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2-7 偶然、必然




 正面のステンドグラスが、陽光を受けて輝く。白い壁面が、中の空間を明るく照らす。

 用件を終えたエリーがクリスに電話をかけてきた。わかりやすい合流場所はどこかと考えて礼拝堂に決めたクリスだったが、まったく信心のないクリスでさえも、礼拝堂のその空気と風景は彼女をうならせるものがあった。リリアさえもが、囀るのを辞めて長椅子に座り、周囲を見回す程度には、その景色は価値のあるものだった。

 掃除をしているシスターが三名ほど見受けられたが、今は客は居ない。クリス達の立ち入りにも何も言わなかった。一般開放がされている場所だった。

 そうして彼女が待っていると、修道院関係者が使う建物の側から、エリーが戻ってきた。


「どうだった、エリー」

「シスターマニャールにも会えた。他にも、私のこと、覚えてくれていたシスター達が」


 よほどうれしかったのだろう。いつものエリーはどこへやら、不器用に笑顔を作るただの女性がそこにいた。

 これが本当のエリーなんだよなと、クリスは気分を暗くする。ちゃんと笑って、会話して、暖かな空気さえ漂わせる今の彼女。エリーを変えてしまったのはあの戦争であり、そしてそこから救い出してやれなかった自分の責任だと。

 エリーが無条件で傍にいてくれることは、素直にうれしい。クリスだって自分が強い人間ではないと自覚はあるし、やはり、なじみと一緒のほうが気分が楽になる。あまりにも無条件で、黙って傍にいてくれるものだから、甘えたくなる。それでエリーが苦しんでいるのだとしたら、これほど重い罪もない。

 では対して何をしてやれるのかと考えると。

 いつも通り、クリスを演じることなのかなと考え至るクリスだった。


「それにしてもさ」

「何」


 長椅子越しに振り返ったクリスは、いやらしい笑みを作ってエリーに投げつけ。

 そして、シスターとの感動の再会をしたあの風景を思い出す。一度目は感動だ、二度目も共感である。しかし三度四度と繰り返して改めて思い出してみると。


「エリーが敬語使って‥‥‥やばい超ウケるっ、似合わなっ‥‥‥あははっ!」


 確かに、エリーがですますで会話をする機会はほぼない。らしくはない行動であろう。エリーもそれは自覚していて、複雑ながらも笑われた事に対しては表情で不満の意思表示をした。


「いいのいいの。あんたにもかわいいところがあるんだねぇ」

「うれしくない」

「そう言わないで。ほれ、笑え」


 手を伸ばしてエリーのほっぺをつまみ、吊り上げるようににょんと引っ張る。その分だけ頬が形を変えて、なんとも形容しがたい顔になった。


「痛い」

「来てよかったね、エリー」


 ふざけるのを唐突に辞めて、クリスは微笑む。


「‥‥‥ん」


 クリスが手を離すと、エリーは本当に少しだけ、自身の力で緩い笑みを作った。

 合流は出来た。さてとクリスが立ち上がり、リリアとジゼットも続く。


「リゼは?」

「まだ話してるみたい。二つ返事で受け入れは難しいのかも」

「こんなに広いのに?」


 言って、クリスは礼拝堂を眺める。ウルティスの教会はまさに小さな町の小さな教会であり、預かっている人数も相応であるはず。あくまで外から見た感想ではあるものの、この修道院が団体様を受け入れられない状況とは思えない。とはいえ遊戯部屋やら学習部屋やらの必要スペースを考えれば、実際に寝泊りできるスペースは見た目以上に狭いのかもしれない。


「受け入れまくって生活水準下げるわけにも行かないか。さて、じゃあどうしようかな」


 クリスは携帯を開いて時間を確認する。昼食はここに来る前にとっており、しかし晩飯にはまだまだ早い夕方一歩手前の時間だ。エリーを待つ間、クリス達は結局広い敷地の修道院と礼拝堂の見学などで時間を潰していて、見るようなところはだいたい見終わってしまっている。

 律儀に待っていてもよいが、リゼもいつ戻ってくるかわからない。修道院の道路向かいのバーは、昼間は喫茶をやっているようだった。そこで小腹を満たしつつ待つのが、妥当な線だろうか。

 だがクリスにその考えはなかった。そもそも、修道院敷地に残って探索していた理由が、彼女にはあった。

 何かに気づいたか、エリーも問いかける。


「どうしたの?」

「ん、ちょっとね」


 ここに着てから、わずかばかりに感じていた感覚。


「本当に微弱。だけど」

「‥‥‥勘?」

「そう」


 クリスは、危険になるような場所を、「嫌な感じ」として感知できる。感知とは言ったがそんなはっきりしたものではなく、気配とか虫の知らせとか、あいまいなもやもやとしてである。それは危険度上るほどに強くなるというのはクリスは経験として知っていた。例えばアランファミリーの一件であわやとなった時などは、直前でどくりと脈打つほど強くなる。

