『空則是空』
あらすじ
10月末、サランはオフの日に猫のマシロと穏やかに過ごしながら、出演作の劇中歌2曲(『Promised Land』『Bright Moon』)の作詞を手がけ、シウから絶賛されます
10月の終わり、
膝の上の猫、『マシロ』がすこし大きくなった。
今日はサランだけがオフだ、静かに穏やかに時間は流れる。
手に触れるマシロの感触が気持ちよい。
マシロは寝たまま深呼吸した。
シウはラストシーンの撮影の為、登山に行っている。
御玉と焔の撮影が残すところ僅かとなった、インナはソウルに行って、
劇中歌のレコーディングに行っている。
サランも劇中歌を2曲歌う事になった。
2曲とも作詞しなくてはいけない。
一曲目は『Promised Land』
約束の地を目指して、遥かなる旅路をイメージした。
エキゾチックな旋律の神秘的な曲で95%を『ラ』だけで歌う。
ずるではないが、納得してもらえるまで大変だった。
携帯で歌って録音し、聴いてもらって許可がでた。
二曲目はBright Moon
夜空に輝く美しい満月を見上げながら、結ばれない運命を嘆く、バラードである。
半分、英語歌詞である。
シウは「すごくいいね!」とすぐに言ってくれる。
彼は反論も反対もほとんどしない。
嬉しいのとすごく尊いがあまり完璧すぎると、不安も感じやすい。
実際、彼の論理では絶好調は一時だけで、
絶不調はその後、不調になるが持論だからだ。
ただし、最近は変化があって、それは間違っていたと思っているようであった。
『空即是色』があらゆる事の心理だと。
サランは「所持金0円は0円です。だから『空則是空』もあるのです。」と反論した。
シウは笑っていた。
「サランは天才だね。空腹は空腹以外なにものでもないよね」
サランは携帯を取り出してシウにメッセージを送った。
「早く帰ってきてね!」
マシロを抱きかかえるようにして、丸くなり、真昼の夢の中へ行くことにした。
今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、
もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。
こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。
※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。
参考データ
※ユン・シウ…小説家25歳
※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳
※ソン・カナン...女優。カン・サランの芸名。ソン・インナに名付けられた。
※ソン・インナ…女優、シウの母親
※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長
※ユン・ヒョヌ...シウの異母兄。ソヒョン・チョヨンの恋人。S.S.Iの後継者
※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス
※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』
※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。
※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン
※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。
※キム・ソンミン...キャサリン。薔薇組第二夫人。数千万ウォンの身体を誇る
※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役
※ハン・ジヨン...女流写真家。奇跡の1枚を撮る「アメイジングメーカー」
※ナ・ジウ...薔薇組音響アシスタント。通称小枝。
※虹の薔薇組...ドユンのハーレム軍団。精鋭撮影チーム。
※佐藤直樹...ユン・シウの祖父。伝説の投資家。
※佐藤志乃...ソン・インナの本名。
※天翔樹林...ソン・インナのシルフィード歌劇団時代の芸名。
※涼風小鳥...中村綾。サランの母親。
※中村綾...サランの母親
※トリニティG...韓国最大の財閥グループ
※S.S.I...総合映像制作会社
※Juringエンタ...芸能事務所兼資産管理会社。会長インナ。社長シウ。
※アトリエ・ノア...中堅芸能事務所。サランことカナンが所属していた。
※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組
※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説
※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説




