85 2つのカップルが頑張ってら
おはようございます!
さて今日は4月?くらいから住める家に視察という名のお散歩デートに行ってきますぞ!
おし、服はこれ、アクセサリーは…控えめで
靴は歩きやすいのにしとこ
ニビア「おはようサナ、ご飯できてるよ…ちょっと邪魔」
カタル「いーじゃん」
カタルさんも居るのか
絶対くっついてるやつやん
『おはよう!ニビアちゃん!先に行ってていいよ』
朝から甘いぜ
ニビア「うん…だから離れてって」
カタル「減るもの…もない──ん」
見なくてもわかる
ニビアちゃん照れてるわ
鏡見てっと
変じゃなさそう
よし!行くぞ!
今日はちょっと寒いけどお散歩してたら丁度よさそうな天気だね
サヒル「おはようございます、サナさん」
ルーク「おはよう、サナ」
『おはようございます』
ニビア「どうぞ」
私服ルークさんも見慣れてきた
でもやっぱかっこいい
カタル「朝からルークの家に行くんでしょ?お昼ご飯どうするの?」
あ…考えてなかった
ニビア「一応軽食は常時あるけど」
『持っていっても?』
ニビア「大丈夫」
ルーク「助かる」
『ありがとう』
おにぎりとか作っても良いんだけど、時間がなぁ
サヒル「家まで少しありますから、帰るのは夕方頃前くらいですかね?」
ルーク「そうなる予定だ」
かなりかかるのかな
『結構遠いんですね』
サヒル「いえ、昼食の時間と家周辺の散策も入れるとそのくらいかと」
『そうなんですね』
ルーク「そろそろ行くか」
『はい』
今日は重いお話かもしれないけど、ちゃんと知っとかなきゃね
カタル・サヒル・ニビア「行ってらっしゃい」
『行ってきます』
ルーク「行ってくる」
宮殿から出て左に行くんだ
あ、そう言えば
『あの、昨日ニビアちゃんと話してて、《本音で2人とも話した方がいい》って言われたんです』
先に言っとかないと忘れそう
ルーク「本音…か」
『はい、黒い感情とか全部ひっくるめて、らしいです。それで、12月31日にお話してみたいんですけど、どうですか?』
ルーク「分かった…それまでに色々考えておこう」
『ありがとうございます、今日は争いのお話でしたよね?』
ルーク「そうだったな…何を話そうか」
そうよね、話してって言われたら分からんくなるもんね
ルーク「俺が10代の頃は毎夜毎夜、夜襲に備えていたんだが、カタルも参加していたんだ」
『カタルさんもですか?』
意外
確かに前に二ビアちゃんがある程度戦えるとか言ってたよね
ルーク「あぁ、昔はカタルも国を守りたいと言ってな、まだ若すぎたが意思は堅かったな」
『カタルさんって昔は真面目で頑固だったんですね』
ルーク「そうだな、昔はカタルとサヒルの性格は逆だったな」
サヒルさんが遊び人!?
考えられない
『サヒルさんが…女性を口説いていた?』
ルーク「サヒルは若い頃から頭脳明晰だからな、ソルヤ王国には無くてはならない存在だ、争いよりも内政に従事していたからかもしれないな」
想像つかないすぎる
『確かに女性慣れしてそうな感じでしたけど』
私を口説いていた時もなんか凄かったし
うん(語彙力)
ルーク「サヒルもただ遊んでいただけでは無かったみたいだがな、争いが終わってから事情を知ったが」
『タリヤ国の内通者とかですか?』
ルーク「そうだ、サヒルは話術に長けているからな、こちらの情報を出さずに見極められる」
サヒルさん凄いわ
『ルークさんはどんな性格でしたか?』
ルーク「俺か…俺はあまり変わってないように思うが、自分のことだ、人に聞かなければ分からないだろう」
『そうですか〜、ルークさんも子どもの時は山の中で遊んでるって勝手に思ってました、やっぱり人の子ですから』
ルーク「サナの世界は平和なんだな」
平和…なんだろうけどねぇ
平和であっても色々あるからね
『まぁ、争いがないって意味では平和ですねぇ』
ルーク「山の中や川は密猟者、街の中では争いの為に駆り出される男たち、女、子どもも武器を取る…そんな時代だった」
想像を絶する光景なんだろうな
『今、私が何を言っても軽くなる気がするので、何も言えないですけど、今の平和があるのは、ミハラ国王のおかげなんですね』
ルーク「ああ、だから俺は国王を尊敬し、国王の為に動いている」
忠誠心ってこういう所から来るんだね
ルーク「そろそろ見えてくる頃だ」
家か
あ、木を支柱に土とかで固めてるんだ
1人で住むには大きすぎるし、2人で住むには少しだけ手狭?いやでも、間取り的には大丈夫そうだしいいのかな?
