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『冬の海と窓際のジウ』

あらすじ

2日連続で別の作品の制作発表記者会見を行うという、業界の常識を覆す異例の事態が起こります。これは気鋭の天才作家であるユン・シウが、豊富な資金とバックアップを背景にプロデュースしているからこそ可能な力技でした。対象となるのはシウの原作・脚本映画『冬の海と窓際のジウ』。プライドの高いイ・ウジン監督には最大限の気遣いを見せつつも、現場は監督に一任する「放牧スタンス」をとっています。さらに彼の小説『ずっと僕はきみを』の映画化も決定しており、同時期にシウ原作者の異なるジャンルの複数作品が競合することになります。

制作発表会見の次の日に制作発表会見するとは、

業界の常識ではまず無い事だが。

気鋭の天才作家が豊富な資金とバックアップを背景にプロデュースすると、

こんなとんでもない事を考える。

それでも実績が高まり、

相当プライドの高くなっている監督イ・ウジンには最大限の気づかいは努力していた。

『冬の海と窓際のジウ』はユン・シウの原作・脚本であるが、2名のライターに現場に行ってもらい。

その後は監督のお好きにどうぞというスタンスであった。

ソン・インナと古い盟友の実力派女優チェ・ウナが参戦するので、むしろどう物語が料理されるのか、

楽しみにしているほどであった。

当初、女優チェ・へイン役はソン・インナを想定して書いたのだが、インナは脚本を読んだ後で、

母親役のキム・ジア役を選んだ。

看病でくたびれた母親役をなぜインナが希望したのか不可解であったが、

脚本の最期を見るとわかるのだが、娘を看取って目立つのは母親なのである。

さすが大女優だけあって目ざとい。一方のチェ・ウナは言わずと知れた名演技のスペシャリストで、

素敵な女優であり、懐の大きな女性で業界内でも名声が高い。カン・サランにも優しく指導してくれると想像できる

ので、新人作家は出しゃばらない事を決めたのであった。また、彼の小説『ずっと僕はきみを』の映画化も決まり、

そちらも他人任せで放牧することにした。『新緑の翡翠』も含めると、似たような時期に同じ原作者または脚本家

で、競合する事になる。もっともジャンルはすべて異なるのだが。

今日のユン・シウはそのような事情もあって原作者でありながら、お気楽な制作発表会見なのであった。

横並びで見えにくいが、新人女優のソン・カナンを眺めて観察するのである。

カン・サランはこの日。

『約束の土地カナン』のイメージカラーである赤紫のスカーフとアクセリーを主体に着飾っていた。

ジウ役のカナンは病人のヒロインなので、ギャップを狙ったイメージ戦略である。

『元気そうだったのにこんなに儚げな演技をしている』

後にそう思われるであろう演出なのであった。

周りの意図と希望はさておいて、本人はラブハントシャトーにて共同生活をしており、

連日のスケジュールで疲労困憊していたので、うっかり気が緩むと本気な病人顔になってしまうのを、

必死に堪えていた。ユン・シウに目線で合図を送ったのに彼は笑っていたので、

絶対、仲良くしてやるものかと心に誓ったのであった。


今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。


参考データ

※ユン・シウ…小説家25歳

※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳

※ソン・カナン...女優。カン・サランの芸名。ソン・インナに名付けられた。

※ソン・インナ…女優、シウの母親

※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長

※ユン・ヒョヌ...シウの異母兄。ソヒョン・チョヨンの恋人。S.S.Iの後継者

※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス

※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』

※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。

※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン

※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。

※キム・ソンミン...キャサリン。薔薇組第二夫人。数千万ウォンの身体を誇る

※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役

※ハン・ジヨン...女流写真家。奇跡の1枚を撮る「アメイジングメーカー」

※ナ・ジウ...薔薇組音響アシスタント。通称小枝。


※虹の薔薇組...ドユンのハーレム軍団。精鋭撮影チーム。

※佐藤直樹...ユン・シウの祖父。伝説の投資家。

※佐藤志乃...ソン・インナの本名。

※天翔樹林...ソン・インナのシルフィード歌劇団時代の芸名。

※涼風小鳥...中村綾。サランの母親。

※中村綾...サランの母親

※トリニティG...韓国最大の財閥グループ

※S.S.I...総合映像制作会社

※Juringエンタ...芸能事務所兼資産管理会社。会長インナ。社長シウ。

※アトリエ・ノア...中堅芸能事務所。サランことカナンが所属していた。

※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組

※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説

※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説

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