29 足が小鹿ちゃんになるんだよ!!!
お昼ご飯食べたしそろそろ行くのかな
カタル「そろそろ行くかな」
サヒル「そうですね」
ルーク「馬を三頭宮殿前に用意させている。1頭はサナが朝乗った馬だ」
『分かりました!』
宮殿の前…あ、いるいる
サヒル「では行きましょうか」
サヒルさんは1人で乗るのか
ルーク「朝と同じように乗ればいい。先に俺が乗ろう」
『はい』
カタル「というかサナちゃん耳飾りと首飾りしてるね。可愛いよ」
『ありがとうございます』
女性を褒め慣れてるよ
ネックレスは気づくと思ったけど結構ピアスは小さいから気づかないと思ってた
二ビア「失礼します」
二ビアさんはカタルさんの後ろか
私も乗らなきゃ
『えいっ!』
よし、乗れた乗れた
ルーク「そのまま掴まっていればいい」
『分かりました』
やっぱり色気と筋肉すごい
カタル「じゃ、行こ〜」
ルーク「宮殿の庭より道は悪いが我慢してくれ」
『はい』
ほんとだ
朝より揺れる
やっぱり高いから遠く見ときたいけどルークさんの筋肉がヤバい
うっわ心臓バクバク
密着してんだもんね、仕方ないって事にしといて
『わっ!』
あばばば、結構揺れた!
こりゃしっかり掴まっておかないと
ルーク「大丈夫か?」
『はい!』
カタル「サナちゃん頑張ってねー!」
ひぇー、めっちゃ余裕そうな声
『はい!!』
頭外向けたら落ちそうかも!
頭付けとこ!
怖い!
高所恐怖症じゃないはずなんだけど
やっぱり怖いんです!
朝、股関節とか思ってたけどそれよりも怖さが勝つ!
あ、でもルークさんの筋肉堪能しとけば怖さ薄れるかも?
でも今は揺れててそんな余裕ないかも!
『ーーー!』
恐怖って人から声を奪うんですよぉ
サヒル「あと少しですからね」
めっちゃ声落ち着いてますやんサヒルさん
『は…い』
声震えるよ
あ、速度遅くなった?
サヒル「着きましたよ」
ルーク「降りて構わない」
足動くかなぁ
あ、動かない
『足が動かなくなりました…』
カタル「あはははは!かわい!」
『笑い事じゃないですよ!』
こっちは足が動かないって言うのに
サヒル「私が受け止めるのでそのまま落ちていいですよ」
『お、落ちる!?』
ちょ、こわ!
サヒル「じゃぁ、私の肩に掴まれますか?」
手なら動く
『はい』
サヒル「よし、では行きますよ!」
えっ!何が!?
ぎゃぁ!めっちゃサヒルさんから引っ張られる!
サヒル「降りれましたね」
おうふ。イケおじカタルさんに抱きしめられてる
カタル「ちょ(笑)最高」
『何がですかぁ…サヒルさん。助かりましたけど怖かったです』
サヒル「すみません。でもこれが一番良いんですよ」
『まぁいいですけど』
あー、2度怖かった
『カタルさんはいつまで笑ってるんですか』
カタル「ごめんごめん。ルークが面白くて」
え?ルークさんが?
『え?』
ルークさんいつも通りだけどなぁ
カタル「サナちゃんは気にしなくていいよ」
『はぁ』
二ビア「それでは行きましょうか」
『分かりました』
釈然としないけどまぁいいか
『ここは?』
二ビア「街の公衆浴場が左手にあり、右手にそれぞれ民家があります」
あ、お湯を使うんだもんね
???「こんにちは。早速見ていかれますか?」
カタル「そうだね」
この方は…イケおじになりかけの人!
じゃなくて!誰だろ
???「初めまして。お噂はかねがね聞いてますよ。私はキヤヒと申します」
『キヤヒさん』
キヤヒ「はい。私はここの建築を担当しています」
あ〜、なるほどね
あ、左の小指に指輪してるから既婚者だ
初めて既婚者にあった気がする
ん?初めて?
ミハラ国王もしてなかった…
マジか
ミハラ国王未婚なのって国的に大丈夫なのかなぁ
キヤヒ「こちらですね」
あ、公衆浴場じゃなくて民家に行くんだ
サヒル「ここですか?」
キヤヒ「いえ、ここはまだ敷いていません。まずは従来の部屋の暖かさを知ってもらえればと」
カタル「そうだね。確かに何も無いとこんな感じだよね」
キヤヒ「次に敷いた民家を案内します」
確かに寒いなぁ
火鉢は…入れられてないみたい
多分温度差が分かりやすいようにかな
あ、ここか
おお、暖かい
『暖かいですね』
キヤヒ「えぇ、細い配管ですから流れる音もほとんどしません」
確かに音がしない
『こんな短期間で出来るなんてすごいですね』
キヤヒ「ありがとうございます」
おぉ、めっちゃ爽やかな笑顔
キヤヒ「現在、床下にも応用しようと設計していますので、またご足労をおかけすることになると思います」
サヒル「構いませんよ。ソルヤ王国の街には一定の間隔で公衆浴場が置かれているので全ての民家や建物に使えるかもしれませんね」
キヤヒ「はい、私もそう出来ないかと思案してます」
カタル「ああ、キヤヒには宮殿への設置も携わってくれる予定だからサナちゃんがこの前ルークに言ってた床下に入れるのも知ってるよ」
あ、伝わってたんだ
『そうなんですね』
キヤヒ「サナさんの考えも素晴らしいものでした」
『ありがとうございます!』
わー、この世界に来てめっちゃ褒められるから嬉しすぎる!
