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第五話 「記憶の抹消」

ーーーーー神が狂い出す


神がカタコトでぶつぶつ独り言を言っている。

俺はようやく神に話しかけた。


「神様どうし......」


「どうしたの」とは言えなかった。神が急に言葉を吐きまくる。


ーー「ものは消滅させなかったのかよぉぉ!!??」


「は??」


ーー「おいガキ!そのノートの中身を見ちゃったよな?僕にも中身を見せろ!!!」


「え...だから急にど」


ーー「どうしたのじゃねぇぇぇ!!時間がねぇんだ!早く中身を見せろぉぉ!!!」


俺はただ立ち尽くすことしかできなかった。俺は何が何だか分からなかったためノートをとりあえず神に投げた。


すると自分の元へ投げられたノートを見てまた神が怒鳴る。


ーー「投げろって言ったんじゃねぇぇ!!これじゃ中身見れねぇんだわ!!」


「いや..、!見ていいから!」


ーー「見ていいじゃねぇんだよ.....お前から中身を見せてくれないと出来ないんだよ!!」


「で、できない!?」


俺は神の言ってることが理解できない。俺の理解力が皆無なのかもしれないがそれはないと直感が働いた。

神は杖を出す。


が、さっきの大結界で全魔力を使ったせいか杖を持つだけでも苦戦していた。


「つ、、杖!?」


ーー「......」


神の目が早く殺さなければと俺を睨む。さっきまで俺に親切に、何なら俺やこの街を助けてくれたのに。


青年とライトを助けた...「はず」だ。


目の前にはなぜか俺を殺そうとしてくる神。俺はこの神がいいやつだと思っていた。

実は神様じゃありませんとかだったら今俺を殺そうとしているこいつはなんなのだろうか。


「ひとつ聞きたいことがある...。お前、ライトとあの青年はどうしたんだ...ほんとに無事なんだろうな?」


ーー「青年も...女も殺した。あの女の特殊能力は消滅の剣だ。その名の通り、切ったものをなんでも消滅させることができる能力...。私の敵になったら厄介だからね。あの青年も強かった。ていうか君も知っているだろう?夢の中でその女に殺されたんだから」


「夢の中で...ライトが俺を殺した?」


ーー「けど切ったものは肉体だけだった...!!ちゃんと跡形もなく殺せと命令しておけばこんなことにはならなかったのに!」


「命令.....?」


もしかするとこいつは自分から地上には来れず、俺が召喚したのをいいように使ったのかもしれない。そしてこの神の能力は空に来た人に「命令」できる能力。


落ちていたノートを見返す。するとみるみるうちに、ここでライトに殺された過去の記憶が蘇った。


しかし、その前にライトは俺に特殊能力のヒントをくれ、バケモノに追われていた俺を助けてくれた。なんならこの世界に来てやっとまともな人に出会えたと感動していた。


「ライトを殺したのか...お前みたいなゴミカスが神なわけがない!!」


ーー「話してる暇はないんだ。日記の内容を見せろ。見せなければ今殺す。」


俺は今までの記憶をできるだけ鮮明にまとめてみた。

こいつは神じゃない。神を名乗る悪魔みたいなもの。

俺に善意を見せつけて信用させようとした。


最初は魔力を使わないように物理攻撃でバケモノを殺し、「信用」を勝ち取ったあと、さらに信用させるためにこの街を全魔力を使ってでも救った。


そこで俺の「信頼」を手に入れた。

そして、前に俺が泣いていた時にこいつは成仏させたといったが同時に絶対忘れちゃいけない記憶を失くした。


だが今ここでは記憶を失くしたとは思わない。ここで俺の結論が出る。


「俺は自分の死体かノートを見ると記憶を取り戻すが、お前は俺の記憶を消したいがために死体やノートを「処理」したいということだな...!?」


ーー「だとしたら...どうする?君は僕にその弱い力で抵抗するかい?」


神が言っていたことを思い出した。プライベートのものは相手から見せてもらわないと「侵害」になるため見れないと。


侵害という言葉がこの世界にある以上、この世界でも「ルール」はあるかもしれない。違反すればどうなるかはわからんが日本なら犯罪者扱いだ。


そしてこの世界の警察のような存在を俺はまだ見たことがない。

もしその存在がないのであれば違反を起こしたやつに罰を与えるのはこの世界の「システム」だ。


俺は自分の特殊能力を使いこいつを犯罪者に仕立て上げる。


「弱い力?ならその弱い力ってやつをお前に味合わせてやるよ...」


俺は神に向かって叫ぶ。


「リード・ザ・ダイアリー!!」(日記帳を読め!!)


