2-23 勝負
俺達はいつもの岩場に陣取っていた。
ここはこれまで狩場として選んでいた狩場の8箇所の中でも二番目に広い場所だが選んだのは広さでなく地形だ。特徴としては北を前方にすると平らだが岩場が途切れる後方の南側は崖のように窪んで落ちこんでいる地形になっている。
ここに来るまでに今日は既にジバシリに遭遇したので二頭ほどを軽く捻って担いで持ってきている。それを岩場に降ろして他のメンバーを見る。アッシャーが持ってきた厄介事のついでに全員がどこまで出来るかを試してみようと思う。
「さて、アッシャーが持ってきたお髭の大将との勝負は別に勝っても負けてもいいだろう。どうせ負けてもアッシャーの懐が減るだけだし。」
「いや、狩人の面子としてだな、俺達くらいの異法の使い手が舐めらるのはどうかと・・・。」
そう反論するアッシャーだがプライドで命を落とすのはバカというアマザの冷静な言葉に引っ込んだ。
「みんなに新しい装具を渡したし、源力の補充の回数もこれで増えただろ?
でも今までは源力総量を増やすために修練して完全に源力が枯渇してからチャージをしてたと思う。でも、もしゾウみたいな群れで行動するような巨獣とかに遭遇した場合はいちいち源力が無くなってから補充してたんじゃ異法が使えない隙が出来ることになるだろう?だから尽きる前に補充を行いながら実戦をこなす訓練もしておくべきだと思うんだ。補充の隙すら与えられないほどの連戦ってのは考えたくないし、やりたくもないけれど経験しておく必要はあるんじゃないか?」
そう考えて今回、装具にチャージされた源力を各自が一気に使い切る前に補充しながら巨獣を狩ることを提案。これまでは3級ばかりを選んで誘い込んで狩っていたが源力の大量消費の技も使わないなら修練している意味も無い。
「話は分かるがな、カイル。一気に多数を相手にすることは選んで呼ぶわけでもないんだろう?じゃあ二級がいたらそれらを含めて近辺の巨獣を相手にするってことになる。自らの力を過信したらその先は死ってのが大森林だぜ? それに新人が少ない地域だから広範囲で一気に匂いを流すとどんなことが起きるか分からんぞ?」
慎重な姿勢をみせるニミヤ。だが俺は何も一気に巨獣を相手にするつもりもない。
「もちろんだ。そもそもここの新人の少なさは狩人の全体数が少ないことに繋がってるからな。普段なら初心者に狩られてるはずの小さな3級巨獣が大量に来るかもしれないことと、全く不明な新種もいる可能性がある地域ってことにもなる。無茶はしないさ。そのために後方の南からはそうそうやって来れないような地形を選んだ。 まずはニミヤに東の方面にだけジバシリの血の匂いを流してもらう。それも範囲は500メイトだけだな。5人で1頭を相手にしてたのを3頭ほどを相手にできるくらいなら問題はないだろう。一応は保険で足止めもしておくし。」
「足止め?巨獣を?」
「カイルはわたし達みたいに土の異法が使えないのにどうやって?」
聞いてくるアマザとタミーに対して如意棍を見せる。
「こいつが形を変えられることを知ってるだろ? 岩場と東側以外の西から北にかけての大木にこの糸状に伸ばした如意棍を巻きつけて高さ5メイトくらいの囲いを作る。 もし東側以外からも一斉にきても乗り越えるまでは対処はできるだろう。もし突っ込んできたら糸状の如意棍でそのまま切れるかもしれないしな。 だめなら東側だけの誘いだけで終わって帰ればいいさ。」
ピアノ線を使った罠って感じだな。
「俺はそれで賛成!」
とにかく狩って勝ちたいのか賛意を示すアッシャー。
「カイルの如意棍は糸くらいにまで細くなって切れないのか?巨獣の体の突進なんて防げるとは思えないが?」
