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84 考え事してる時の隙はヤバい

おはようございます


あー、やっと終わった


女の子の日って、長いわ


着替え着替え


よし!


二ビア「おはよう、朝ごはん出来てるよ」


『おはよう、ありがとう』


二ビア「うん、準備してくるね」


『はーい』


ルーク「おはよう、サナ」


『おはようございます、ルークさん、あの、健康診断の事なんですけど、従業員の家族ってどうなるんですか?』


ルークさんに聞いて良かったかどうかだけど


ルーク「従業員の家族もこちらで診る事ができる。どの従業員のどういう続柄かを言えばいい」


『そうなんですね、そしたら沢山の人を診なきゃですよね』


それって結構重労働じゃない?


ルーク「宮殿の医師は選りすぐりだ、心配する事は無い」


『分かりました』


信用が凄いな


それならメモに追加して張り付けとこうと思うけど、テープ無いよなぁ


机に置いとこうかな


画鋲も無さそうやし


磁石は…微妙、磁石より画鋲のがあるかも


危ないしやめとこ


『それでは行ってきますね、ルークさん』


ルーク「行ってらっしゃい、サナ」


二ビア「行こっか」


『うん、来年から私は朝、二ビアちゃんは別の日の朝になるんだよね』


1月2日の朝から昼までが私


1月3日の朝から昼までが二ビアちゃんだもんね


二ビア「そうだね」


なんか寂しくなるなぁ


ジュリビィ「おはようございます。本日はよろしくお願いします」


この間覚えた人で、イメージ的に色気あるって思ってたけど、めちゃくちゃ色気ある人やん


ありがとうございます…じゃなくて!!


『よろしくお願いします、2人が混ぜて、1人が二ビアさんと焼いて、2人が私と接客です』


モキジナン「分かりました」


指示出すのって昨日何言ったっけ?ってなるよね


窓よし、机…あ、置いとかないと


メモ置いとこ


重し要るよね


あー、器材でいいかな?


『ここにメモを置いているので、各自読んでおいてください』


ジルビア「はい」


みんなが読むまでだから、1月5日に、私が2回目お店に来たら回収しよ


『お昼休みに私と接客2人が入ってる時に、焼いてる人は接客に、混ぜてる人は焼いてください、ローテーションで行きます』


ジュリビィ「了解しました」


美人って良い匂いするよね


それはいいとして、やろう


女性1「2枚お願いします〜」


『はい!10トーラムになります』


女性1「はい」


モキジナン「こちらになります」


女性1「ありがとうございます」


おお、素質あるぞ


どこ目線で言ってるの(笑)


男性1「あ、おはようございます、15枚お願いします」


男性2「やっぱ出来たてなんよなぁ」


『ありがとうございます!75トーラムです』


いつもの猟師さんや


男性3「はい」


モキジナン「どうぞ」


男性1「ありがとうございます」


女性2「あー、これ、何日か前に食べたってのよね?」


女性3「そう!めっちゃ美味しかったんだよ!私4枚お願いします!」


女性2「んー、私は2枚で」


『30トーラムになります』


女性3「はい!美味しいからね〜」


女性2「楽しみしとく〜」


『こちらになります』


女性3「ありがとうございます!」


女性4「あ、あの!昨日の…えと、4枚お願いします」


『昨日追加で買ってくださった方ですね!20トーラムになります!』


女性4「はい、覚えててくれたんですね」


そりゃあんなピュアっピュアな目だとねぇ


『もちろんです!こちらになります』


女性4「ありがとうございます!」


良い人や


女性5「6枚お願いします」


モキジナン「はい、30トーラムになります」


女性5「はい」


モキジナン「こちらになります」


任せてもいいかな


うーん、明日はデートか


楽しみだし、ルークさんの事を深く知れそう


小学生の時にさ、戦争体験した人の話を聞こうって体験あったけど


その時はボヤっとしか聞いてなくて、フーンって思ってたけど、この歳で改めて聞いたら、違う受け止め方かもな


先生が《もし、戦争体験した人の話を聞けるなら、それは貴重であり、考えが変わりますよ》って言ってたのは覚えてるんだよね


明日は貴重な日になるのかもなぁ


そろそろ休憩かな


『休憩に入りますね』


二ビア「分かりました」


はふぅ、美味し


やっぱり私も女子やなぁ


甘いもの飽きない(笑)


お墓の管理って言ってたよね、ルークさん


それ程までに、大切な人が眠ってるのかな


先輩とか、友人が居るのは聞いた事あるけど


そう考えると、ルークさんって人生の大半を辛い経験で過ごしてたんだ


私には想像の出来ない世界だな


モキジナン「あ、これ、宮殿でしてくれるんだ」


ん?


