53 うーわ、女の子泣かせるとか最っ低〜
なんかめっちゃ高級そうなお宿なんですが?
そういえばあのネックレスだけは別にとっとこ、二ビアちゃんもそうさせよ
『え、こんな所来ていいんですか?』
カタル「いいのいいの、ソルヤ王国のお金じゃないし」
『え?』
カタル「俺のお金とルークの今月の給料から引いてる!」
ルーク「カタル、後で話がある」
『ルークさんに謝ってくださいね』
二ビア「謝ってお金をカタルさんのお給料から引きましょう」
カタル「大丈夫だって!ルーク、それ以上のものはあるからさ!」
ルーク「言い訳は後で聞こう」
本当に何やってるんだこの人
カタル「後でなんてないよ、今日は俺と二ビア、ルークとサナちゃんで泊まるんだし」
は?
今なんて?
ルーク「ふざけるのもそれくらいにしろ」
『今からでもあと二部屋取りましょう』
カタル「かなり前から予約してやっと二部屋取れたんだよ?今日は他は全部埋まってる」
『それでも私と二ビアちゃん、カタルさんとルークさんで良いじゃないですか』
この人ヤバい人やわ
なんでミハラ国王はこの人を次期国王にしてるの?
カタル「えー、華がないじゃん、男同士とかむさ苦しい」
ルーク「カタル…何を考えているんだ」
カタル「じゃあ寝る前まではサナちゃんの言ってたので良いけど、鐘が鳴ったら戻ろうね!なら二ビア、行こっか…あれ?二ビア~?」
二ビアちゃん静かだと思ってたら固まってるじゃん
ちょい!二ビアちゃんカタルさんに引きずられてるよ
『というか!服とか無いじゃないですか!』
カタル「大丈夫、部屋にあるから」
用意周到
ねぇ!ってかなんでカタルさん二ビアちゃん連れてったの!?
寝るまでこっちでいいって言ってたじゃん!
カタル「おーい、2人とも行くよ、部屋案内するから」
『……はぁ』
ルーク「……済まない」
『ルークさんは悪くないですから』
後でカタルさんを〆て良いですから…
カタル「ここね、隣合ってるから~」
『…』
ルーク「…」
二ビア「…」
皆絶句してるよ
あ、いや、一人固まったままだけど
カタル「じゃ、また寝る時にね二ビア。サナちゃん、二ビア貰ってくれない?」
『ずっと貰っときますよ』
カタル「あはは、睨まないでって~」
ルーク「話し合いは必要無いようだな」
カタル「ま、入って話聞いてよ」
二ビアちゃん連れて入んなきゃ
『なんでこんなことなったの』
ってかまだ17の二ビアちゃんには刺激強すぎるでしょ
『二ビアちゃん?大丈夫?』
二ビア「…ハッ…いつの間に…」
『えっと…なんて言ったらいいかなぁ』
また固まらない程度に話しなきゃ
二ビア「簡単に教えてほしい」
うんとね
『宿で、私とルークさん、カタルさんと二ビアちゃんで泊まります。で、鐘が鳴ったらどっちかが来るの』
合ってるよね?
『あ、部屋は右隣だって』
二ビア「…なんで…」
あー、顔覆っちゃったよ
『ルークさんが今説教してると思うから』
まぁ隣静かだけどルークさんは怒鳴るってより静かに怒るタイプだろうし
二ビア「私…今日……!…怖い」
あー、うん
だよね
ってかさせないから
『手を出さないように釘を刺しとくからさ。もしもの時は大きな声出してね、直ぐに助けに行くから』
ほら涙目じゃん
二ビア「うん」
『じゃ、涙拭いてお風呂に』
ゴーン…ゴーン
は?早くない?
二ビア「…」
顔真っ青だよ!?
ドンドン!
カタル「サナちゃ~ん二ビア起きてる?」
『鍵閉めて…ないわ…開けないでください!』
鍵ってどこ!?
え?無くない?
『ちょ鍵…』
カタル「あー、鍵?ここは宮殿からも近いから警備の為に鍵しないんだよ」
『はぁ?』
いや、理にかなってるけどさ
カタル「開けるよー?あ、居るじゃん」
ルークさんも後ろに居るし
『ひとつ言っときますけどね!二ビアちゃん泣かせたらタダじゃおきませんからね!』
カタル「分かってるって」
二ビア「軽蔑します」
ほんっとそう
カタル「…はぁ」
ん?今頃真顔になって…気が変わってくれた?
カタル「二ビア、思っててもさ、それ…言わないでくれる?」
二ビア「なんでですか」
本当の事じゃん
カタル「大人の余裕舐めないで?」
『それとこれとは!』
カタル「3年…」
二ビア「?」
カタル「3年片想いしてた子にそんな事言われてさ、傷つかない程大人じゃないから」
あー
カタルさん…
二ビア「!?」
多分…これは大丈夫かも
カタル「あー、かっこ悪いね俺…サナちゃん達は部屋にいっててくれる?二ビアにちゃんと話ときたいから」
『はい』
ルーク「…」
カタルさんって…まぁ結構繊細なんだね
『…大丈夫そうですね。ルークさんは知ってたんですか?』
ルーク「まぁ…な」
あー、知ってたのか~
それならカタルさんと部屋で話して納得してしまったのかも
『多分あの2人は上手くいく気がします。カタルさん次第ですけど』
ルーク「そうだな、カタルは誤解を招きやすい」
本当そうなんだよね
あーあ
『もっと素直に二ビアちゃんに話せばよかったのに』
時間は掛かるだろうけど
『見守っていこうかな』
ルーク「2人の心配ばかりだな」
『まぁ、二ビアちゃんとカタルさんの性格がありますから』
真反対?みたいな?