『周囲の自然と合った色合いで素敵ですね』
ルーク「そうだな、まだ家具は無いが中を見るか?」
運び込みがまだあるんだっけね
『見てみたいです』
間取り図を見たのと実際じゃ違うだろうし
『お邪魔します』
あ、靴脱がないとね
うーん、綺麗!
なんか、森の妖精の隠れ家的な雰囲気?分かる?
『落ち着いた雰囲気で、あ、川の音も少し聞こえるんですね』
いや最高
ルーク「2階は寝室だが、2階にも行くか?」
『2階は大丈夫です。2階に行く階段が中と外2つあるのは良いですね』
荷物の運び込みとかなら外階段、普段の生活なら中の階段で良いもんね
『あれ?食料を入れる部屋が見取り図にはありましたけど?』
どこにも見当たらない
ルーク「温度管理のために部屋を離れた所に置いているんだ」
あ、そうか、溶けたり腐ったりしないようにか
『なら、1回家を出なきゃですかね?』
ルーク「いや、井戸の隣の扉から入れる」
ほんとだ、取っ手がある!
全然気づかなかったし、なんか扉の前に立ったら寒い
ルーク「井戸の水源から冷気が出ているんだ。その冷気が強い場所を食料保管庫にしている」
建てる前から考えられてるわ
『すごい』
井戸が先で冷蔵庫後?でも、その場所に家が無かったら意味無くない?
ルーク「井戸を掘る前に冷気が出ている場所をある程度予測している」
『ルークさんの家が建つってわかる前からですか?』
それなら、なんでこんなところに井戸が?ってならない?
ルーク「家が建つ場所を大まかに指定し、水源のある場所に建ててもらう」
『なるほど』
それなら無駄に井戸が増えるなんて事も無いか
ルーク「昼も少し過ぎたところだ。川の近くで食べるか?」
『はい!』
わお、川の水が透き通り過ぎてる
木の下で食べるんだね
ルーク「食べたら少し歩くか?」
『そうですね。お墓参りもしたいです』
ルーク「共同の墓が1つあるだけだが、俺の上司や部下が眠っている」
『そうなんですね』
お墓も場所が必要だから共同になってたりするのかも
ルーク「今までここの墓参りは俺とカタルとサヒルしか行かなかったから、嬉しく思う」
そんなに来てくれる人が少ないの?
『ほかの方は来られないんですか?』
ルーク「石碑が街の中央にあるから、そこで追悼式を毎年やっている。遺骨を街の下に埋めてしまったら、家が建てられないからな」
そっか、土壌問題?かな
『ルークさん、3月にここにお引越ししますけど、それまで何かしたいことありますか?』
相談役と食料選び方だけじゃなんかねぇ
ルーク「…まぁ、あるな」
『鍛錬ですか?』
そのイメージしかない笑
ルーク「いや、料理だ」
料理…?
『料理ですか?』
ルーク「ある程度は出来るが、もう少しな」
『お引越しまでに色々出来るようにですか?私がやりますよ』
ルーク「サナは家政婦じゃない。やれる事は俺もやる」
はぁぁぁ!
この世の男性諸君!ルークさんのようになって!!!
『ありがとうございます』
見習いたまえぇぇ!
ルーク「行くか」
『はい』
ルーク「すぐに見えるが、墓は川とは反対の場所にある」
井戸から水汲みしてお墓の掃除も出来るし良いかも
あ、見えてき…ん?
『石にビッシリと名前がありますね…全員ここに?』
ルーク「そうだ。ここから先は足場に注意してくれ。1度掘り返しているから歩きにくい」
『分かりました』
ほんとだ、不思議な感じ。踏み固められてるけど、フワフワ?するかな
『少しお参りしますね』
ルーク「分かった」
ルークさんと一緒に戦った皆様、私はサナと言います。ルークさんと3月から近くの家に引っ越してきます。ルークさんは皆さんの事をずっと思っていて、優しい方です。争いの無い世の中になっても皆さんの事を忘れずにいます。そんな優しいルークさんだから、私は傍に居たいと思います。これからも、よろしくお願いします。
よし!