「これは流す源力が尽きない以上は壊れないと聞いてる。ってことは少なくとも俺が死なない限りは大丈夫だろ。」
「なら構わんか、だが俺はどうする?匂いを一定方向へ拡散させるだけでいいのか?」
「当然そうだ。これまでみたいに一頭だけを誘い込むわけじゃないからけ継続して匂いを東に流し続けて欲しいな。あと索敵で相手をする目の前の巨獣以外に後ろにどれくらいの巨獣が控えるかは知らせて欲しい。予想以上に多いなら俺は如意棍を片方を糸に伸ばしたままでもう片方を刺又に変えて参戦するからその時は俺の代わりに上を警戒して欲しい。」
大森林の中で邪魔になる木が生えてない広場やこういった岩場は巨鳥の格好の狩場でもある。これまではヒトクイオオワシが来てもニミヤが風を飛ばしたり、俺が如意棍を伸ばして遠ざけていたが今回は上を気にする余裕がなくなる可能性がある。
「なら、索敵報告をしながら巨鳥にアレを試してみるか。 動いてる高所の獲物にうまく作用できるかは分からんが・・・」
「たぶんあれだけ大きいなら地面に落ちれば飛び立つのに難儀するだろうからボウガンを刺しつつ嘴を頭ごと空気固定で仕留められると思うぞ?巨獣ほど顎の力は強くないだろうからな。」
「何事も実践だな。進入路を制限するなら俺も賛成する。」
ニミヤが賛成したところでアマザたちもやる気になったようで作業に掛かる。第一陣で岩場の外をアマザが支配し、それを越えてきた岩場表面をタミーが支配。ホーヅはアマザと同じ外側に待機して固定された巨獣を水流盾で首を折るか、窒息させる。アッシャーは混戦になった場合、水の糸は危険なので水流剣でなるべく血を流して倒すように首を狙ってもらう。最近は水糸の訓練のせいで水流の剣というより楕円の環のような形になっているが水流の速さはこれまでと比べ物にならず、ハガネイノシシの体毛も逆撫での方向からなら切れるようになっている。
「じゃ、とりあえずここを中心にして東へ500メイトの範囲の巨獣から、狩り終わったら獲物は東方向に積み上げて壁にして次に西、最後に北方面から集めるってことで。やばかったら獲物は全部置いて逃げるからアマザは岩場の南に指輪で歪門を開いてくれよ? 」
「いっちょこーい!!」
肉達磨細目はなにやら気合十分だ。巨獣の等級の区別無く誘うために匂いを撒く、これまでは索敵で狩る獲物を決めてから誘い込んでいたがさてどれくらいの獲物が集まってくるか・・・ 今のみんなの源力消費無視の技とまず枯渇することがない程の補給が出来るわけだから例え2級が混じっても大丈夫だとは思うけどとりあえずは俺も刺又にして準備をしておくか。柄の先が木に引っ掛けてる紐になってるからあまり自由には振り回せないが首に引っ掛けて捻る程度はできるだろう。
-*-
「リーダー大丈夫?あんな賭け吹っかけちゃって。負けても俺は払わないよ?」
「薄情者め!それでも二級巨竜を専門で狩る『偏食』の一員か?」
「でも別にいいじゃんか。俺たちよりも若いのが名づけられても・」
「ばかもん!我らが引き手に注目されるために髭を「付け」たり、眉を剃ったり、顔に文字書いたりした苦労を忘れたのか?」
「今じゃもう習慣だけどね? あだ名が「偏食」どころか「イロモノ」にされそうになったときは焦った。」
「どうせ彼らはいつも通りにやって三級を3頭だ。頑張っても4~5頭だろう。昼過ぎに帰って来るってことは源力がそれで尽きてるわけだ。まだ二十歳にもなってないのものばかりなのだから当然だな。頭数ともかく二級巨竜専門の我らが買い取り額で必ず勝つ。」
『偏食』が狩ってるのはメイル素材になるような硬い鱗を持つ二級巨竜ばかり、肉以外にも素材が高く売れることから狩る獲物を決めている。その獲物の偏りから引き手に「偏食」と名づけられた。しかしそれはわずか3ヶ月前のこと。
