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誰かの背中・弟の背中

あらすじ

天才監督パク・ドユンは、ある秘策を思いつく。

ここは北海道の登別。

『インディーズの奇才』または『埋もれた天才』と呼ばれる、韓国人の若き映画監督は悩んでいた。

天才、故に巨匠の元で下済み生活の出来なかった才気余るこの青年は、

思い立ったら実現しないと気が済まない。

映画『真緑の翡翠』には美しい女性の裸体を入れるべきだと思ったのである。

ほむらは最初の襲撃で進次郎の捨て身の反撃で、撤退を余儀なくされる。

その際に皆既日食の霊力を吸い上げ、琵琶湖で復活を遂げる設定になっている。

そこで水浴びシーンを入れるのは決まっていた。

ソン・インナは最初から脱ぐ気満々で、厳密に言えば当然替え玉を導入して、

実体よりも若くて美しい身体を他人の力を借りて世間にアピールするやましい気持ちであった。

これは少女時代に世界レベルで人気を博したヨーロッパのアイドル女優が、

替え玉裸体で一世を風靡した事への40年越しの妬みであった。

その後、その映画のパート2が制作され、ソン・インナと同年代の白人女優が起用されたのであるが、

美貌的に認めたくなくてもワールドクラスとアジアの局地的な有名人とでは天地の開きがあった。

その女優は50代になった今でもハリウッドで活躍し、マシンガンでゾンビを殺しまくっている。

映画『真緑の翡翠』をアクションファンタジーにしたのは、彼女への一方的な対抗心からでもあった。

ソン・インナの代わりを務めるのは、もちろん女性ではく、それでいて男性でもないと言うと、

本人に睨まれるが、『虹の薔薇組』ナンバー2。キム・ソンミン(キャサリン)である。

数千万ウォンかけてちょん切って、膨らませた自慢の肉体で、自分から立候補したくらいであるが、

『第2夫人』の称号を挽回したい野心に燃えている。

ちなみに第1夫人とも皇后とも言われるイ・ジフン(リリィ)は、

「片方。こないだ破裂したのよ。今、工事中よ」と発言していたが、

ユン・シウは詳しい話は聞かないで、忙しい振りしてやり過ごしたので、

何が破裂して、どのような工事なのか気にしない事にした。

肝心のそのシーンであるが、真水に入水は寒いので、温泉の露天風呂を使って撮影し、

ソン・インナも早起きして立ち会った。彼女は満足した様子で、

キャサリンのへそに持参したダイヤモンドを挟ませて、撮影させたのだが、

お礼として気前よくそのダイヤをプレゼントした。

ドユンが悩んでいたのは、御玉みたまも行水シーンを撮りたかったのだ。

当然、サランを説得できる気もしないし、ユン・シウが黙っていないのは、明白であった為、

とある人物にターゲットを絞った。

軍団最年少で最も痩せていて、みんなから『小枝』の愛称で呼ばれているナ・ジウ(ソジ)である。

音響助手でその華奢な体躯と、もの静かな青年である。

ドユンは彼に涙ながらに懇願した。

「俺の為に脱いでくれ」と。

ナ・ジウは感動してお互い泣きながら抱き合ったとか、どうなのか本人達しか知らない話だが、

とりあえず『小枝』を被写体にヌードスタントが決行された。

それを聞きつけたサランも興奮し、日の出時間の撮影に徹夜で立ち会った為に、

日中の撮影が滞ってソン・インナに説教されたあのであった。

高校時代に男子新体操部であったナ・ジウは身体能力が高い事が判明し、

その後も御玉みたまのアクションスタントを務める事にもなって活躍した。

サランはそんな事から急速に、ナ・ジウに好感を持つようになって、

ナヨナヨした彼を1つ年上であるにも関わらず、弟のように接するようになったのであった。


今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。


参考データ

※ユン・シウ…小説家25歳

※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳

※ソン・カナン...女優。カン・サランの芸名。ソン・インナに名付けられた。

※ソン・インナ…女優、シウの母親

※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長

※ユン・ヒョヌ...シウの異母兄。ソヒョン・チョヨンの恋人。S.S.Iの後継者

※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス

※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』

※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。

※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン

※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。

※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役

※ハン・ジヨン...女流写真家。奇跡の1枚を撮る「アメイジングメーカー」

※虹の薔薇組...ドユンのハーレム軍団。精鋭撮影チーム。

※佐藤直樹...ユン・シウの祖父。伝説の投資家。

※佐藤志乃...ソン・インナの本名。

※天翔樹林...ソン・インナのシルフィード歌劇団時代の芸名。

※涼風小鳥...中村綾。サランの母親。

※中村綾...サランの母親

※トリニティG...韓国最大の財閥グループ

※S.S.I...総合映像制作会社

※Juringエンタ...芸能事務所兼資産管理会社。会長インナ。社長シウ。

※アトリエ・ノア...中堅芸能事務所。サランことカナンが所属していた。

※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組

※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説

※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説

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