『ありがとうございます』
ルーク「いや、礼を言うのは俺の方だ。ありがとう、サナ」
なんとも言えない気持ちになるなぁ
ルーク「俺の目の前で倒れた仲間もいた、裏切って俺を殺そうとして、俺が殺した仲間も、俺の選択で1度に多くの仲間を失った時もあった…俺は…」
ルークさんは、心の中では泣いてるんだよね
そして、自分が生きてることに悩んでる
『私にも、ルークさんの苦悩を分けて欲しいです』
ルーク「サナが悩むことじゃない」
でも、目が凄く辛そう
『ルークさんには私がいます、独りじゃないです。私の悩みを聞いて、一緒に背負ってくれました。だから私も、ルークさんの悩みを背負いたいです』
ルーク「ありがとう…サナだけだ、まっすぐに伝えてくれるのは」
『良い事も悪い事もまっすぐに伝えないと、早とちりして、間違って伝わっちゃうと思うんです』
ルーク「言葉に…か」
『私の考えなので、ルークさんに押し付ける訳じゃないですし、私は、素直に伝えたいですけど、言ってることが何か分からなくなる時もあります』
ルーク「それでも、本音で話してくれるのは、嬉しいものだな」
『ありがとうございます』
自論は押し付けちゃダメだ
ルーク「そろそろ帰るか、これ以上遅くなると着く前に暗くなる」
『はい』
ルーク「サナに出会う前までは、穏やかに過ごす事は考えられなかったな」
『自責の念からですか?』
ルーク「ああ、戦うことは無くとも、治安を良くするために動くことは出来るからな」
奉仕精神も強いのかも
今の私に何が出来るんだろう
『私に、何か出来ることがあれば言ってくださいね』
ルーク「そうだな、今は、このまま隣にいてくれ」
隣にいてくれる仲間たちが居なくなるのって、すごく寂しいよね
『分かりました』
重い話だったのに何だか温かい気持ちにもなったんだよね
サヒル「お帰りになりましたか」
ルーク「ああ」
『ただいま帰りました』
カタルさんは二ビアちゃんの所でベタベタかな
サヒル「サナさん、そろそろ夕食ですが、お疲れでは無いですか?」
『私は大丈夫です』
まぁルークさんも鍛えてるから大丈夫だろうし
サヒル「明日明後日はお店がありますから、夕食後ゆっくり休まれてくださいね」
『ありがとうございます』
明日は2人教えるからね、それよりも明後日は私と二ビアちゃんだけだから忙しくなりそう
二ビア「サナ、おかえりなさい。皆様、夕食をお持ちしました」
カタル「ん、サナとルークお帰り〜」
ルーク「帰った」
『帰りました』
なんだろ、日に日にカタルさんが二ビアちゃんを見る目がめちゃくちゃ眩しそうにしてるんだけど
カタル「ねえ〜、聞いてよ!二ビアがさ〜可愛すぎる!!!」
のろけっ!
いやまぁ分かるけど
二ビア「やめて」
サヒル「後でお話は聞きますから」
サヒルさんって聞き上手だよねぇ
カタル「はーい、で、明日明後日大丈夫そう?4人と2人でしょ?」
気にかけてくれてたんだ
『まぁ2日程度なら何とかと思いますよ』
二ビア「人手は来年から増えますし」
カタル「そ?それならいいけど、なんかあったら言ってね〜」
こういう自然な気遣いが出来るから時期国王候補なのかも
『私と二ビアちゃんはお風呂に行ってきますね』
カタル「りょーかい」
二ビア「今日はどうだった?」
『んー、争いとか色んな話が出来たかな』
二ビア「よかった」
『二ビアちゃんは何かあった?』
カタルさんが眩しそうに二ビアちゃんを見てるのってなんかあるのかもだし
二ビア「私もサナみたいに色々出来るようになりたいからスープ作ってたくらいかな」
こんな美少女が料理とかカタルさん幸せ者になるやないかい!
『カタルさんも居たの?』
二ビア「うん、【二ビアの作る料理を毎日食べたいな】って褒められたから【レパートリー増やせるように頑張る】って言ったよ」
あー
あれだ
【君の作るお味噌汁を毎日飲みたい】がプロポーズなやつ?で、二ビアちゃんが気付かずに返したと
二ビアちゃんが純粋すぎて眩しく見える現象か
『褒められてよかったね』
二ビア「うん」
カタルさん、ファイト! 壁は厚いぞ!
『明日から忙しくなるから、早めに寝るね?』
二ビア「分かった。おやすみなさい」
『うん、おやすみなさい』
ま、このペースでやってこう
おやすみ〜




