Stroke 202X①「時間がない・・・ドクトル絶体絶命!」
「大変だ、大変だ・・・」とぶつぶつ言いながら、ドクトルが別館の長い廊下を言った聞きたりしている.
こういう時の彼はそっとしておいてはいけない.そっとしておいて欲しいときの彼は動きが止まり、声を出さない.
ウロウロ動き回って、色々声に出してなんか言ってる時には、構って欲しい、話しかけて欲しいのサインである.
ドクトルに対しても優しい、海丸君が、掃除の手を休めて、声をかけてくれる.
「ねえ、ドクトル、どうしたの?何が大変なの?」
健ちゃんと、愛ちゃんと、キューピーと、アンテロス、今日は、掃除の当番の静香とアテナもドクトルの方を見る.
「大変だ、大変だ・・・・」と廊下をウロウロしていた彼の動きと、声が、一瞬止まる.チラリと海丸君と、掃除をいていた面々の顔を順に眺めて、また
「大変だ、大変だ・・・・」とぶつぶつ言いながら廊下を徘徊し始める.
「全く、アンニャロ、気色悪いったらありゃしない・・・」
モップを持ったアテナが、ドクトルのいく手を仁王様のように立って、塞いだ.
その後ろを、静香もモップを持って塞いだ.
前後を塞がれて、その左右は、子供たちが、通せん坊、のように、両手を横に広げて、ドクトルが逃げられないように、遮断した.
周りをぐるりと時計回り、そして一回りして今度は反時計回りしたドクトル、その場にへたり込んでしまった.
アテナ始め周りを囲んだ者たちも、あぐらをかいて、腕組みをして、ドクトルを睨みつける.
「さあ、何が、大変か、教えてくれる、ドクトル・・・」とはるなが、いつの間にかルシフェルと、オババ様と、ルシフェルと一緒に立っていた.
「脳卒中学会、オンデマンド、あと一週間・・・今朝気がついた、まだ何にも見てない・・・・」
キューピーが「オーマイガー」の格好をして、アンテロスと愛ちゃんと、健ちゃんを連れて、ため息をついて「はあー、あほらし、いこいこ・・・・」と掃除してない部屋の方に行った.
彼らのいた場所には、はるなとルシフェルと、オババ様が、あぐらをかいて、腕組みをして、座り込む.前後とアテナと、静香はドクトルを睨みつけたまま、同じ姿勢で座っている.
「で、その脳卒中学会ってなんなんさね、ドクトル?大事な勉強なのかい?」
おばば様が優しく尋ねる.この辺は、夏休みの宿題、8月30日の朝の時点で、まだ9割くらい残っているということを聞かされて、半狂乱になる一般の母親とは一味違う.
そう、まるで、宿題をやってない、夏休み終わり頃の子供の感じ、今朝のドクトルと例えるとわかりやすいかも・・・
「脳卒中学会・・・・
Stroke 2026.今年は、大阪国際会議場で開催されました.なぜか私、参加しませんでした.オンデマンド、聞けばいいや、軽い気持ちです.4月1日からオンデマンド開始.まあ、いつでも聞けるや、よゆうよゆう・・・・」
「まあ、呆れた、それで、今日の今日まで学会の勉強、してなかったて、そういうこと」はるなが呆れて聞く.
「まあ、ドクトル、らしいって言えばそれまでだが・・・」アテナがため息と共にこの言葉を吐き出すと
「つっても、もうちょっと、計画的に勉強ってできないのかな、いい大人なんだから・・・・」静香の説教である.
「面白そうだから、その学会のプログラム持ってきて、見せてみなよ.」ルシフェルは、面白そうな学会のパンフレットとかプログラムを見せてもらいたがる.
「それがですね、今年の脳卒中学会、プログラム、現地配布で、会員に郵送なくなったのです.去年のプログラム、病院に置いてきたかもしれない.うちの本棚見てもないんですよね・・・」
Stroke 202X
脳卒中学会
脳卒中の外科学会
スパズムシンポジウム
三つの学会が、大体、3月頃、同時期に、大きな会場で行う.
かなり大規模な学会だから、横浜のパシフィコとか、大阪の国際会議場のような大きな会場で行われることが多い.
2016年の学会は、札幌で行われ、しかも4月の半ば頃だった.札幌にいる時に、熊本地震のニュースを聞いた.
あ、あと、福岡っていうことも何回かあったかな.
広島のこともあったから、何もパシフィコと、国際会議場ってわけでもないか・・・
コロナの頃に、学会をなんとか行いましょうというので、リモートの聴講と発表が、できるようになったのだが、なにぶん開催のコストがバカにならないようである.コロナ騒動がひと段落してから、学会のオンデマンド、ライブ放送は行われなくなってきつつある.
次に、学会のプログラムを見てみたいと思う.