何人かメンバーを変えながら固定してきたのが20歳を超えてから。
若い異法士ばかりと舐められたこともあるが、力を高めて自分達にあった狩り方を試行しているうちに巨竜タイプばかりを狩るようになった。そのうち2級の巨竜も狩れるようになったが一向に引き手からは名付けられない。(認められない) 実力については二級を狩れるほどの中堅との自負があるのにと思い、せめて引き手から注目されるようにと外面を変えたのが今のメンバーの容姿だ。 なぜ2級を狩れるのに引き手に名付けられるのが遅かったのかは巨竜に特化していたためで、他の巨獣を狩れる実力がないと判断されていたためだがそれを知るのはしばし後。
バチカーのような水棲の巨竜でなくコモドオオトカゲの背中に大きな鱗が張り付いたようなタイプの陸生巨竜。しかし二級と言うことで以前にカイルたちが買った大物バチカーと同じ7メイトにも及ぶ大きさだ。4人と他よりも多い土の異法士で巨竜の4足を固定し、風の異法士が索敵と警戒。遠距離の攻撃は風の異法士のボウガンのみでそれぞれの異法士が自分が固定した足をオノで切断、あとは口をヒモで縛ってお仕舞いと言うのがパターンだ。土の異法士がそれぞれの足を固定するのは強力なのだが実はそれほどコントロールはうまくなく、巨獣系に比べて獲物に食らいつく以外の時は巨竜は動作が遅いことから足を固定する力を継続の力ばかりが高めれた。それゆえ巨竜ばかりに特化しているため自分達の土の異法を行使する早さが遅いことに気付いてない。
-*-
「タミー、前後で分かれんと左右で分かれたほうがええわ、うちと同じで巨獣の体を塗りこめて壁にして!それのほうが後続を防ぐ壁にもなる。アッシャーも前方へ、うちらが壁に塗りこめとるやつらを片っ端から片付けて! ニミヤほかは?」
「あと後ろに巨獣ばかり6頭ほどだ。」
「あと正面の北方向にに巨竜っぽいのもいる。カイルが回ったほうがいいだろう。」
「了解。糸の壁を越えて顔を出してきたら捻る。」
「ちっくしょー!いつ終わるんだよ!
なーんてなぁ、思ったより楽だぜ。アマザたちが体を塗りこめてるからほとんど動かないし、耳から打ち込むか首に当てるだけだからなー。」
「油断せんとき!後ろにイノシシ系が控えとるみたいやから壁に突進して崩してくることもあるで?」
「うわ、こいつなんか吐くつもりだ!ホーヅ!水流盾をこっちに展開してくれ!」
塗り込められた巨竜が口から霧状の毒のようなものを吹きかけてきたがホーヅの水流の盾が溶かし込んだ上に頭部を巻き込んで首を折って絶命させる。
次の瞬間に壁は下に落ち、巨竜も地に落ちる。目の前が壁が無くなったことでその向こうから突進してくるクロヅノイノシシがいるがいきなり下から持ち上がった壁に胴を固定されて上に持ち上がる。前足や後足を必死に動かすが宙をかくだけだ。もがく首に水流の刃が当てられて水流は血を含んで赤く染まるが回転してるうちにまた透明に変わる。
「後続が6頭が終わったら東方面は終了だ。今のうちに俺は上を旋回してるヒトクイワシを落とす。」
「了解。こっちとワシが終わったら一旦休憩で次はこいつらの血の匂いを含めて西へ風を飛ばしてくれ。」
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「うん、今日も成果は上々だったな。1頭は二級の幼体かと思ったら三級巨竜だったが二級2頭に三級1頭、これなら『遠慮』の連中が多少いつもより狩っていてもそれほど離されていないだろう。それに買取なら二級が2頭で大きさと素材が取れる分のこちらに分がある。夕方には早いが指輪を開くとしよう。」