独り言か


宮殿の医師は有能と思うよ


まだあんまり会ったことないから、分からんけど


『行きますか?』


モキジナン「はい」


『戻りました』


ジルビア「わかりました」


二ビア「では、私も休憩に入ります」


『はい、では、昼からは私たちは見守りをします。困り事があれば言ってください』


ジュリビィ「はい」


『っとと、昼には歌子さんが30枚買ってくださるので、その時は手伝います』


モキジナン「分かりました、ありがとうございます」


言い忘れとった


そういえば、私とルークさんって付き合って何日だっけ?


12月7日…だったよね


今日は12月26日でしょ?


今日で20日か


早いような気がする


一応進展もあったし


でも、そんなに一緒に居たって記憶も…あるわ


休みの度にいたね


でも、そんなにずっと一緒って感じしないな


あの2人(カタルさんと二ビアちゃん)を見てるからかもしれない


あの2人ずっと一緒なんよね、私が見てる限りは


どっちが主導権握ってるんだろ


二ビアちゃんの元々のカタルさんへの態度からしたら、二ビアちゃん主導権って思うけど


カタルさんって結構頭回るから、二ビアちゃんの喜ぶツボとか押さえてそうだし


んー、カタルさん主導権かなぁ


かく言う私たちはどうなんだろ


ルークさん主導権?私主導権?


どっちでもない気がする


二ビアちゃん達みたいに、色々まだ言えてないと思うなぁ


明日聞ければいいな


てか、付き合って間もない?のに進展早くていいの?


いや、付き合っていついつにこの話…とか知らんけどさ


そういうのわかんないけどさ


どうやろ


まずもって私ってルークさんのこと《ルークさん》って言ってて、敬語なのよ


でも、二ビアちゃんは、カタルさんに呼び捨てとタメ口やろ?


私も二ビアちゃんに倣ってそうしたがいいの?


いやでも、ルークさんを呼び捨てとか無理だし、敬語も外せなくない?


ルークさんは私に呼び捨てだよね


で、タメ口?


ん〜、タメ口では無いよね


敬語でも無い…?けど、きちんと距離を測ってる?


違うなぁ、ちゃんと一定の距離保ってて、いきなり踏み込まないって言い方がしっくりくるかも


モキジナン「売り切れました」


『はい!では、片付けを手分けしてお願いします』


ジュリビィ「分かりました」


いつの間にかやったわ


あっぶな


ぼーっとしてたわ


『では、ありがとうございました』


ジルビア「ありがとうございました」


二ビア「今日物凄く考え事してたね」


バレてたー


『うん、二ビアちゃんはさ、カタルさんに呼び捨てで喋ってるけど、私はルークさんに呼び捨てとか無理だし、堅苦しい言い方(?)しか出来てなくて、もう少しなにかした方がいいのかなーって』


二ビア「そんなことないと思う。ルーク様がサナの事を呼び捨てにする方が凄いんだよ?」


『そうなの?』


カタルさんにも、サヒルさんにも呼び捨てじゃない?


二ビア「ルークさんは、女性には《さん》付けで呼んでた。私たち侍女は別だけど」


『え?…でも確かに、二ビアちゃんの名前って、ルークさんから出た記憶ないかも』


二ビア「うん、あんまり女性の名前って言う方じゃなかったの、侍女は多いから、名前は多分覚えられてるけど、《侍女》ってよく呼ぶと思う」


言われてみれば


『なら、私の名前を呼ぶのが珍しいのかな?』


二ビア「うん、私、初めて聞いた時、びっくりしたもん」


『そうなんだ』


なんか、優越感あるな


カタル「おっかえり〜」


二ビア「ただいま帰りました…だからくっつかないで?」


サヒル「おかえりなさい」


ルーク「おかえり、サナ」


『ただいま帰りました』


名前が特別かぁ


私もなんか出来ればいいんだけどねぇ


カタル「ご飯にしよ〜」


『はい』


呼び捨てなんて絶対失礼になるよね


それは却下やな


敬語をやめる?私もルークさんみたいに一定の距離守って、やめてみる?


