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空の願い
空はいつもここから見つめていた。
することなど なにもない。
話す友人など 誰もいない。
ただ、ひとりきりなのは辛かった。
寂しくてたまらなくて…………つい、声にしてしまった。
『ねぇ… ねぇ… どうしてオレはひとりなの…?』
誰にも、届くはずはなかった。
ましてや人間になど。
この空のつぶやきが聞こえるはずはなかった。
でも答えるかのように涙した一人の少年を見つけた。
同じ寂しさを纏ったような瞳をした少年を見つけた。
逢いたくて 逢いたくて… 話してみたくなった。
誰とも一度も言葉を交わしたことのない空は、強く祈った。
『一度だけでいい これきりでいい。
人間の一夜の夢に… あのコの夢に…
オレに、一晩だけ人間の姿をください ………神様』




