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『生涯短足にて、不細工な虎柄の可愛い天使でんすけ』

あらすじ

11月後半、ユン屋敷に子猫の『でんすけ』が加わり、サランは先住猫のマシロとの様子を楽しみます。仕事面では、日韓同時配信された化粧品CMが大反響を呼び、渋谷の巨大3D広告の正体がカナンであることも明かされてフォロワーが急増します。

11月後半

ユン屋敷に新たな家族が加わった。

名前は『でんすけ』

シルバータビーのマンチカンである。

名前由来は夏のニセコのホテルで提供された『でんすけスイカ』に由来する。

不格好だが北海道の高級ブランドすいかである。

『でんすけ』の正式名は『生涯短足にて、不細工な虎柄の可愛い天使でんすけ』である。

言うまでもなく、ペットショップにてマシロのグッズとフードを購入しに行った際に、

サランが新たな子猫を気に入り、シウに泣きついたのである。

そのかわり、ペットはこれで最後だと約束されてしまった。

しぶしぶ受け入れるしかないが、サランは犬も飼いたいと思っている。

ホワイトシェパードの雄が欲しいと思っていて、名前はもう決めてある。

『彗星』と名付けるつもりだ。

正式名称は『銀河の彼方より降臨し、高貴な白き天使、彗星』である。

もう考えてあるのである。

計画を発表した際には、シウに抱きかかえられてペットショップから強制退去させられてしまった。

足を最大速度でバタバタさせ「ぴー」「ぴー」言ったが、シウは下ろしてくれなかった。

もう少しで、雷丸改を咥える所であった。

『マシロ』と『でんすけ』の出会いはなんとも微妙な甘酸っぱいもの、となったかどうかはわからないが、

驚きつつも気になる存在のようだ。

サランは二匹の様子を毎日眺めて楽しんだ。

仕事のスケジュールは、年内余裕ができて、化粧品の『ファイン・グロス・シャイニスト』のCMが地上波、およびネットで配信開始している。韓国及び日本でも同時にスタートした。

切り抜き動画やインナのセレブマダムなモノマネやカナンのステップターンのモノマネなど大量にアップされ、

インパクトは大きいようだ。カナンのフォロアーは20万人を突破していた。

話題に上っていた渋谷の『巨大レッグ』の正体が明らかになったのも、貢献している。

動画配信プラットフォームのチャンネルも準備をすすめており、『虹の薔薇組』のスケジュールに合わせて、

動画制作する予定であった。今は映画の編集作業に追われているので、年明けから本格的な開始になる。

サランもカメラを購入して、猫動画やショート動画を撮りためている。

サランの気になる事件簿としては、シウの第三作目の小説が大幅に書き換えられた事であった。

彼の作品にリンクして、サランが書き綴った文章が大量にあったのだが、

シウがそれを詩集として出版することを提案してきた。

彼がやる事に疑問も不満もない彼女は承諾したが、

その後、いつか出版の意味がわかると思う。

シウの作品は『愛故に君を想う』で出版することが決定した。

置き去り感のあるサランの詩集は『永遠とわの恋故に』となった。

この作品は『真緑の翡翠』にて御玉が書いたような解釈もできて、

純粋に恋心の詩集として文芸少女の大好物な作品でもあったため、

『とわ恋』ブームとして2次創作のバイブルとなる。

シウが自作を全編書き直して、分離させたのはこの辺りが狙いであったと思われる。

シウの第2作『ずっと僕は君を』の映画化のオファーは舞い込んできたが、

S.S.Iは『真緑』と『LOVE HUNT』の編集で手一杯な為、シウはあっさりと他所と制作契約を結んだ。

シウがサランにキャスティングしなかったのは、『ずっと僕は君を』のヒロインになると、

『こっちでもチュー。あっちでもチュー』になるからである。

監督やプロデューサーによってはベッドシーンも盛り込むアイデアも出してきそうであった。

サランはそれらの事を深読みしないので、

単純に自分をキャスティングしてくれなかった事を寂しく、思っていた。

シウの考えは別にあって、

新たに書き換えた第三作目の映画化の際にソン・カナンをヒロインにする構想なのだ。

この作品は完全なプラトニックな恋愛をテーマにしており、彼自身の最高傑作だと自負している。

ただし、純文学思考の作品なので一般的にどの程度、受け入れられるかはわからない。

彼の最大のファンであるカン・サランでさえ、

『このヒロインは誰がモデルなの?私のような気もするけど、他に好きな人でもいるのか?』と疑問をもったように

天から生み出されたような作品である。彼の作品定番の『小樽』と『とろろそば』は登場する。


今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。


参考データ

※ユン・シウ…小説家25歳

※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳

※ソン・カナン...女優。カン・サランの芸名。ソン・インナに名付けられた。

※ソン・インナ…女優、シウの母親

※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長

※ユン・ヒョヌ...シウの異母兄。ソヒョン・チョヨンの恋人。S.S.Iの後継者

※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス

※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』

※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。

※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン

※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。

※キム・ソンミン...キャサリン。薔薇組第二夫人。数千万ウォンの身体を誇る

※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役

※ハン・ジヨン...女流写真家。奇跡の1枚を撮る「アメイジングメーカー」

※ナ・ジウ...薔薇組音響アシスタント。通称小枝。


※虹の薔薇組...ドユンのハーレム軍団。精鋭撮影チーム。

※佐藤直樹...ユン・シウの祖父。伝説の投資家。

※佐藤志乃...ソン・インナの本名。

※天翔樹林...ソン・インナのシルフィード歌劇団時代の芸名。

※涼風小鳥...中村綾。サランの母親。

※中村綾...サランの母親

※トリニティG...韓国最大の財閥グループ

※S.S.I...総合映像制作会社

※Juringエンタ...芸能事務所兼資産管理会社。会長インナ。社長シウ。

※アトリエ・ノア...中堅芸能事務所。サランことカナンが所属していた。

※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組

※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説

※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説

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