転校生
因果率の整合完了。
翔君には私のことを忘れてもらいました。
「はーいそれじゃ今日からこの学校に通う転校生を紹介します」
担任が何か言っている。よく分からなかった。寝るか。
「おいこら二子、寝るな」
「眠いんですよ、最近」
主に愛のことで。もちろん猫の。なんかあいつ最近元気すぎて。
「そんなこと言ってないで転校生だぞ転校生」
「あーはいはい分かりました」
転校生、緊張しているだろうな、と考える。理由は簡単。俺がそうだったから。
「よーし入ってきて良いぞ」
「はーい」
まず女の子だった。眼鏡をかけていて、全体的におっとりとした雰囲気を出していた。
「皆さん、どうもはじめまして。大里美空といいます。よろしくね」
でも自分が決めたことはしっかりやるよ、とその表情は語っていた。
「読書が好きです。あと猫も好きなので猫が家にいるよーって人は気軽に話しかけてね」
クラスに早く馴染んで、みんなと同じ時間をみんなで楽しみたいとも言っていた。
端的に言おう、
「俺、恋しちゃったかも」
「翔、成長したね」
国府に話してみたらそんな感想が帰って来た。
「なあ、俺はどうすればいい?」
「そんなこと僕に言われても分からないよ、僕だって恋が何か知らないんだし」
「だよな」
それから、頑張って猫の話をしようと決心するのに3日、話しかけるのに1週間かかった。
急に来たラブコメ感




