王都に着いた時、私は言葉を失った。

 あまりにも私好みな殿方がいたのだから。

 あの時の衝撃は忘れられない。

 そのせいでフィリアたちに満足なお礼も言えなかったんだけど。

 何故か焦ったように急いでいたし。


 それはともかく、アスタリオの遊説の間は至福の毎日だった。

 案内役として私の未来の夫(予定)がいつも付いてきてくれるのだから。

 こんなに嬉しいことは無い。

 幸せ過ぎて鼻血が出そうになるのを必死で堪えた。


 でも、悲しいかな。私の愛しの人にはどうやら意中の相手がいるみたい。

 それはアスタリオで5つの公爵家の中の1つ、リーシュベルト家の令嬢フレイスリア。

 気付くとお互いに視線を送っているし、ボディタッチまでしているという親密な仲……きぃー! 許せない! 私の夫(仮)に気安く触んじゃないわよ!


 だから、彼女の家にお邪魔した時に嫌味を言ったり、王宮でのお茶会で思いっきり睨んだりして差し上げたわ。

 何かあんまり本人は堪えて無さそうだったのが気にくわないけど、何故かフレデリカとお友達になれたからよしする。

 彼女、なかなか話のわかる令嬢で一緒にいて楽しいのよね。


 あっという間に時は過ぎて帰国する日を迎えてしまった。

 時が過ぎるのは早いものね。

 心の残りなのは私の愛しいあの人に思いを打ち明けられなかったこと。

 さすがに私も自分の立場を理解している。

 後先、考えずに愛の告白、ましてや求婚なんてできない。


 でも、私は諦めない。

 必ずあなたを射止めてみせるんだから!


 ……あっ、ついでにフィリアたちにもまた会えるといいな。


アナスタシアの意中の相手って誰なんでしょうね?

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