 クリスが勘と呼ぶそれは、彼女の知る限り過去一度として外れた事がない。もやっとすれば、そこには大なり小なり危険が潜んでいた。

 そしてそれを今、この場で感じていた。

 微弱という事はたいした危険はないか、その場所が危険箇所、あるいは時間から遠い事を指している。この程度ならウルティスの町をただ歩いているだけでも時折感じるものだ。普段なら気にはしないが、ここはウルティスよりもマシな、それも戦闘とは無縁な修道院内だ。こんなところでなぜ感じたのかと、クリスは練り歩いて場所の特定をしていたのだ。

 今のところ一番強く感じたのは、礼拝堂だった。


「少しずつ、少しずつ。強くなってる」

「強盗、とか」

「教会に? まぁこれだけご立派なら、あるものもあるだろうけどさ」


 これだけの敷地を運営できているのだ。それなりのものが回っているはずだし、いくらかくらい「手をつけて」いてもおかしくなかろう。

 しかしわざわざそれを狙うだろうか。銀行でも現金輸送車でもなく、一軒家の住宅の空き巣やバーや銃砲店への強盗でもなく、わざわざ修道院などと言う場所を選んで。そこは腑に落ちないところであったが、しかしクリスの勘は何かを訴えるように働き続けている。

 とりあえずはと、クリスはエリーたちを連れて、一度礼拝堂を出て外へ移動する。もちろん、不穏な話をシスター達に聞かれないためにだ。


「強盗だと仮定して、どうする? 正義のヒーローでも何でもないアウトローの私達が、銃振り回して撃退する? ここの警察はしっかりしてそうだし、睨まれるよ~?」

「シスター達が危ないなら」

「警察に連絡するって方法がある。嘘でも何でも言ってさ」


 エリー達は銃を持って掃除屋家業をしているが、もちろん政府公認でも何でもない。ウルティスがあまりにも絶望の町と化しているので勘違いしてしまいがちだが、国が購入所持許可をだしていない銃を持って、どんどか市街で撃ちまくる行為自体は相応に咎められてしかるべきである事態なのだ。英雄を気取って強盗を追い散らすという事もまた可能ではあるかもしれないが、その前に犯罪者の烙印を押されて捕まるのが落ちである。ただし、捕まったからさあ大変と言うわけでもないのだが、やはり手間だ。

 波風立てない方法としては、警察を呼ぶが一番だろう。仮に何もなくても、善良なる市民からの誤通報でしたで済む。

 しかしそれに、エリーは同意しなかった。


「ここが、危ないの?」

「ん~、まぁ、極論を言えばね」

「クリスの勘は当たる。今まで外れたことはない。シスター達が危ないのなら、何かしたい」


 珍しい。これは本当に珍しい、エリーからの申し出だった。

 親代わりをしてくれた恩人が危ないというのだ。守りたい助けたいという単純な願い、その気持ちはクリスも理解できないわけでもない。それにリゼがまだ帰ってきていないので、知らぬふりをして帰ると言う選択が出来ず、またなぜ自分の勘がこの場所で働いたのかも気になる。

 クリスはしばし考えた。主に、エリーの申し出を受けるか受けないかの点を。そして。


「よしこうしよう。私が礼拝堂に残る」

「それで?」

「ちんけな強盗ならいいでしょ。おとなしく両手挙げて床に伏せて、帰るのを待つ。もし一般人に危害が及ぶ段になるかその可能性が高いなら、その時はってことでどう?」

「警察はどうする?」

「呼ばないで置いてみようか。もしもが起こったら、来る前に逃げるか。リンクスのネットワークもあるし」


 掃除屋は仕事の内容上、警察に手配される事が多い。なにせやっていることは殺人である。

 警察への厄介になった際のあれこれはもちろん当人達が負うべきものであるが、そんなつまらない事でお抱えの掃除屋を拘束されてはブローカーとしても好ましくはない。仲介人のコミュニティであるリンクスは警察にも根を張っており、よほどの案件でもない限りは手を駆使して掃除屋達を逃がす用意があった。警察としても、自身の至らない点を代行してもらっている身だ。つまりは銃器の所持などには一切目を瞑って形式の聴取を行った後、「状況証拠しかないので釈放」と言う形でお目こぼしをもらう事が多い。クリスはレアに連絡して、これを利用するつもりだった。


「だいたいエリーあんた、シスターのためなら捕まってもいいくらいの気持ちでしょ」

「ん」

「やれやれ。ジゼット、リリアも。付いてきて。一旦車に戻ろう」


 クリスは声をかけて、四人は一度車へと戻った。

 鍵を開けて戸を開くと、クリスはUP45ハンドガンを掴んで後ろ腰のズボンにねじ込む。また、クリスは助手席前のグローブボックスを引っ張り、そこからトランシーバーと、一丁の拳銃を取り出して左右のポケットに詰めた。Hi-Star9。先日、エリー経由でリゼに渡そうとした銃である。隙あらば渡そうと、今日クリスが積んできた品だった。