「いつもどおり1頭か2頭でよかったんじゃないの、リーダー? もうこっちへ誘い込むために走るのと異法切れでこっちは息も絶え絶え・・・」
複数頭狩る場合は獲物をそこに置いておくわけにもいかない。なので索敵して近くに別の獲物がいても匂いなどで誘い込むことが出来ないなら直接攻撃などをして狩った獲物の近くまで誘い込む必要がある。さもなくば指輪で開いた歪門まで自分達が運ばなくてはならないからだ。
「だがこれで『遠慮』の連中にも勝てただろう。勝利して飲む果実酒は旨かろう! ロープをくくりつけて帰るぞ」
そう言って禿頭の男に三頭の獲物を括ったロープを持たせて先に帰らせ、引き手達がひっぱるのを待っていたが一行にロープが張らない。それどころか念話で
「リーダー以外はこっちにきて引っ張ってくれ! 今日は狩人の成果がかなりよかったようで人手がまったく足りないらしい!順番待ちをしてもいいが大森林に取り残されたくないなら自分達で引いてくれってさ!」
といわれてリーダー以外のメンバーは先に歪門をくぐる。引き手達より筋肉が無い上に疲労した状態では力が入らないのかかなりゆっくりと獲物たちは歪門をくぐり、夕刻になってようやく『偏食』のリーダーも歪門をくぐった。
そこで見たものは折り重なって小山となっている巨獣だった。見上げたリーダーは口をあけて呆然とする。
「ナニこれ?巨獣をどうやって積み上げたの?」
「いや、俺たちも聞いてみたんだけど歪門が開いたと思ったらそこから飛び出してきたらしいんだけど・・・意味がわからん。」
狩られて死んだ巨獣がなぜ飛び出してくるのか?それにしても巨獣とか巨竜とか巨鳥とか雑多な種類で上に重なってるのは3級の比較的小さなもので下にあるのは2級も混じった大型の巨獣だ。しかしいずれも腕や足が切断されているようだ。するとさらに空間に浮かぶ黒い影から巨獣が飛び出してきた。
「はい、これで最後!全部で28頭か?いや最初のジバシリを含めたら30か?」
「そうやね、しかしこんなに時間がかかるとは思ってなかったわ。ロープは足りへんし、血抜きに時間がかかるし・・・」
続いて歪門から現れたのは今朝にあった『遠慮』のメンバーだ。全部で30ってまさかたった1日でこれだけの巨獣を狩ったとでもいうつもりか?複数パーティーでの合同の狩りでも10頭も狩れることはないというのに。すると『遠慮』のメンバーに歩み寄る引き手の人物がほとほと困った顔で声を掛けている。
「お主ら加減というもののを知らんのか?まさかロープを引っ張ったらその先に5頭も結び付けてあるとは思わんかったぞ?」
「すみません。ロープが足りなくて俺たちで運ぼうにも歪門をくぐってしまったら戻ってこれないんでデカイヤツだけを引っ張ってもらったんですが・・・」
「しかし限度ってもんがなぁ?」
そういって振り返ると巨獣の山、そしてそれを取り囲んだ狩人と問屋、買取窓口の面々も口をあんぐりとあけている。
一日にこの中央買取課にやってくる巨獣はもっと多い。しかしこの広い買取場に横に並べられる。こんな風に上に積まれて山になるなんて光景は初めてだ。 呆然としていると肩を叩かれた。
「勝負あり?今日の酒は旨そうだな~。」
細い目で嫌味ったらしく笑っている『遠慮』のアッシャーの顔があった。信じたくはないが聞いてみた。
「まさかコレ全部?」
「そ、全部。俺たち『遠慮』の今日の成果。 とはいえ現場にこれ以上獲物を置いておく場所がなくてな。仕方がないから切り上げてきたんだが量が量だけに引き手の連中も根を上げたんで、血抜きした後になるべく捌いてきた。そのおかげでこんなに遅くなっちまった。」
これほどの成果で狩り終えたのはもっと前?そんな力があるくせに何故これまで三級ばかり狩ってたんだ?