ルーク「そうでは無い、自分の身の心配は無いのか?」
あー、まぁね?
『ルークさんは大丈夫そうですし…あっ男性としても魅力的ですよ!えーと、何と言うか…理性…そう!理性が強い方だと思うので!』
危な…なんか昔ネットで見たもん
《【大丈夫そう】は異性として見てませんと断言してるも同義です》って
ルーク「俺も男だ、油断はしない方がいい」
『はぁ、あ!お風呂入ってなかった…すみません、すぐ入りますね』
ルーク「いや、俺もまだだ、先に入っていい」
『ありがとうございます!』
えーっと…あ、脱衣所に替えはあるのね、良かった良かった
ルークさんも待ってるからシャワーだけかな
いや本当、あんな真剣なカタルさん初めて見た
二ビアちゃんに本気なんだなぁ
二ビアちゃん、貴方は愛されてるから大丈夫だよっ!
カタルさんもさ、他の女性匂わせないでいたら良かったのにさ
まぁモテアピールしたかったのかなぁ
《まだ俺もいけますよ》的な?
んー、でもそんなのしなくても良かったのに
二ビアちゃんは今回の件悪くないわ
あれはカタルさんが悪い
ふぅ、上がるか
これが寝巻き…!?
あのっさぁ!!!!
何これ
バスローブっちゃバスローブなんだけど
丈が膝上なんだけど
JK以外需要無いよ!
20の生足要りませんって!
え?下ある?
えーっと無いね
下着付けてるとはいえなんてこったい
部屋は暖かいから寒くはないけどさ!
いや、ルークさんに申し訳ない!
スタイル良い侍女さんじゃなくてごめんなさい!
『ルークさんどうぞ~』
ルーク「あ……ぁ……」
ですよね
驚きますよね
ルーク「済ませてこよう」
『はい』
うん、カタルさんみたいに余計な事を言わないし、サヒルさんのようにフォローも無いのが1番助かる
何事も無いようにするのが1番なのよ
あー、髪の毛乾かそ
ドライヤーないから結構大変なのよねぇ
あ、ここのタオルめっちゃ高級な感じする
入る前に付けてたアクセどうしよ
うーん、床頭台に置いとくか
ん?あぁ、寝室にはベッドは2つだよね良かった
隣合ってるとは言え、ひとつのベッドとか、今からカタルさんを1回平手打ちするレベルだから
あ、床頭台は真ん中に一個か
申し訳ないけど置いときますね
うーん、喉乾いた
水かなんか無いかな?
リビングになんか硬そうな箱あったからそこになんか無いかな
ルーク「上がった」
『はい』
おっふ…オールバックなルークさんが…水に濡れて崩れてるよ
やば、色気すんご
『お水無いですかね?』
平静を装わないと
これぞ《水も滴るいい男》だわ
ルーク「そこの箱にあるだろう」
『ありがとうございます』
あ、私が思ってた箱だ
おお、コップがあって隣に蓋がされた井戸か
うーん、沁みる!
全然水飲んでなかったもん
『ルークさんも飲みますか?今日全然飲む暇無かったですもんね』
ルーク「そうだな、置いておいてくれ」
『はい』
あ、寝室見て出てきた
多分見る暇無かったんですね
うん、私の心臓もう持たない
『私、疲れたみたいです。もう寝ますね、おやすみなさいルークさん』
ルーク「あぁ、おやすみ」
あんなのダメっしょ
私が思ってたより私は初心なようで
あー、寝ないとルークさんも寝に来るよね?
うっわー、意識しちゃダメ意識しちゃダメ
今日疲れたからね
うん
明日は宮殿に帰らなきゃね
うん
寝れないに決まってるやん!
ルークさん入ってきちゃったよ!
え、どうしよ
ルーク「…寝れないのか?」
バレてる
『あー、はい、慣れないところだと寝れないものですね』
ルーク「明日は終日休みだろう、今日くらい夜更かししても良い」
あ、確かに、起き上がろ
『それもそうですねぇ』
でも何するってのも無いんだよねぇ
『夜更かししてまでやる事って無いんですよね』
ルーク「眠くなるまで話をするのも良い、俺が応えられることなら応えよう」
あー、ルークさんとのお喋り…
え、逆に寝れない
『そういえば、鐘の音ってなんの合図なんですか?』
宮殿では聞いた事無かったなぁ
ルーク「あぁ、あれは今から狩りが始まる合図だ、あの音の後は、子どもたちが山に入らないようにする為だ」
『確かに危ないですもんね』
色々工夫されてるんだね
『私って皆さんの事、全然知らないんですよねぇ』
皆さんの好きな物とか嫌いなものとか
ルーク「まずは俺に聞きたいことがあれば応えよう」
あ、ほんとですか
うーん、何聞こうかなぁ




