45 主人公!覚悟!
よし、食べ終わった〜
ルーク「食後だから早くは走らせない。まずは外を見る余裕を持つことだ」
『はい。ルークさんよろしくお願いします!』
ルーク「…馬を連れてくる」
カタル「あー、面白いわ、じゃ、また夕方ね~。二ビアちゃん行こっか」
二ビア「それでは失礼致します」
サヒル「私も書庫の管理があるので失礼します」
『はい、皆さんまた後で』
食べたあとだからゆっくりだといいなぁ
ルーク「では先程と同じく乗ってくれ」
あ、乗ったまま来てくれたんだ
『分かりました』
うん!乗れるようになったわ
ルーク「宮殿から離れて街外れを行くか」
『はい』
あ、ゆっくりだ
まだちょっと怖いけど
ルーク「背筋を伸ばしてみたらいい」
『やってみます』
おお、風が気持ちいい!
『怖さが薄れました!』
ルーク「そのまま遠くを見てると良いだろう」
『分かりました!』
あ、結構平坦なところもあるんだ
農作業してる人もいる
向こうに何か…凧揚げ?してるのかな?
凧揚げしてる!
おお、凧揚げってソルヤ王国にあるんだ
ルーク「慣れてきたか」
『はい』
ルーク「少し速度を速めるが、大丈夫か?」
『大丈夫です』
速度上がったけど安定してるから大丈夫そう!
というか余裕出来たおかげでルークさんのイケおじさを強制的に堪能出来てるんだけど!
手を回してるから腹筋?に当たってるし背筋も頬当たってるしいい匂いするし
心臓バクバクなの伝わってないよね?
よね?
ルークさん前向いてるし…多分大丈夫よね
あ、目合っちゃった
ルーク「どうした?」
『いえ、慣れてるなぁと』
言えんやん?
ルーク「小さい頃から乗っているからな」
『そうなんですか』
ルーク「ソルヤ王国の男は馬に全員乗れるからな」
『凄いですね』
ルーク「侍女以外で馬に乗れる女は居ない。それも、サナは筋がいい」
『ありがとうございます』
うっわ照れる
20にもなって照れまくるのはヤバいって
ルーク「…サナは…」
『なんですか?』
ルーク「……そろそろ1人立ちできる頃と考えるが」
1人立ちかぁ
『そうですねぇ、いつまでも宮殿にお世話になる訳にはいきませんもんね』
ルーク「いや、迷惑ではないが…カタルの肩を持つ訳じゃないが嫁ぐのも選択肢と思ってな」
えっと…どこかに嫁いで料理しろ的な?それともソルヤ王国では行き遅れるぞ的な?
『行き遅れる心配をしてくれてますか?もうバレてますけど好いた人が居るんですよね…まぁ恋愛なんてした事無いので奥手になりまして』
すごいな、好きな人に恋愛相談するとか
ルーク「……俺も…同じ境遇なのかもな」
『ルークさんもですか』
ルーク「…」
なんかアドバイスとかでき……ないねぇ、だって私恋愛経験ないもん
ん?
『ルークさんってサヒルさんから《色恋に興味が無い》って最初聞いた気がするんですけど』
ルーク「争いが終わって暫くは、興味が無かったな」
『では、最近なんですかね?』
ルーク「…そうだな」
あー、これ勝ち目無くない?だってソルヤ王国の女性全員美人だし、私の見た目平々凡々やし、年の差ありすぎる(私は気にしてないけど)し、ルークさんイケおじだし、頭良いし、強いし
『絶対綺麗な方ですよね』
うわ~自分の容姿にケチつける訳じゃないけど悔しいなぁ
ルーク「容姿は愛らしいが…内面は美しいな」
あ、諦めた方が良さそうだよね
『私なんて足元にも及ばない方ですね』
ルーク「どうだろうな、少なくともサナは…」
『私は…?』
ルーク「…いや、いい。サナはもっと自信を持て」
『むぅ…はい』
お世辞でも嬉しいんだよなぁ
でも諦めた方が良いかなぁ
ルーク「サナはどうなんだ?」
『私ですか?』
えー、どんな人って話しよねぇ…
どう答えたらいいんやろ
ルークさんは容姿と中身褒めてたから私もっ
『凄くかっこよくって、優しくて、所作が美しくて…一言で言うと《完璧》な人ですね。あ、あと強いです!』
熱くなってしまった…
ルーク「そうか…サナは魅力的だ、大丈夫だろう」
『そう言ってくださると自信持てます』
あ、宮殿が近付いてきた
ルーク「ああ」
長時間乗ってても股関節痛くない!
