『書けない事もある』
あらすじ
ユン・シウは、デジタル時代の紙の文学や平安時代の和歌・返歌について語りながら、カン・サランに彼女の詩集の書籍化を提案します。シウは、中世の図書館風の製本を施し、サランが手がけたボディケア商品『WinterRomance』の香りを纏わせた、返歌・返詩の技法を取り入れた詩集なら、ビジネスを超えた大いなる価値があると熱弁します。
ユン・シウは彼の話を真剣に聞いてくれる人が、
カン・サランしかいないのでつい興奮し、四つん這いで押し倒そうな勢いで迫っていた。
サランが藤咲化粧品に新たに作らせたボディケア商品『WinterRomance』の香がする。
フルーツをちりばめたクリスマスケーキの香りである。
サランは仰け反りつつも余裕ある表情であった。
城北洞法の適用を狙っているからであった。
デジタル時代の紙の文学の在り方と
日本の平安時代の貴族社会においての和歌と返歌の話をしつつ。
本題に入る事にした。
「サランの書いた、大量の詩があるのを知っているんだ。それを書籍化したらどうかな?」
サランはともかく、中途半端な業界人であれば、この時代に詩集がビジネスとして成り立つのか?
おそらく、多くは否定するであろう。
ユン・シウは主張するのは、大前提として価値があるかどうかが重要だと考えている。
サランの紡いだ素晴らしい文字列があり、
中世の図書館にありそうな製本で、サランのプロデュースした『WinterRomance』の香がする詩集。
そんな、クリマスプレゼントをもらって嬉しくない人はどのくらいいるのか?
サランの詩が素晴らしいのは、サランの言葉を『ダボ』を仲介して、王道なシウの文法で綴ったから、
一級品に仕上がったのだ。
しかも返歌・返詩の技法もしっかり取り入れられている。
これは世に出すべきだ。
シウにそこまで言われると、サランも告白しないといけない事がある。
返歌であり返詩なのだ。
返すべき文字列の存在を明らかにしないと行けなかった。
それにはシウも素直に答えなくてはいけない。
確かにそれは存在して、書き続けていたけど書けなくなった。
「サランは実際に存在していて、勝手に言うことや行動、仕草まで書けない。書けば事実と異なって嘘になるから」
シウは変更前の『愛、故に君を想う』が書けなくなった理由をサランに明かしたのであった。
今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、
もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。
こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。
※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。
参考データ
※ユン・シウ…小説家25歳
※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳
※ソン・カナン...女優。カン・サランの芸名。ソン・インナに名付けられた。
※ソン・インナ…女優、シウの母親
※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長
※ユン・ヒョヌ...シウの異母兄。ソヒョン・チョヨンの恋人。S.S.Iの後継者
※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス
※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』
※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。
※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン
※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。
※キム・ソンミン...キャサリン。薔薇組第二夫人。数千万ウォンの身体を誇る
※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役
※ハン・ジヨン...女流写真家。奇跡の1枚を撮る「アメイジングメーカー」
※ナ・ジウ...薔薇組音響アシスタント。通称小枝。
※虹の薔薇組...ドユンのハーレム軍団。精鋭撮影チーム。
※佐藤直樹...ユン・シウの祖父。伝説の投資家。
※佐藤志乃...ソン・インナの本名。
※天翔樹林...ソン・インナのシルフィード歌劇団時代の芸名。
※涼風小鳥...中村綾。サランの母親。
※中村綾...サランの母親
※トリニティG...韓国最大の財閥グループ
※S.S.I...総合映像制作会社
※Juringエンタ...芸能事務所兼資産管理会社。会長インナ。社長シウ。
※アトリエ・ノア...中堅芸能事務所。サランことカナンが所属していた。
※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組
※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説
※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説