カタル「うん、来てよかった。他の民家への設置も他の建築家とお願いするよ」
キヤヒ「はい」
ルーク「必要であれば資材運びに兵を行かせよう」
キヤヒ「ありがとうございます!助かります!」
キヤヒさんめっちゃ目きらきら(笑)
サヒル「それでは帰りましょうか?」
カタル「そうだね、そろそろ帰らないと夕食を食べ損なっちゃう」
あー、またアレ経験するのか……大丈夫かなぁ
サヒル「明日はサナさんの予定は何も入れないようにしましょうか」
『助かります』
あ、乗らなきゃ
よっいしょっ……と
ルーク「この手綱を持って俺に掴まっておけば二重の意味で安全だ」
『はい』
あ、安全紐?みたいな?いや、命綱だこれ
カタル「ゆっくりの方がいいかな?」
『いえ、長く乗ってたら身体が痛くなりそうなので普通か速めでお願いします』
カタル「はーい、じゃ行こっか」
『う……はい』
あ、振動来たぁ
ひぇ…
なんで皆さん余裕なんですかぁぁ!
あ、ルークさんが手を握ってくれてる!
命綱2本目!
たすかる!
手大きいとか考えてる暇ない!
『ピャッ』
ゆ……揺れたよ?
揺れたよ…怖
手を握っててくれえぇ!
皆さんは慣れてるんだろうけどね!私乗るの3回目よ!
まだ初心者!
ヒヨコだわ!
これは明日予定無くて助かったかも
『うう』
ルーク「あと少しだ」
『はいぃぃ』
これは恐怖だわあわあわ
ルーク「着いた」
『あ……りがとうございます』
あ、やっぱり降りれない
『降りれないです…』
サヒル「私が受け止めますよ」
さっきのやつぅ
でも降りれるなら
『お願いします』
サヒル「先程と同じようにしてください」
『はい』
サヒル「いきますよ」
ひぇぇ
『ーーー!』
恐怖って振り切ったら楽しくなるって聞くけど楽しくならないよ!
『……助かりました』
カタル「助かったって人の顔じゃないよ。あはは」
ま〜たカタルさんは
二ビア「サナ様はしばらくお休みいただいて構いません。夕食の用意が出来ましたらお呼び致します」
『ありがたいです。ただ、あまり歩けないんですよ』
カタル「あー、ま、初めてにしてはあの速度で落ちなかっただけ凄いよ」
『普通は落ちるんですか!?』
サヒル「まぁ…ルークさんが居るので落ちないとは思っていましたが、ちゃんと掴まってましたので」
うっそ、落ちる前提の話しだったとは
ルーク「部屋まで送ろう」
カタル「あははは、頼んだよ」
サヒル「頼みました」
この状況で笑えるってヤバい人やん
『すみません』
ルーク「いや、構わない」
うっわお、肩支えてくれてる。ちっか
まぁそうじゃなきゃ足がもつれるもん
ルーク「食事は部屋まで届けた方がいいか?」
『そうだと助かります』
お恥ずかしながらこれで階段なんて上がれない
これ絶対明日筋肉痛だよ
あ、やっと着いた
『ありがとうございます』
ルーク「足を休ませておいた方が良いだろうな」
『私もそう思います』
ルーク「では失礼する」
『はい』
わー、足プルプルやん
『あー、なんかあれは凄かったわ』
また行く時もあるって言ってたよね
それまでに慣れなきゃ
稽古(?)つけてもらえるかなぁ
二ビア「夕食お持ちしました」
『ありがとうございます』
二ビア「御三方は私用があるとの事で本日の夕食は別との事です」
『分かりました』
二ビア「明日は一日部屋にいらっしゃるとの事でよろしいですか?」
『そうですね』
あ、恋バナ乗ってもらお
あわよくば二ビアさんの好きな人とか話できないかなぁ
『二ビアさん、明日相談に乗って欲しいんですけども』
二ビア「分かりました。午前中はあんま師をお呼びしますので午後で構いませんか?」
『全然大丈夫です!というかあんま師さん来るんですか?』
二ビア「はい。御三方が明日サナ様が辛くなるのが軽減するようにとの事でした」
『助かります』
食べ終わったけど
おお、もう筋肉痛が始まった?
『お風呂入れますか?』
二ビア「はい、準備は出来ております」
『ありがとうございます』
これは…早く入らなきゃきつくなるぞ
二ビア「それでは明日、また伺います。お休みなさいませ」
なんとか酷くなる前に入れた
『お休みなさい』
ひー
早く寝よ
お休み〜