「で?『偏食』の結果はぁ?」
パンっ!
「いやらしい真似せんとき!」
アッシャーは『遠慮』のリーダーに頭を叩かれて連れて行かれる。
「いいなぁ!昨日と同じとこで酒代持って待ってろよ~~~~。」
-*-
今日の成果を前にメンバーと共に思案している。
「どうする?全部買取課で?でもぼちぼち民間問屋を利用する予定だったし。」
「ああ。それなら既に渡りをつけてある。」
俺はそういって他の問屋連中と共に巨獣の山を見上げているタンジーに声を掛ける。
「タンジーさん、これらの中で今日の買取額で都市よりも高いやつだけそちらに売りたいんですがいいでしょうか?買取金は『遠慮』のメンバー6等分で。」
しばらく呆けていたタンジーだが、こちらを向いてにやりと笑い、
「一つの狩人パーティーとしては大商いですな。すぐに査定に掛かりますが何分この量なのでしばしお待ちを。」
中央買取課職員がちょっと不満そうな顔をしていたが、需要があって高いところに売るは当たり前なんで勘弁してね。他のはそっちに売るから。
それにしてもかなりの成果だった。まさか3方向に分けて順番に周りの巨獣を狩るつもりが2方向だけで岩場の周りに置き場所がなくなるとな。
東方向はともかくその次の西方向はニミヤが風を送る前から自然の風が吹いていたので500メイト先どころかかなり先まで血の匂いが届いていたらしく、ひっきりなしの襲来で焦る場面もあったが如意棍を糸状にして囲い込んでいてよかった。新人が少ない地域だからジバシリとかの初心者向けの巨獣がたくさん来るかと思っていたが大物の巨獣が来たせいで弱い巨獣はこっちにはこなかったようだ。狩りの様子を見ていた俺はなんとか捌ききったという印象だったが実際に戦っていたメンバーたちは常に源力が一杯になるように装具から補充していたらしく、押し切られるなどと全く思っていなかったらしい。それどころかコレを枯渇させながら補充なら源力総量を上げることができたのにと不満そうだった。俺が思っている以上に全員の源力の総量も異法の扱いも成長してるようだ。 これだけ狩ってきてしまったらいずれにしても注目される。もう三級ばかり3頭などと遠慮気味な狩りをする必要はないだろうな。 調子に乗ったアッシャーが暴走しそうなんで釘を刺しておかないと。それに民間問屋をタンジーに選んだわけを話しておく。ニミヤの親父が絡んでるからまず不正に安く買い叩くことはしないだろう。
-*-
完敗だ。
なぜこれほどの巨獣を狩れるほどの力を持ちながら3頭ほどしか買ってこなかったのか?
同じ若輩のパーティーを率いるリーダーだから分かった。力を持ってるからこそ狩ってこなかったんだと。キャリアにそぐわない力を持つのはやっかみを招く。それがなぜ今日になって力を解禁したのかはわからない。アッシャーの態度を諌めるメンバーの様子からすると単に我の挑発を受けてその力を明かしたわけでもないのだろうが。・・・
買取額の明細書を見せ合うまでもなく今日の成果は『遠慮』に完敗だ。それどころか今年に入ってからにしてもこの成果を上回るパーティーはないだろう。しかも彼らはたった5人の異法士と1人のポーターのパーティーなのだ。
同じ異法士として今日の狩りがどれほどのすごいことなのか理解しようとしてやめた。今がちょうど狩人たちがもっとも帰還してくる時間だ。あの巨獣の山をみて「遠慮」は注目を浴びてその狩りの仕方を誰もが聞きたがるだろう。一週間の飲み代を持つということは少なくとも自制がゆるくなる飲酒の時間を一週間共にできるということだ。考えようによっては飲み代程度であれほどの狩りの秘密が探れるのなら安いものかもしれない。




