表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
286/299

天津祝詞

この頃、毎朝、キューピーが別館の図書室で、祝詞をあげている.


神主の格好をしている.

棒に白い髪のギザギザの工作みたいなのをつけた棒も持っている

大麻おおぬさというらしい.


高天原たかまのはら神留かむづまります 

神魯岐かむろぎ 神魯美かむろみ命以みこともちて 

皇御祖神すめらみおやかむ伊弉諾大神いざなぎのおおかみ


筑紫つくし日向ひむかたちばな小戸おど阿波岐原あはぎはらに 

御禊祓みそぎはらひたまふ時に生座あれませる 祓戸はらえどの大神等たち


諸々の枉事罪穢まがごとつみけがれを 祓給へ浄賜たまへと申まをす事ことの由を

天津神あまつかみ 國津神くにつかみ 八百萬やおよろず神等共かみたちともに 

天の斑駒ふちこま耳振みみふり立て 聞食と 

恐み恐み白まをす


キューピーが唱えていたのは、「天津祝詞」である.

詳しい意味はよくわからないが、イザナミとイザナミの国作りと、かむ作りの話から、イザナギノミコトの禊のことを言っているらしい.


この言葉を唱えて、日本史の試験に臨んだら、見事に、100点を取ったということが、この祝詞を毎朝、唱えるきっかけになったらしい.


初めは、

建御名方と事代主が、真ん中にアンテロスを挟んで、

三人が並んでキューピーの後ろ座り、


さらにその後ろに海丸くんと、静香、と愛ちゃん健ちゃんと、ママが、

並んで正座して聞いていたのだ.


そのうちに、はるなが加わり

アテナと、四天王が加わり、

さらに、デメテルの母さん、里帰り中のペルセポネが加わり、


最近ではヘスティアおばさん、こちらにいる時のヘルメス

が加わっている.


「へえ、なんかご利益があるのかい?」と

アポロンと、アルテミスの兄弟が、母親のレトを連れてきて、おばば様にも声をかけて、おばば様まで参加した.


「ちょっとあんたたちも、聴きな、のりと、なんかこう、パワーが湧いてくるみたいだよ!」


と、おばば様までが、息子のゼウスやら、アフロディーテ、まで引っ張ってきて、大人しく後ろに並んで、キューピーが唱える、「天津祝詞」を聞いている.


そのうち、皆が唱えるようになってきたらしい.


ある時、アフロディーテ・愛染の母ちゃんが突然大きな声を出した.


「こ、これだ!キューピー、アンテロス、本社の会議室に集合だ!アテナと、アルテミス、それにヘスティアのおばさんもぜひ、来て!あんた等にもぜひ手伝ってもらいたいから!」

なんかすこいことを思いついたらしい.


「そら、急げー!ビジネスチャンスだ!会議室に、レッツゴー!!」


神主の衣装を脱いで、キューピーが「え、かあちゃん、どうしたの?」

「ママ、まだ、のりと途中だけど・・・」アンテロスがいう.


「祝詞はまた明日唱えればいいの!ビジネスチャンスは、待ってくれないよ!!」


祝詞に没入しつつあった、ギリシャの神々は、ただ呆然と、図書室を出ていくアフロディーテ・ファミリー見送るしかなかった.


「かあちゃーん、一体何をおもいついたってのさ・・・」と言いながら、アテナが愛染母ちゃんを追いかける.アルテミスとヘスティアもアテナに続く.


「いったい何を思いついたってんだい、アフロディーテは・・・・」おばば様が、デメテルに聞いてみる.

「さあ?・・・」デメテルにもわからないらしい.

「まあ、あの子、なんか突拍子もないこと、思いつく子だからね・・・何考えてんだか・・・」


「天津祝詞」の霊力の冷めやらぬ、別館図書室の朝である.


彼女が一体何を思いついたのか、それは次回のお楽しみに.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