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ラブハントシャトー

あらすじ

ラブハントシャトーでは参加者が一堂に会していました。サラン(カナン)は、近くにいた可愛らしく育ちの良さそうな現役音大生ユン・セアの隣に迷わず座ります。二人はすぐに意気投合して小声で楽しそうに話し始め、その微笑ましい姿は周囲の注目を集めます。これを見て激しく苛立ったのが、フォロワー100万人を超える人気インフルエンサーのシン・ユリ(25歳)でした。彼女は自分が今回の番組の「真打(主役)」になる予定だったにもかかわらず、直前に新人女優のサランが参戦したことで機嫌を損ねており、自由気ままに振る舞うサランを敵視し始めます。

ソン・カナンが『Love Hunt4~ブースト!』の収録の為、

ラブハントシャトーに入居した頃。

ユン・シウはユン屋敷にて、親友二人を迎え、会議を行っていた。

映画監督のパク・ドユンは『埋もれた天才』、『薔薇組組長』の異名を持ち、

必殺技は『怪鳥・ボイス』と『オットセイ・ターン』。

一方、『Juring エンターテイメント』のイ・ソジュンは『一流の人たらし』。『子犬八卦』の異名を持つ。

当代一のプレイボーイで『マッコリのスプリンクラー』とシウ達は言っている。

幼顔でいて声は重低音がギャップで、

不可能を可能にする営業力を持っている。

ソン・インナには負い目があり、「おい!犬!」と呼ばれている。

今日のユン屋敷の会議は、

映画『真緑の翡翠』の脚本プロトタイプが仕上がったのだが、

シウから気になる修正点のディスカッションをしているのであった。

もちろんこの場に原作原案のソン・インナも参加している。

「気になるところが2つあって、総合するとラストが弱い気がする。

御玉と焔が相打ちになって、御玉は生き残った三蔵に空斬刺鏡を、

剣岳に刺して魔を封印するよう伝え、月へと昇天する。

悪くないけど見ている人も感動しないのでは?とおもってね。

それなら、最初の襲撃で焔は他所から来るわけじゃなくて、

御玉の母親に乗り移って焔になり、

アークと契約の石板を破壊する。

進次郎を半殺しに、自分もダメージ受けて撤退する。

進次郎はしなないででも全快しないでラストで御玉と共闘する。

最期、親子対決だから悲しくて、進次郎を生かす為に消えて月になる方が良い気がする。」

監督のパク・ドユンが口を開いた。

「ソン先生はどう思いますか?」

このような場面では『怪鳥・ボイス』ではない。普通の声である。

「そうね。シウの出番が増えるわね。出番増えても、あなたギャラないのよ?俳優じゃないのだから。」

「この作品で唯一ギャラの無い人か」

イ・ソジュンが幼顔とこの場に不釣り合いな超重低音で笑った。

「ギャラはいいとして作品ね。ラストを『伝説』を追従した別れから、

親子の別れと恋人との別れも追加する変更。

そうすると御玉の母親の名前が『明月』だけど、『朱音』とか『暁』とは焔に近い名前に変更。

三蔵がいなくなって、剣岳いくのは進次郎でいいのではと」

「あなた、一人で雪山ロケ言ってもらうけどいい?」

なんとも息子に愛のない母親なのであろう?

ドユンが口を開いた。

「御玉が生き残れば、進次郎が死ぬってことかい?それで御玉が死ねば『消えて昇天したら』進次郎は生き残れると」

イ・ソジュンが追従する。

「二人の子供は?」

「そんな設定あったか?」

とドユン。

「まだ早いわ。だめよ。」

ソン・インナがエキサイトし始めた。

ユン・シウがビクッとした。

イ・ソジュンが彼を一瞥してわらった。

「グレーだな」

地鳴りのような重低音の声だ。


………………………………………………………………


ラブハントシャトーにて参加者は一堂に会した。

サランは年も近く可愛らしいユン・セアの隣に座った。

21歳の育ちの良さそうな現役音大生である。

彼女も緊張の中、サランが登場してきて驚いたが、迷いなく自分の隣に座ってきたので、

好意的に思ったようであった。

『Love Hunt』でありながら、サランが女子漁りしたような感じになった。

二人は小声で耳打ちしながら笑い、他の参加者とは違う、微笑ましい姿を見せていた。

それを見て面白くなかったのは、シン・ユリ25歳である。

彼女はフォロワー100万人越えのビューティー・ファッション系インフルエンサーで、

今回の女性参加者の中では随一のビックネームで真打の予定であったのだが、

直前の新人女優ソン・カナン参戦の報道で、最も機嫌を損ねた人物である。

華やかで完璧なビジュアル。トレンドの最先端を行く自己プロデュースの天才との評価で、

圧倒的な自信に満ちた乗りに乗った女性である。

彼女はハイブランドの2ピースのミニスカートで、王道すぎるスタイルである。

スカートの裾もきにしながら堅苦しく、大人しく座っているのだが、

鶏ガラ難民みたいな女はなんだろう?

ロングスカートなのを良い事に、自由気ままに隣の音大生を捕まえてはしゃいでいる。

この場は恋愛バラエティー番組の収録現場である。

「あなた。やる気あるの?」と聞いたら、

あっさり「ありません!」と答えそうな女だ。

しかも、男どももなんだっていうんだろう?

仕切れるような陽気キャラは一人もいない。

手鏡渡したら、ずっと自分の顔、見ていそうな男性ばかりだ。

『私に仕切れって言う訳?』

日頃から、高慢な生活しているのが災いして、シン・ユリは苛立ってしまった。

判断力を損ない、ついつい口が先に行ってしまう。

「まず、入居ルール確認しましょ?」

皆の様子を確認する間も無く、

「カナンさん。入居ルール、みんなに聞こえる様に読み上げてもらいます?」

唐突で理不尽な場面だったので、参加全員、疑問をもった。

『なぜ、シン・ユリが指示出ししたのか』

『なぜ、11人参加者がいる中でソン・カナンが読まないといけないのか?』

皆の疑問を払拭するかのように、カナンこと、カン・サランの反応が早かった。

「はーい!では、私が最年少ですので、入居ルール読み上げますね!

皆さんに聞きやすい様に、ゆっくり読み上げますね」

サランが場の空気を一瞬で明転させたので、男性陣がそれに乗った。

「はーい。おねがいします!」

『いや!株上げる機会を与えちゃった。じゃない。男どもの態度なによ!ニヤニヤして』

シン・ユリはカメラ外のキム・ソヒョンを見たが、まるで覇気が無い様子だ。

面談やオリエンテーリングの時は同い年として、同盟を組むような話だったが、

あの様子では何の役にも立たなそうであった。




今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。


参考データ

※ユン・シウ…小説家25歳

※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳

※ソン・カナン...女優。カン・サランの芸名。ソン・インナに名付けられた。

※ソン・インナ…女優、シウの母親

※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長

※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス

※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』

※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。

※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン

※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。

※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役

※虹の薔薇組...ドユンのハーレム軍団。精鋭撮影チーム。

※佐藤直樹...ユン・シウの祖父。伝説の投資家。

※トリニティG...韓国最大の財閥グループ

※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組

※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説

※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説

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