第31話 ぽん太くんのクリスマス
冬になると、街にはきらきらとしたイルミネーションが輝き、クリスマスを楽しみにする人たちの笑顔があふれます。
クリスマスは、おいしい料理やプレゼントだけでなく、家族や友達と一緒に過ごす大切な時間でもあります。
今回は、ぽん太くんたちの笑顔いっぱいのクリスマスのお話です。
冬休みに入り、街はクリスマス一色になっていた。
今日はクリスマスイブ。
朝から春川家は、いつもよりにぎやかだった。
ぽん太は朝からそわそわしていた。
「今日は午後から、お友達も来るんだ!」
「まだ朝なのに、もう待ちきれないの?」
千春が笑った。
「だって、みんなでクリスマスをするんだもん!」
ヘレンが二人を見て言った。
「アメリカでもクリスマスは、家族や友達が集まる大切な日なのよ」
幸之助が笑った。
「それじゃあ、みんなで飾り付けを始めようか」
「はーい!」
リビングには大きなクリスマスツリーが置かれていた。
ハル子が箱を開けた。
「飾りを準備しました」
ぽん太と千春は、色とりどりの飾りを枝につけていった。
「このベルはここ!」
「この星もきれい!」
ヘレンは手作りのリースを玄関に飾った。
「日本でみんなと過ごすクリスマスも、とてもすてきね」
幸之助は脚立に上がり、一番上へ金色の星を飾った。
「できた!」
ぽん太は大きな拍手をした。
「すごくきれい!」
そのころ、キッチンではリョウ子が料理を作っていた。
チキンの焼ける香りやスープの湯気が広がる。
「もうすぐできあがります」
祐子はサラダを盛り付け、惣太郎はケーキを冷蔵庫から取り出した。
ぽん太は何度も時計を見た。
「まだかなあ」
「早く来ないかなあ」
千春が笑った。
「時計ばかり見てたら、時間が遅くなるよ」
その時だった。
ピンポーン。
「来た!」
ぽん太は玄関へ駆け出した。
玄関のドアが開いた。
「メリークリスマス!」
やって来たのは、健太、さくら、夏輝、優太だった。
「いらっしゃい!」
ぽん太はみんなを家へ招いた。
「すごい!」
健太がクリスマスツリーを見上げた。
「大きいね!」
さくらはリースを見て言った。
「きれい!」
ヘレンがにっこり笑った。
「ありがとう」
「ぽん太たちが、ツリーをすてきに飾ってくれたのよ」
夕方になると、クリスマスパーティーが始まった。
テーブルには、ごちそうが並んでいた。
ローストチキン。
サラダ。
あたたかいスープ。
大きなクリスマスケーキ。
「いただきます!」
元気な声が部屋いっぱいに響いた。
「おいしい!」
「これもおいしい!」
リョウ子は嬉しそうにほほえむ。
「たくさん召し上がってください」
食事のあとは、プレゼント交換をした。
「はい、どうぞ!」
「ありがとう!」
箱を開けるたびに、あちこちから笑い声が聞こえた。
ソラもみんなの間を楽しそうに歩き回っていた。
「ワン!」
優太がソラをなでた。
「ソラもクリスマスだね!」
みんなが笑った。
部屋の明かりが少し暗くなった。
ツリーのイルミネーションがきらきらと光った。
ハル子が静かに言った。
「みなさん、とても楽しそうですね」
リョウ子もうなずいた。
「笑顔がたくさん集まると、お部屋まで明るく感じます」
幸之助が子どもたちを見渡した。
「友達と一緒に過ごすクリスマスもいいものだな」
ヘレンも優しくほほえんだ。
「みんなの笑顔が、一番すてきなクリスマスプレゼントね」
ぽん太は家族や友達の笑顔を見回した。
「今日のクリスマス、最高!」
みんなが笑った。
窓の外では、小さな星が冬の夜空に輝いていた。
家族や友達と一緒に過ごすクリスマスの楽しさを知った、ぽん太くんでした。
クリスマスの楽しさは、プレゼントやごちそうだけではありません。
家族や友達が集まり、一緒に笑って、同じ時間を過ごすことが、何よりもすてきな贈り物になります。
ぽん太くんも、大好きな家族や友達と過ごした一日を通して、みんなで笑い合える時間の大切さをあらためて感じることができました。
今年のクリスマスは、春川家にとって忘れられない、心温まる思い出になったことでしょう。