ーー「.....」


何も起こらない。自分の叫んだ単語が間違えたのかもしれないと思ったがその思考を自称「神」が潰す。


ーー「はーーはっはっはっは!!!!!!!!」


「何笑ってんだよ.....?」


ーー「やはり弱すぎる。残念だけど君では僕に勝てないよ」


「なんだ...と?」


単語間違いをしたんじゃない。

俺はこの特殊能力の欠点を見つけてしまった。


ーーーーー「一日1回しか使えない」


ライトに殺された時は「夢」であり、今は「現実」。

1日が48時間。


夢と現実は繋がっていてどちらで使っても4月10日に変わりがないなら48時間のうちに1回までということだ。


「嘘...だろ.....」


神が俺に近づいてくる。魔力が1にでも回復したのか、ゆっくりと杖を持って俺の目の前まで近づく。


ーー「じゃあね。現実の真面目くん」


杖を振り上げ、俺の頭にぶつかる直前にどこからなっているかわからない鐘の音が響き渡り、杖が止まる。


ーー「!?.....休み時間か。長話しすぎたようだ。」


「え?」


そいつの口だけが開く。


ーー「君が今日夢の中で死ぬことを祈るよ。そしたらまたやり直せる...!」


そう言った自称「神」いや、「殺神」はこの世から姿を消した。


「休み時間...」


あいつが言った言葉の意味を考える。普通に考えると学校とかで使う「休み時間」だ。スマホにヒントがないか時刻を確認すると


ーーーーー23時55分


特に異常はなく、あと5分で夢時間が始まってしまう。夢の中でもう特殊能力を使うことはできないし、夢の中は「何が起きるかわからない」。


現実より難易度が高いのは想定できる。もしいい夢を見ても夢の最後に、内容が変わって死んでしまったら意味が.....。


俺はまた思い出した。さっきここで消えた奴はライトに俺を殺すよう命令したと言っていた。

もしかするとあいつは空に来たやつには命令できる?みたいなのが特殊能力なのかもしれない。


「ああ、や....やばい。眠気が」


疲れた。俺は夢の中で死んだらまたこの1日を最初からやり直さなければならない。


 だからこそ作戦を立てようとしたが先に体が限界を迎え、俺は眠りに落ちた。



ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー 



「もう朝か.....」


血だらけの地面に横たわって寝てしまっていた真面目は目を覚ますが昨日の疲れが半端じゃなく、また目を瞑ってしまった。


数時間後また目覚めると、疲れた体が完全復活していた。


「ふぁーうぁ。スッキリしたー!」


あくびをしながら近くにノートとスマホがあることを確認し、スマホを触るとそこには


ーーーーー4月11日


「え...?は?」


寝ぼけているのかと思った。だが明らかに、俺はいつの間にか夢を生き残り4月11日を迎えていた。


日記を即座に確認すると、4月10日の時の内容しか書かれていない。


シャーペンで書いていたはずが赤ボールペンで消えないようにノートに刻まれていた。

新しい日を迎えたことで「セーブ」みたいなものでもされたのだろうか。


だがそれだとライトやあの青年は死んでしまった状態でセーブされたことになる。


「てかっ..あれ....?腕が戻ってる...!?」


なぜか左腕がまるで最初からあったかのように再生していた。しかし、それとは別の問題があった。


夢の中で日記に出来事を書いておけば、現実で記憶が薄まって空白の部分ができるとしてもその日記の内容を目の当たりにすれば空白部分に文字が浮かび上がってくる。


そのヒントを得たのにも関わらず俺は夢で起きたのにまた寝過ごしてしまった。


不幸中の幸い、死んでまた4月10日を迎えることはなかったが、夢の最後に何が進行形で起きていたのかがわからない。


つまり、今この瞬間から昨日死んだあの「殺神」が俺の前に友達みたいな感覚で話しかけてくる可能性などもあり得るということ。


真面目はやっと4月10日を越えた。いや、、、




ーーー何の情報も書かず4月10日を越えてしまった。























※今話は内容が難しいかもしれません。

文章消えた後頑張って5話書き直しましたぁ〜!

この五話は今週の金曜、予定通り18時20分に投稿するつもりでしたが、執筆が予定より進んでいるので早く投稿できました!今週は合計三話分かもしかしたら四話分投稿できそうです。

あとはポジティブに考えて話が分割されたことによって理解しやすくなったと思います!ちなみに六話の4月11日からが本番と言っても過言じゃありませんよ....。

六話は今週金曜18時20分に投稿します。

初連載なのでいいねなど評価をワンタップでいいのでしていただけるとモチベーションに繋がり、執筆が進みます!これからもよろしくお願いします

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― 新着の感想 ―
xから読ませていただきました。 夢と現実が繋がる“1日48時間”という発想が非常に斬新で、読み始めた瞬間から「この先どうなるのだろう」と強く惹き込まれました。現実の24時間だけでなく、地獄の24時間を…
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