うーん


カタル「サナちゃん?悩み事?」


二ビア「私がカタルの事を呼び捨てしたり、砕けた言い方で会話してるのを、ルーク様にもなにか出来ないかなと考えてるみたい」


カタル「ふーん」


『なんで二ビアちゃんは全部言うの?』


めっちゃ恥ずかしいよ?


ルーク「別に変えなくていい」


『ルークさんに呼び捨てとか失礼と思いますし』


カタル「そーかなぁ」


サヒル「距離感を測りあぐねているようですね」


そりゃ、彼氏ができるのなんて、初めてだもん


好きな人の事を一生懸命考えるものでしょ


『あたりまえですよ』


ルークさんへの言い方と、他の人たちへの言い方が一緒なのってどうなんだろうねぇ


カタル「サナちゃんってさ、考え事してたら強いね」


『何がですか?』


カタル「ルーク見てみ?」


ん?ルークさん?


あー、待って待って待って


お耳が少し赤いですわ、ルークさん


それも居心地悪そうにしてるし


もしかしなくてもこれって


カタル「めっちゃ照れてるやん」


無理


『わ…私お風呂入ってきます!』


これダメだ、私まで照れる


なんでか知らんけど


耳あっつ


ほっぺもあっつい


カタル「サナちゃんも照れてる(笑)」


大声で言わないで!


廊下まで響いてますやん!


二ビア「ちょ…っと待って…ふぅ…お風呂一緒入ろ」


あ、ごめん二ビアちゃん、置いてきちゃった


『ごめん、私って何かすごいこと言ってた?』


二ビア「うん、《好きな人の事を一生懸命考えるものでしょ》って独り言で言ってたよ」


心の声が出てたやつ


『待って、恥ずかし!』


二ビア「でもね、それで、ルーク様が照れてるってことは、サナの事が大好きって事でしょ?」


私の心はオーバーキルよ?


『二ビアちゃん、それは言わないで欲しかった、めっちゃ照れるし、ニヤケちゃうから』


冬やのに暑いしさ


明日ルークさんと朝からお出かけなのに、どーしたらいいん?


二ビア「でも、ちゃんとルーク様と1度本音で話すのもいいかも。ルーク様への気持ち」


分かってた、言わないと分からないってのは分かってたのよ


『そう…なんだけどねぇ』


やっぱ怖いやん


二ビア「私もカタルと色々話したから」


そういえばあったな


『でも、今日の明日じゃ、ちょっと』


二ビア「12月31日があるよ、その日はほぼ全ての仕事がおやすみなの」


『12月31日か、今日が26日だから5日後か、それまでには決心しとく』


二ビア「うん、それに、ルーク様もルーク様だから」


ん?なんか話逸れてってない?


『ルークさんがどうしたの?』


二ビア「ルーク様、ちゃんとサナに気持ちを全部伝えてないと思う」


『そりゃ、色々伝えて嫌われたらって思うのは誰でもだし』


二ビア「そうなんだけど、でも、サナもあるでしょ?好きな人を独り占めしたいって気持ちとか、ルーク様はそれを出さなさすぎなの!」


『確かに独占欲無さそう、だけどそれって人それぞれだよ』


二ビア「そうかもだけど、私はカタルと恥ずかしさも捨てて、洗いざらい話したよ、カタルが私に対して、色々な感情がある事、それが黒いものだったとしても、話してくれた」


黒いもの…かぁ


『私にだって、そういう黒い感情ってあるし、それを伝えるって事?』


二ビア「うん、1回、腹を割って話したらいいよ」


なるほどねぇ


『考えてみる、私、あんまり人に本音とか言う感じじゃなかったからさ』


二ビア「全部受け入れるのも、愛だと思う」


『ありがとう、二ビアちゃん』


二ビア「ううん、じゃぁ、ここで、おやすみ、サナ」


『うん、おやすみ、二ビアちゃん』


今日ほど二ビアちゃんに感謝した日は無いかも


頑張ってみようかな


ルークさん居ないみたい


まぁいいか


明日、話そうかな


おやすみなさい

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