 あとは携帯を取り出し、そして、リゼ宛にメールをしたため始める。用事が終わったら礼拝堂二階で待ってるから来て、と。あの礼拝堂には二階部分があり、一階部分と階段で繋がっている。クリスはそこで待つつもりだった。


「三人は車の中にいて。ジゼット、あんたが座ってた座席の下に、サブマシンガンと弾を置いてあるんだ。マガジンに装填しておいてくれない?」

「わかりました」

「ほいよろしく。エリー、トランシーバー用意しといて。連絡係」


 ジゼットとリリアの分も買っておかないとね、などとごちる。なんだかんだと、彼女はそういう意識で居た。

 ジゼットは、言われた通りに座席の下からSEVO-3サブマシンガンを取り出して、そのマガジンに弾を入れ始める。

 SEVO-3は、隣国の小国で製造された新型のサブマシンガンで、同国の軍にも納入されている品だ。新型だけはあり伸縮折り畳み可能なストック、拡張性のためのマウントレール、左右に付いたセレクターと、サブマシンガンの特性そのままに時代に見合った拡張性の高さと操作性を持つ。弾もクリスが扱い慣れている9ミリパラベラム弾だ。


「エリー、銃は?」

「H28」


 言って、エリーが車の後部トランクを開き、ガンケースのロックを外す。持ってきているのは彼女の愛用、H28A2ライフルだ。今日わざわざ積み込んだというわけではなく、一丁は必ずあらかじめ車に入れておく習慣の為だったが。

 エリーの獲物はマークスマンライフルだ。あまりにも長くて悪目立ちする。エリーは取り出さずに、トランクの中で銃に装填済みマガジンをはめ込んで、チャージングハンドルを引いて装填する。空の予備マガジンにも7.62mm×51弾を装填していく。

 黙々と準備していくエリーに、しかしクリスは嘆息する。


「んで、銃持ってばんばかやる姿を、世話になったシスターさん達に見せるの?」

「シスター達の安全が優先」

「もう一回確認するけど、いいのね?」

「ん」

「じゃあ任す。どっちにしろ、私が連絡するまで車待機で」


 出番がないに越した事はない。だが仮に動くとすれば、三人には室内戦をしてもらうことになるだろう。当然、中にいるシスター達には軽快に銃撃戦を行うエリーの姿を見られるわけだ。

 エリーはまずはここで待機するべきなのだろう。それはいいが。

 クリスは子供二人を見やる。


「あ~、あんたらは」


 クリスは難しい顔になった。手数が増えるのだから、手伝ってくれるのならそれがいいに決まっている。手伝ってもらえるか、とお願いするのも考慮のうちにはある。問題は、先日殺戮ショーを繰り広げてくれやがった小娘のほうだ。目を離したら何をしでかすかわかったものではない。

 そして困ったことに、そのリリアのほうが乗り気なのであった。


「何、悪い人を殺せばいいの?」

「まぁ、そうはなるんだけど」

「いいわよ。お金もらえるかもしれないし、ずばばっとやっちゃうわ」

「刃物で暴れるのは禁止よ」

「何でよ」

「レアとの約束、もう忘れた?」

「わかったわよ」


 つまらなそうにしつつも、リリアは手伝う意思はあるようだ。ジゼットに振り向けば、リリアがやるのならと少年も許諾する。

 ありがたいことは間違いないが、もちろん自由行動の裁量を与えるわけには行かない。


「何をすればいいですか?」

「二人とも、エリーの指示で動いて。私はリゼを待つついでに、中の様子を見る」

「わかったわ」


 腰にスローイングナイフのポーチをつけ終えたリリアが返事をする。一番早くかつ快活に返事したあんたが一番心配なんだという言葉は、もちろんクリスは飲み込む。そんなリリアにエリーも視線をくれていたが、特に何も言わずに作業に戻る。

 心配しても始まらない。子供二人の面倒はエリーに任せて、クリスは銃とトランシーバーでポケットを膨らませた状態で、礼拝堂へと戻った。



 □



 クリスは、礼拝堂に入ってすぐ横にある階段から二階に上がって、階下の様子を眺めていた。

 これから何か行事でもあるのだろうか。シスター達は礼拝堂の扉を開放して、関係者以外の人間を迎えていた。既に数名ほどの客が中にいる状態だ。いまだ掃除に精を出しているシスター達に話してみると、これから孤児院の子供達による合唱団が、ちょっとした催し物をするらしい。