好きな人と恋バナとか楽しいけど心痛むなぁ
ルーク「降りてくれ」
『はい』
カタル「おかえり~」
『馬さんお疲れ様でした~。ただいま帰りまし……?』
二ビアさん何かよそよそしい
『二ビアさんどうかしたんですか?』
カタル「んふふふふ~」
二ビア「気持ち悪いですよ…カ…カタルさん」
えっ
《さん》!?
『えっ……まさか』
カタル「俺らやっとくっ付いたよ~!」
『えええええ!』
二ビア「……」
めっちゃ肩組んでるし
『良かったですね!二ビアさん!』
カタル「サナちゃんもルークも応援してるから~」
『えっと…』
カタル「二ビアから聞いたから~」
呼び捨てなってる~じゃなくてさ!
ちょ、二ビアさん!?
『なっ…ええ!?』
カタル「代わりに二ビアにルークの教えたから」
ルーク「カタル…」
ヤバいカップル爆誕やんけ
『なんてことだ…』
ルーク「馬を休ませてくる」
『あ、はい』
ってか待ってルークさん!
サヒルさん居ないから質問攻めになるってぇ!!
カタル「ねぇサナちゃん?どうだった?ルークとのデート」
ちょい!
『で、デ…デートって!?そんなんじゃないですって!』
カタル「でも見た感じ雰囲気良さそうだったし」
『そ、それは…』
ルーク「何をやっている」
カタル「あーあ、戻ってくるのはやすぎ」
この状況で二ビアさん助けてくれないの?
カタル「ま、食べいこっか」
ルーク「…」
二ビア「そうですね」
サヒル「お待たせしました、どうかされました?」
『いえ』
カタル「俺らのこと祝ってくれてたよ」
サヒル「そうでしょうねぇ」
なんかもういいや
考えるのやーめた
『二ビアさん、明日の予定ってどうなるんですか?』
二ビア「明日、サナ様が宜しければ調理をお願い致します。その翌日は歌子をして貰いたいとの打診がありましたが」
おおう、歌子やるのか
子どもを預かってお世話するんだよね
『調理はどんなのがいいですかね、歌子は…子どもは好きなので何とか頑張ってみます』
カタル「うーん、菓子とか作れる?」
菓子……パウンドケーキは作れそうかも
『1つ、作れそうなのがありますけど…』
カタル「じゃあ、昼小腹空くからさ、食べたいな!ルークたちもどう?」
サヒル「いいですね、時間になったら呼んでください。皆さんで食べましょう」
ルーク「…」
カタル「ルーク?食べるよね?」
圧がすごいよカタルさん
ルーク「分かった」
『ルークさんは甘いもの苦手ですか?』
ルーク「好んでは食べないな」
あれは砂糖の量で甘さ調節出来るよね
『甘さの調節出来るので甘くないのも作りましょうか?』
カタル「大変だろうから全部甘さ控えめでいいよ」
『分かりました』
二ビア「歌子の件について街に出ますのでルーク様に付いていただきたいのですが」
ルーク「分かった」
二ビア「お風呂の用意も済んでおります」
『入ります~』
なんか……今日だけで色々あったよ?
諦めれないけどさ
まぁ自分磨き続けるけどさ
あ、そういえば
『二ビアさん』
二ビア「なんでしょうか」
『カタルさんからの告白のセリフってどうだったんですか~?』
二ビア「そ、れは…」
めっちゃ知りたい
あの二ビアさんが認めたんだよ!?
『知りたいのです!!!』
二ビア「……カ…カタルさんから…《俺、ずっと二ビアの事好きだったんだけど?》……です」
うっっっ
尊い
『最高じゃないですか!』
二ビア「サナ様、これからは覚悟して下さいね。それでは失礼致します。おやすみなさいませ」
『え!?覚悟……あっ、ちょ、やめてくださいよぉ!』
うっそやろぉ…
2人に知られてるんでしょ?
それもよりによってカタルさん…
うわぁぁあ、やばいかも
うー、もうなるようになれ!
おやすみ!




