アレルギー性鼻炎・花粉症
アレルギー性鼻炎の疾患の定義・概念
内科の教科書の記載をドクトルは読みあげる.
「鼻粘膜のI型アレルギー疾患で、原則的には発作性反復性の
くしゃみ
水様鼻汁
鼻詰まり
を三主徴とする.」
原因は、
通年性アレルギーでは90%はダニ、そのほかに、真菌、動物の毛や、ふけ、昆虫の死骸由来のアレルゲン.ハリソンには仕切りにゴキブリの体の一部と書かれていた.
季節性アレルギーでは、花粉
樹木の花粉では、杉、檜、白樺・・・・
草本花粉、カモガヤ、よもぎ、ぶたくさ・・・
杉は、沖縄と北海道北部にはない
ヒノキは関東以西
ヒノキの花粉の飛散はすぎに遅れる
関東九州では杉が多い
東海中国ではヒノキが多い
スギ花粉症の罹患率 26.5%
通年性アレルギー性鼻炎 23.4%
これは2008年に行われたアンケートによるものらしい.
「え、これってすごく患者さん多くないですか.日本人、1億人いるとして、そのうち2650万人、スギ花粉症にかかっているということですか?」静香がいう.実際にそうなのだろうか?
この10年前の調査では、スギ花粉症の罹患率は16.2%だったらしい.
ところが、最近のデータでは、なんと日本人のスギ花粉症の罹患率は、40%を超えているということである.(2019年調査では日本人の約42.5%がスギ花粉症という結果が出ているとのことである.今や「国民病」という言葉が全く大げさではない状況らしい.
「患者の数が実際に増えたか、注目されて病院で診断してもらう人が増えたか・・・」ドクトルがいうと、
「バイアスがかかっている可能性はあるはな.なんせこの頃、天気予報でも、花粉の飛散予想、なんて言ってるから、注目度が全然昔とは変わったってところはあるだろうな.あ、くしゃみと鼻水が出た、私も花粉症だったんだわ、それ耳鼻科に直行!みたいなな.」ルシフェルがいう.
悪魔のコメントは、シニカルである.
病態生理
IgEとアレルゲンが結合することで、肥満細胞からヒスタミンが放出される.
ヒスタミンが三叉神経を刺激して、くしゃみが起こる
三叉神経の刺激で、鼻汁の分泌
ロイトコルエン等放出で、血管拡張 、鼻閉が起こる.
「ヒスタミンに呼び寄せられて、好酸球や、リンパ球がゾロゾロ参加する.
ロイトコルエンは、何球が分泌するのだろうか?プロスタグランジンとトロンボキサンは?」ドクトルが質問するのだが、
「さあ・・・・」皆が言うのは当然だろう.
今この別館図書室の中、ドクトルだけが現役の医師、つまり日本の厚生労働大臣の医師免許を持っている、のだから・・・
(一応、ルシフェル・ゼウスは、医学医術の心得があると言う設定にしてある.なんせ全知全能の神様だから.しかし彼は、日本の医師免許は持っていないので、彼の診察を受けるときにはご用心!)
検査
通年性アレルギーに対して.
Hansel染色
皮膚テスト
IgE抗体定量
鑑別診断
血管運動性鼻炎 中年女性に多い
好酸球増加性鼻炎
アレルギー性鼻炎の20%に喘息の合併が見られる.
「一気道、一疾患とかそう言うのでしたっけ?
アレルギーで鼻炎が起こったらその下、気管支は、アレルギーが原因の喘息・・・・」海丸くんはよく勉強している.
しかし、みんなして、「さあ・・・・」
治療
アレルゲンの除去と回避
「掃除と、洗濯に尽きる、ということですね」海丸くんは、キューピーとともに、別館掃除・洗濯隊の、リーダーである.
「そお、私みたいに、畳の部屋、カーペットを敷いて、しかも掃除をほとんどしないとなると、絶望的でしょうかね・・・私は皮膚炎でしたけど・・・」
ドクトルの思い出.
くしゃみ、鼻水を中心とする例には、抗ヒスタミン薬、とステロイドの噴霧薬
鼻閉症状の強い例には
抗ロイトコルエン、プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2阻害薬
第二世代抗ヒスタミン薬、鼻噴霧型ステロイド
減感作療法
2年以上 50回以上の通院
200万回に一回アナフィラキシー.
アレルゲンの希釈液の皮下注射、最近では、舌下薬があるらしいのだが、もちろんドクトルは処方をしたことがない.脳外科の外来には、花粉症だとか、アレルギー性鼻炎の患者さんが、最初に訪れることはまずないので.
Ig G4とか制御性T細胞が関与するらしいが、この辺の薬の作用機序になると、免疫学に関してはほぼ素人に等しいと言ってよい、ドクトルにはよくわからないらしい.
「これから、勉強して、また皆さんに説明できるように頑張ります」
とのことだった.