 既に中にいるこの客の誰かが強盗なのだろうか。注視してみてはいるものの、洋服のふくらみやバッグの類には特別怪しいと感じるものはない。どうやら本当にただの来客のようだった。

 そうしてしばらく観察を続けていたクリスの元に、リゼが階段を上ってやってきた。


「やっほやっほ、終わった?」

「えぇ」


 クリスは勤めて軽薄を装って挨拶をした。リゼは微笑んで返す。


「みんなは?」

「車で待ってる」

「世話をかけたわね。じゃあ、ホテルに向かう?」

「その予定はキャンセルになるかもしれない」


 言いながら、クリスはポケットを探って一丁の小型拳銃を取り出す。Hi-Star9、クリスはそれをリゼの胸に押し付けた。

 こんな場所で、唐突に、受け取らないと知っているはずの銃を渡されて、リゼは困惑以上に驚いた顔をした。当たり前だ、本来必要などないもののはずなのである。

 周りに聞こえないよう声を落として、リゼは問いかけた。


「クリス」

「もしここが今から戦場になるって言ったら、リゼは信じる?」

「とても、信じられない話ね。ここは銀行ではないわよ」


 当然の反応だ。クリスだって本当に強盗が来るのかと、未だに半信半疑なのだ。

 しかしリゼは、こう続ける。


「でも、クリスが言うのなら。あなたが敵が来るって言ったら、いつも本当に来るから」

「あんがと。でまぁ、エリーの意向もあって、緊急時はうちらが強盗を追い払おうってことになったんだけど。リゼはどうする? 戦いたくないのはわかってる、耳塞いで車で待っててもいいけど」


 きっと彼女は悩むだろう。そうクリスは思っていたが、予測に反してリゼの対応は早かった。


「私は何をすればいいの?」

「やるなら避難誘導、だろうね。やってくれる?」

「えぇ。手伝いましょう。でも、銃はいらないわ」

「お守りよ」


 リゼが最後に銃を握ってから、2年は経っている。エリーやローズのように遠射が特技だったわけでも、クリスのような勘があったわけでもない、当時でも特段銃の扱いに秀でたわけでもなかった彼女だ。ハウンド時代の最後は、銃口を敵に向けることすら躊躇っていた彼女だ。到底まともに撃つ事はできないだろう。獲物を持ったとて自衛すら危うい。

 断られるだろうなとわかっていても押し付けたその銃を。


「使う機会がないことを祈るわ」


 リゼは、迷いながらも、押し付けられた銃を両手で握った。

 驚いたのはクリスのほうだ。


「いいの?」

「代えられないものだってあることは、わかっているつもりよ」

「ごめんね。戒律破らせて」


 リゼが銃を忌み嫌っていることは、クリスもわかっている。護身用だからと何度拳銃を押し付けても、リゼは頑なに受け取らなかった。リゼが、自身に課した戒律だということもわかっている。それを、緊急時と言う都合のいい言葉で破らせたのだ。クリスは申し訳ない気持ちで一杯だった。

 しかしそれは、リゼも同じだ。

 クリス達はただ銃を振るうわけではない。今日は殆ど善意によって、一般人に怪我人が出ないように戦うと言っているのだ。それなのに、危険をすべて友人に引き受けさせて自分だけが黙って傍観をするつもりはない。出来る範囲であれば自分も手伝う。銃を受け取ったのも、リゼなりの誠意だった。あなたが戦うなら、どんな形であれ私も戦うとの意思表示。銃そのものは、本当にただのお守りとして持っていくに過ぎない。


「向こうの建物で待機してて。こっちが騒がしくなったら連絡するから、近場の部屋に皆を避難誘導」

「えぇ」


 リゼはひとつ頷いて。


「気をつけてね、クリス」

「こんな時まで、まずは人の心配?」


 リゼはいつもこうだとクリスは呆れる。他人を気遣う事から始まる。年長者としての使命と言う面ももちろんあるが、それが気質だった。

 だからこそ、リゼは悪戯っぽい笑みで。


「いつだったかしら。単独で接近したところを機銃の制圧射撃を受けて、半べそかいていたのは」

「その話を持ち出す? 勘弁してよ。機関銃手ぶっ飛ばしてくれたエリーと、ブルって動けなくなった私を助けに来てくれたリゼには感謝してるってば」

「あなたは油断すると突っ走るから」

「あの時とは違います~、私も成長してます~」

「はいはい」


 銃を平気でぶっ放す人物が現れたら危険なのは自分なのに、リゼは苦笑する。

 リゼは、持って来たバッグにハンドガンをしまう。すぐに取り出せる場所にしなかったのはもちろん、率先して使う気がなかったからだ。わかっているから、クリスもいちいち注意は入れない。


「携帯で連絡するから」

「わかったわ」


 「よろしく」と伝えて、クリスは背を向けるリゼを複雑そうな顔で見送った。



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